「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
敗戦と出版敗戦の意味するものとは。2001年から07年にかけての業界の動きをまとめ、出版業界の現在を分析。その危機をもたらす歴史的な背景を活写する!【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
小田 光雄
- 略歴
- 〈小田光雄〉1951年静岡県生まれ。出版業に携わる。著書に「書店の近代」「図書館逍遙」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
「本」は消えてしまうのか?
2007/12/21 16:35
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:@BOOKLIFE - この投稿者のレビュー一覧を見る
出版業界の問題と危機を追及した3部作の完結編。
著者は「読者」→「消費者」への変化を危機と捉えず、その後にくる反動を深く考えずに流れに迎合し、それによって生じた問題を未だに黙殺し続ける出版業界に憤りを見せる。
問答形式で書かれ、柔らかく文章を追ってゆけるが、指摘と糾弾は厳しい。
ちょうど、著者がこのテーマの追及を始めた頃に書店に就職し、完結編の本作が出る少し前に退職した。出版業界の片隅に身を置いていたものとして著者の検証はかなり正確で、業界全体が黙殺を続けているというのも事実だと感じた。
「私が予想した通りに」というフレーズが文中で繰り返されるので、それがやや鼻につくが、その予想が全て当たっているのは見事という他ない。