紙の本
侵略物SF好きな方にどうぞ
2022/08/21 08:25
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投稿者:ななな - この投稿者のレビュー一覧を見る
既刊の「夏への扉」を機にハインラインの作家買いを始め、「宇宙の孤児」の再読で小学生ですでにハインラインに出会っていたことに気づいた私。「人形つかい」は、ハインラインの中では二番目に好き。
その侵略者にやられたら、人間は人形のように、精神をのっとられてしまう。乗っ取った人間の知識も使って、あっという間に増えていく侵略者。絶望的な状況なのに、主人公の明るさで、なぜか楽しく読めてしまう。
「夏への扉」と違って、少し癖があるので、侵略物SF好きな方にどうぞ。
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いやー、こんな話だったっけ。全然覚えていなかったよ。
加藤直之のカバーで読んだのは30年近く前なんだろうな。一人称の小説だったということは覚えていたけど、まさか主人公が諜報機関のエージェントだったとは。
しかし、いきなり同僚に一目惚れとか、どうにかならんかね。
人形使いに操られていないことを証明するためにアメリカ大統領以下、議員先生全員パンツ姿というのも、実際こうするのが合理的とは思うんだが、その風景を想像するとあまりにマヌケすぎておかしすぎ。いくらなんでもこんな笑える小説を古典にしちゃマズイだろと思うんだが。
あと、なんだか、思想的には「宇宙の戦士」以上に右翼的。侵略を受けた報復に人形使いの本星を攻撃に向かう、というのは話の流れから当然とは思うのだが、まるで戦争中の戦意高揚プロパガンダみたいな雰囲気の内容だなあ。
でもちょっと考えればわかると思うけど、人形使いの方が、人類よりも科学は進んでいるんだよね。それなのに、たった一隻の宇宙船で大丈夫かなあ。人形使いの生態も十分解っていないんだよね。返り討ちに遭うような気がするんだけど。意気込みは解るんだけどね。
まあ、小説だからいいんだけどね。
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1951年の作品。緊迫感の持たせ方と最後の大団円エンドは古きよきSFではあるけれど、読後感はなかなか良。
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人間を巣食う「ナメクジ」に対して、主人公はどう立ち向かっていくのか?
2007年という設定がいかにも生々しい。
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ある日ナメクジみたいな宇宙からやってきた生物が地球を侵略しはじめる。このナメクジは寄生生物で人間の背中に取り付き、取り付いた宿主を思うままに操ることが出来る。寄生生物は人間に気づかれることなく、徐々に仲間を増やしていく。秘密捜査官サムは、おやじ(オールドマン)と赤毛の美人捜査官メアリとともに、何とかしてナメクジによる侵略を食い止めようとする…。
この小説の中では、宇宙から来た寄生生物は、恐怖と憎悪の対象として描かれている。それに立ち向かう人類(アメリカ人)の英雄という構図だ。細かい調査抜きで、寄生生物と平和的な話し合いの機会を設けず、ただ「敵は殺せ」というアメリカの正義至上主義的な姿勢が貫かれている点には少々疑問を覚える。が、ハリウッドなんかでアクション映画として売り出したら、うってつけの娯楽映画になるんじゃないだろうか。
ちなみにサムがメアリを彼の別荘に連れて行ったとき、パイレートという猫がメアリを受け入れることを示す一種の儀式めいたことをする。
"
「やれやれ安心した」とぼくはいった。「いまちょっと、きみをここに置いておくのを彼[雄猫]が許してくれないんじゃないかと思ったよ」
メアリは顔を上げて微笑した。「心配することはないわ。私の三分の二は猫だもの」
「あとの三分の一はなんだい?」
「それはあなたが見つけるのよ」
"
殺し文句だね。なんていい女だ。惚れる。
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9月20日読了。
とてもスリリングで面白い本でした。
30年位前に書かれた本ですが、物語の始まりが2007年なんですねww
超近未来化しています!!
