紙の本
初登場でいきなり逮捕されちゃったよ
2016/02/08 18:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雪風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今さらという気もしますが、実は読んだことがないという人も多いはず。ということでアルセーヌ・ルパンのデビュー本を読みました。
いきなり、逮捕されてしまうという意表を突いた登場のルパン。細かいトリックというよりは、心理トリックで獲物に近づくルパン。冒険も活劇もありだけど、一方でアイデンティティの喪失や恋に悩む一面も。短編それぞれに趣があってあっという間に読み終わっちゃいました。
それにしても、いきなりデビュー作品でシャーロック・ホームズと対戦させるとわね。ところで、このシャーロック・ホームズ、原作ではエルロック・ショルメとなっていることを初めて知りました!コナン・ドイルの抗議があったらしいよ。そこでSを移動させたんだって。
電子書籍
ルパン三世の祖父
2022/04/03 00:58
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんですよね……モンキーパンチさんの設定では……。確かに、女好きのところや、頭が良いところなんか似てます。しかし、頭文字、Rというのはどういう意味だったのかな?
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今現在も絶大な人気を誇る怪盗ルパン、そんな彼のデビュー作がこの本です。
現在も様々な作品に彼や彼のキャラクターを引き継いだ人物が登場していますし(有名どころだとルパン三世はアルセーヌ・ルパンの孫の設定だし、コナンの怪盗キッドはルパンのキャラにかぶっていますよね)、子供向けの本で読んだ方も多いと思います。
大人向けのルパンを読むまでに持っていたニヒルで人々をあざ笑いながら軽々と宝物を盗んでいくイメージはいい意味で裏切られますね。
好きな女性に自分がルパンだとばれて嫌われはしないかとおびえたり、数年後に事もあろうに泥棒の現場で再会した彼女に見つめられるだけで莫大なお宝をあきらめたり。
はたまた、怪盗ルパンの初仕事が盗み先の主人たちにだまされて失敗していたり。
そんな人間臭いルパンがたくさん登場しています。
私はそんな人間臭いルパンの方が登場人物としてより魅力あると思うのですが皆さんはいかがですか?
ちなみに「遅かりしシャーロックホームズ」ヨーロッパ推理小説のゴールデンカードのルパン対ホームズが実現しています。モリアーティは?(笑)
ちなみに日本だと明智小五郎対怪人20面相でしょうね。
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ルパンはルパン3世に少し似てる(三世のが似せたんだけど)
でもガニマール(?)よりとっちゃんがいいな。
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1905年に新聞に連載された初期の短編集。
100年前の小説にしてはお洒落です。
トリック等は特に感心する事もなく、現在の推理小説で言うとミエミエの話ばかりですが、実に嫌み無く軽妙に話が進みます。
今回の訳者の力もあるのでしょうが、楽しめました。
少年向け冒険活劇と言うよりは、大人のスタイリッシュサスペンスと言った所でしょうか。
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『怪盗紳士ルパン』作:モーリス・ルブラン 訳:平岡敦
初版発行:050915
発行所 :早川書房
登場人物:アルセーヌ・ルパン
怪盗紳士。
あらすじ:基本的に短編集ーーーというよりは連作だろうか。
アルセーヌ・ルパンの大胆不敵なトリックに驚かされる。
時を重ねても愛されているミステリー傑作をどうぞ!
