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- カテゴリ:幼児 小学生
- 発売日:2006/05/19
- 出版社: 岩波書店
- サイズ:19×26cm/1冊(ページ付なし)
- 利用対象:幼児 小学生
- ISBN:4-00-110885-2
紙の本
リベックじいさんのなしの木
著者 テオドール・フォンターネ (文),ナニー・ホグロギアン (絵),藤本 朝巳 (訳)
リベックじいさんの屋敷には、梨の木が1本ありました。お昼の鐘が鳴りひびくと、かごがいっぱいになるほど梨をもいで、村の男の子や女の子にわけてあげました。そんなリベックじいさ...
リベックじいさんのなしの木
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商品説明
リベックじいさんの屋敷には、梨の木が1本ありました。お昼の鐘が鳴りひびくと、かごがいっぱいになるほど梨をもいで、村の男の子や女の子にわけてあげました。そんなリベックじいさんが、天国に召される日が近づいてきて…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
テオドール・フォンターネ
- 略歴
- 〈テオドール・フォンターネ〉1819〜98年。ドイツの小説家、詩人、ジャーナリスト。著書に「罪なき罪」など。
〈ナニー・ホグロギアン〉1932年ニューヨーク生まれ。ハンター・カレッジで美術の学士号を取得。イラストレーター、絵本作家。
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紙の本
肉体を失ったあとに残るもの
2009/08/31 00:27
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る
このおはなしは、「伝説の梨の木の話」で、
ドイツのハーフェルランドという土地を舞台にした叙事詩である
『ルッピン伯爵領とその周辺地域の民間伝承』を下敷きとして書かれた。
1889年に雑誌に発表されたことがきっかけとなり、
世に広く知られるようになったのだという。
絵は版画で表現され、温かい梨の色が基調になっている。
リベックじいさんのやしきには、なしの木が1本あり、
秋になると金色の梨が実り、あたり一面に光り輝いた。
「なしを ひとつ、いかがかな」
「さあ おいで。なしと ひとつ、めしあがれ」
とみんなに梨を勧めるのが彼の幸せ。
年を取り、天国に召される前に、
最期の願いを猫に託す。
「さいごのねがいを きいとくれ。
わしが ねむりに ついたなら、
なしを ひとつ、はかに うめてくれまいか」。
そして、この願いは守られた。
おじいさんの最期の、
この願いを守ってもらうことによって実現する本当に願ったことは、
時間をかけてゆっくりゆっくり実現していくのである。
自分が肉体を失った後も本当に残したいもの、実現したいものは、
それが心を尽くして願ったことであれば叶うのだと思えた。
梨の色と同じ、黄色、橙色、黄金色の明かりが心にぽっと灯るお話である。