実際にこの規模の宇宙生物の侵略を受けたら、たぶん人類に勝ち目はないでしょうね。
表紙がラノベっぽいのがちょっとあれですね……。
(長門有希の100冊の一つです)
現在紛失中orz
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SFの大家ロバート・A・ハインラインの作品。アマゾンの感想にもありましたが、寄生獣の小説版と言うと分かりやすいかも。
雰囲気はとてもいいのですが、主人公の独白的な口語体も相まって、グダグダな空気になりがちなのが残念。雰囲気は面白いのに、そのせいで読み手を選ぶ作品。カバーのようなハードボイルドさは欠片もありません。
終盤のカラルシス的なものも、主人公の性格のせいで効果が半減している気がします。
面白いと思うけど……な残念な作品
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■(「BOOK」データベースより)
アイオワ州に未確認飛行物体が着陸した。その調査におもむいた捜査官六名は行方不明になってしまった。そこで、秘密捜査官サムとその上司、そして赤毛の美人捜査官メアリは、真相究明のため現地に向かう。やがて、驚くべき事態が判明した。アイオワ州の住民のほとんどは、宇宙からやってきたナメクジ状の寄生生物にとりつかれていたのだ。人間を思いのままに操る恐るべき侵略者と戦うサムたちの活躍を描く、傑作冒険SF。
■感想
最初はそうでもなかったけど、読んでいくうちにだんだんと表紙に違和感を覚える。
たぶんサムとメアリなんだろうけど、私のイメージとものっそい違う。
ハインラインは夏への扉の印象が大きかっただけに、パイレートの扱いには結構本気で泣いた。
猫らしい猫らしさなんだけど、あれはない…(´;ω;`)ぶわっ
しかし夏への扉のヌーディストビーチといい、今回の服を脱ぐアレといい、ハインラインは服を脱げ派なんだろうか。
本編はそれなりに面白かったけど、たぶん二度と読めない本になった。
パイレートのアレはキツイ。
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宇宙からの侵略物。
絵が描かれてなかったので良かったけど、侵略者の形状が気持ち悪い。
主人公がある生物を嫌っている表現があるが、理由がいまいちはっきりしなかったことだけが不満。
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ロバート・A・ハインラインと言えば、
「夏への扉」と「人形つかい」。
ウエットなところが、他のSFとは全然違う。
読後感の良さは比類なし。
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ずっと昔に読んだ本を再読。あいかわらずのハインラインネスク(※)で安心の一冊。
●面白かった点
主人公が欠点をかかえつつも問題に体当たりして解決していくところ。ハインラインネスクの王道だけど気持ちがいい。オヤジから認められるところもいい関係ですばらしい。
●気になった点
なし
※その筋では一般的だと思っていたけど、違うかも。ハインライン的ジュブナイルという意味です。
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最近海外SFがマイブームだ。
ハインラインとか文学少女っぽくね?みたいなのもある。
あっという間に読めちゃった。おもしろいね。
別のモノに自我が乗っ取られるおぞましさっていうのが、 感覚として伝わってきた。幸福とか充足って、”そういうこと”じゃないんだよね。
表紙の人物、誰が誰だか全然わかんないんだが。まあ、気にしまい。
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ナメナメとの戦いと言うことで、いまいち手に取るのを長年躊躇していたのを後悔している。
ナメナメに似た寄生型エイリアンに地球が侵略されていくわけだけど、何が面白いって寄生され中の主人公の語りまであるところが斬新。
その他にもギャグにしか見えないけれど、本人達は大真面目にやっているある事など最後まで楽しく読めた。
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侵略SF…。でも親子愛ものだった。短いものではないけどどんどん読ませる緊迫感が在る。秘密捜査官とか心くすぐるワードとともに、宇宙からの侵略者という考えたくないような気持ちの悪い小説である。
親子愛と書いたが、お互いの許しや共有がメインなのではなく、主人公の成長(?)と人類の感情を書いた、かいたほうが勿論正しいのだとは思う。
主人公の心情が中心になって話が動いていくので話が追いやすい、けれど、私にはなかなか彼のイメージを固定できない。序盤は非常に理性的で主体性を持ちながらも従順さを持ち秘密捜査官のイメージにも近かったが、寄生された時、メアリと和解したあたりから急激にかれは、事情があるにしろヒステリックを表すようになる。
それは、ただ単に子どもの駄々や感情だけの感じではないのだが……、女性ができたことによる独立なのか、寄生されることにより支配から逃れる、ことをより意識したのか、それはその有用さを示すには方法が幼稚な気もした。最後のほうで彼は父に認められ、やり切るわけだが。
最後の俺達の戦争はこれからだ!形式は素敵でした。
対非人類は面白いね?