目次 :アルセーヌ・ルパンの逮捕
獄中のアルセーヌ・ルパン
アルセーヌ・ルパンの脱獄
謎の旅行者
王妃の首飾り
ハートの7
アンベール夫人の金庫
黒真珠
遅かりしシャーロック・ホームズ
オススメ:正直しょっぱなから逮捕されてビックリしました。「えぇ!?ルパンは逮捕されちゃうんですか!!?」と思いました。『ルパン三世』の方でイメージしてたんです(爆)。本当に紳士なんですね。
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シャーロックホームズの冒険を読み終わった後にすぐ読んだので、イギリスと、フランスのお国柄の違いがかなりあって面白かったです
さすがはフランス愛の国
ホームズなど他の探偵小説では助手に当たる人視点で物語は進んでいきますが、この場合怪盗視線で、ぶっちゃけていてすごい新鮮でした
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「大西洋を行く客船プロヴァンス号に無線が入った。《貴船にルパンあり。一等船客、金髪、偽名はR……》あの怪盗紳士がこの船に! いったい誰がルパンなのか? 船客たちは恐怖と興奮に沸きたつが―世界に知らぬ者なきヒーローが誕生した記念すべき「アルセーヌ・ルパンの逮捕」など、傑作9篇を収録。ルパンの前にルパンなく、ルパンの後にルパンなし。変幻自在、神出鬼没、快刀乱麻の怪盗の活躍を、最新訳で送る第一弾」(ハヤカワ文庫版裏表紙)
「まっとうに生きられないのも、つらいことさ……」
ルパンです。「Ⅲ世ではなく〜」という前置きはもはや定番の感がありますが、皆さんご存知の怪盗アルセーヌ・ルパンです。しょっぱなから思い出話で恐縮ですが、思えば幼少のみぎり(笑)、僕もよく近所の図書館で子供向け「探偵小説」など読みふけっていたものです。中でも気に入っていたのがポプラ社の子供向けルパンシリーズ。同じ棚には「二十面相」や「ホームズ」も並んでいて、もちろんそれらも好きだったんですが、「ホームズはどうも好かん。ルパンのが格好ええな」なんて思ったりしてました(いや、ホームズも好きだったんですよ)。「奇厳城」「黄金三角」……。いや懐かしいですね。作中に出てくるパリやフランスの地名を地図で探してみたのも、いい思い出です。
閑話休題。長々と失礼しました。本の紹介に移りましょう。本書はハヤカワ文庫で2005年から出され始めた新訳シリーズの第一短編集ですが、以下の初期9篇が収録されています。
「アルセーヌ・ルパンの逮捕」
「獄中のアルセーヌ・ルパン」
「アルセーヌ・ルパンの脱獄」
「謎の旅行者」
「王妃の首飾り」
「ハートの7」
「アンベール夫人の金庫」
「黒真珠」
「遅かりしシャーロック・ホームズ」
単に格好いいだけでない様々なルパンが見られますが、作者ルブランの歴史趣味に注目してもおもしろいですね。あと、最後の作品にはちゃっかりホームズを登場させてますが、そういえば「ルパンVSホームズ」なんて作品もありました。あれは初めて読んだ子供心に「こんなん出して大丈夫だったんかな」と心配しましたが、やはりドイル卿からクレームが来ていたそうで、「遅かりし〜」以降の作品ではホームズ・ワトスンを別名で出していたようですね(日本語訳ではそのまま)。
各収録作について個別には書きませんが、いずれもおもしろい話です(「ミステリ」の「トリック」としてはあまりひねってないように見えるかもしれませんが、これがなかなか……)のでひとつお読みになられてみてはいかがでしょうか。「原点回帰」ではないですけど、久しぶりに古典を読み直してみるのもおもしろいかと思います。おすすめ。
(大英堂ファン)
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何度か読んでいる第一短編集なんだけど、新訳の文体が自分にあっているせいか、一番楽しく読めたと思います。
これまでの印象は、古くさい上に事件もたいしたことのない印象だったもので。
実は「アルセーヌ・ルパンの逮捕」から、ちゃんとそれっぽいトリックを使っているのも、今回気づいたことでした。
この調子でシリーズ全作品を訳して欲しいものなんだけど、ルパンものって翻訳権の問題だかで、翻訳全集作れないんでしたよね?
残念残念。
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世界一有名な怪盗紳士。ちゃんと読んだのは初めてでした。泥棒というより気まぐれな解決屋みたいな感じです。ミステリー要素があり普通に面白い作品でした。
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短編集
アルセーヌ・ルパンの逮捕(L'Arrestation D'Arsene Lupin)
獄中のアルセーヌ・ルパン(Arsene Lupin en Prison)
アルセーヌ・ルパンの脱獄(L'Evasion D'Arsene Lupin)
謎の旅行者(Le Mysterieux Voyageur)
王妃の首飾り(Le Collier de la Reine)
ハートの7(Comment J'Ai Connu Aresene Lupin:Le Sept de Coeur)
アンベール夫人の金庫(Le Coffre-fort de Madame Imbert)
黒真珠(La Perle Noire)
遅かりしシャーロック・ホームズ(Herlock Sholmes Arrive Trop Tard)
ルパンの虜になりました。犯罪者を暴くだけのホームズよりは、どちらの立場にもなれるルパン。
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アルセーヌ・ルパンシリーズの新訳版。
新訳ということで古臭い表現もなく、読みやすい感じでした。再読だったので改めてルパンってミステリーの古典なんだな、と感じました。
好きなのは『王妃の首飾り』不可思議な状況で盗まれた首飾りの謎をめぐる話。ルパンが正体を現してからのルパンの迫力が鬼気迫るものがあって印象的です。
『ハートの7』はわたし(モーリス・ルブラン)とアルセーヌ・ルパンの出会いの話です。
ルブランの家に侵入しながら、何も盗らなかった強盗の謎が思わぬ展開につながっていき面白かったです。また作者自身が作品の中に出てくるということも、この話を初めて読んだ小学生の時には新鮮で、その意味でも個人的に思い入れの強い作品です。
『アンベール夫人の金庫』はルパンの怪盗としての初仕事が描かれます。ラストのルパンとルブランとの会話は笑えます。
『遅かりしシャーロック・ホームズ』はルパンとホームズの出会いももちろん印象的ですが、ルパンが愛する人のために怪盗として苦悩する様子もいいです。
やっぱりルパンはかっこいい!
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今さらという気もしますが、実は読んだことがないという人も多いはず。ということでアルセーヌ・ルパンのデビュー本を読みました。
いきなり、逮捕されてしまうという意表を突いた登場のルパン。細かいトリックというよりは、心理トリックで獲物に近づくルパン。冒険も活劇もありだけど、一方でアイデンティティの喪失や恋に悩む一面も。短編それぞれに趣があってあっという間に読み終わっちゃいました。
それにしても、いきなりデビュー作品でシャーロック・ホームズと対戦させるとわね。ところで、このシャーロック・ホームズ、原作ではエルロック・ショルメとなっていることを初めて知りました!コナン・ドイルの抗議があったらしいよ。そこでSを移動させたんだって。
原書名:ARSÈNE LUPIN GENTLEMAN CAMBRIOLEUR
アルセーヌ・ルパンの逮捕
獄中のアルセーヌ・ルパン
謎の旅行者
王妃の首飾り
ハートの7
アンペール夫人の金庫
黒真珠
遅かりしシャーロック・ホームズ
著者:モーリス・ルブラン(Leblanc, Maurice, 1864-1941、フランス、作家)
訳者:平岡敦(1955-、千葉県、翻訳家)
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大西洋を行く客船プロヴァンス号に無線が入った。「貴船にルパンあり。一等船客、金髪、偽名はR…」あの怪盗紳士がこの船に!いったい誰がルパンなのか?船客たちは恐怖と興奮に沸きたつが―世界に知らぬ者なきヒーローが誕生した記念すべき「アルセーヌ・ルパンの逮捕」など、傑作九篇を収録。ルパンの前にルパンなく、ルパンの後にルパンなし。変幻自在、神出鬼没、快刀乱麻の怪盗の活躍を、最新訳で贈る第一弾。 (「BOOK」データベースより)
ルパン逮捕される
獄中のアルセーヌ・ルパン
ルパンの脱獄
ふしぎな旅行者
女王の首飾り
ハートの7
アンベール夫人の金庫
黒真珠
おそかりしシャーロック・ホームズ
子供の頃以来のルパン作品。
ルパンってこんなだっけ?と思いながら読みました。
モノクルをかけて、マントをまとってシルクハットをかぶった怪盗紳士のイメージが漠然と合ったのですが、この本に出てくるルパンはもっと人間臭くて、ちょっとかっこ悪いトコもあったりして、新鮮でした。
それぞれ別々のストーリーではありますが、微妙につながっています。
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改めて読んでみて、三世のほうも、その他のパロディ・オマージュ作品も決して誇張ではなく案外原典に忠実だとわかった。思ってたよりずっと、ガニマールはルパン大好きだったし。こんなに人前に顔出してたんやな。ホームズは「アーロック・ショームズ」なのね(笑)。ホームズはわりと肉体派だが、ルパンは草食系。