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2007年、いままでに何度も噂のあった宇宙船の着陸がアメリカ、アイオワ州で確認された。”機関”のエージェント、サムはおやじと呼ぶボスと赤毛のメアリとともに宇宙船の調査に向かう。そこには偽装された宇宙船が見つかり、すでに何者かの手で本物の宇宙船は撤去されたものと思われた。メアリの不思議な力により正体を見破り一人の男を殺す。その死体の背中には奇妙な盛り上がりが見える。調べてみるとなめくじ状の生物が背中に取り付いていた。宇宙船に乗ってやって来たなめくじ状の生物が人間に寄生しあやつっていた。
この事実を大統領に知らせ早急に対策を取ろうとしたが信じてもらえなかった。寄生された人間を映像で大統領に見せ信じてもらおうともう一度宇宙船着陸現場へと向かう。機器の故障で映像は見えなかったが、エージェントの一人に取り付いた寄生生物をそのまま持ち帰ることに成功する。調査している最中に寄生生物が逃げ出しサムに取り付いてしまう。寄生生物の奴隷となったサムは新たな人間になめくじを寄生させる作戦を実行する。そこへ変装したおやじが現れサムを救出する。サムは奇跡的になめくじの寄生から逃れ回復することができた。
おやじは、なめくじをより知るために志願者に寄生させ話を聞くことにした。そこに現れた志願者とはメアリだった。メアリを好きになっていたサムはメアリに代わって自分が寄生されることを志願する。実験の結果なめくじが土星の第六衛生のタイタンからやって来たことが判明した。そしてサムはおやじとメアリが共謀して自分を志願させるよう追い込んだと思ってしまう。しかし、後になってこれが間違いだとわかった。また、おやじがサムの本当の父親で仕事上それを隠していたこともわかる。
議会の委員会でなめくじ調査の報告をしている時に、議員の一人がなめくじに寄生されていることがわかる。これをきっかけに大統領も事態の深刻さを理解し、全国民に<上半身裸体計画>を行うよう呼びかけた。
サムはなめくじに占領されていると疑われるカンサス・シティの現状調査を命じられる。調査の結果カンサス・シティのほとんどの人間がすでになめくじに寄生されていることがわかる。また、なめくじが分裂し繁殖することもわかる。
なめくじが支配している地域に対して奪回作戦が行われたが完全な失敗となってしまった。攻めに行った兵士たちが次々なめくじに寄生されてしまった。
サムはメアリに誤解していたことを謝り結婚する。ふたりで休暇を取り別荘へ向かう。そこで猫のパイレートと新婚生活を過ごす。しかしパイレートに寄生したなめくじがメアリに取り付きサムを襲う。なんとかなめくじを殺すことができたがサムとメアリは負傷し、パイレートは死んでしまう。
”機関”に戻った二人は新たな宇宙船が着陸したという報告によりおやじと三人で現地へ向かう。宇宙船の中にはなめくじたちの死体が転がっていた。その中でおやじはメアリの記憶を引き出そうとする。しかしメアリは思い出すことができない。”機関”にかえってからさら催眠分析によりメアリの記憶を探る。メアリは子供の頃なめくじにとりつかれていたが何らかの方法で生き延びることができた。エージェントに採用する際の催眠分析のデータからメアリとなめくじになんらかの関連があると推理した結果からだった。周りの反対を押し切ってサムは催眠分析の映像をメアリに見せる。その映像からメアリは金星に固有の『九日熱』にかかったあとなめくじが全滅したと思いだした。ここからなめくじに寄生された人間に『九日熱』を感染させ、なめくじが情報を共有するための「接合」によって感染を爆発的に広め、なめくじだけが死んだあと人間を治療するという方法を取ることにした。この作戦は奏効し一匹を残しなめくじは死に絶える。その一匹がおやじに寄生しサムを捕らえる。サムはなめくじを殺すため乗っていた飛行車をわざと墜落させる。その衝撃でおやじは死亡してしまう。
その後、なめくじを絶滅させるためタイタンへ送ることになりサムとメアリもこれに参加する。