紙の本
このトリックの度肝の抜き具合たるや・・・
2015/01/12 13:58
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投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
噂を聞いてはいたが、これほどの物とは。その壮大な殺人トリックの度肝の抜き具合たるや・・・。
出番もないまま殺される被害者。最後には何か堂々すがすがしく語る犯人・・・。
真剣に「トリックの確実性が・・・」なんて語るのはまったくナンセンス、「ミステリー風コメディー」なのですね島田先生!
有名な作品です、未読の方は、ぜひ一読を。私は非常に楽しませていただきました。
びっくり伸身の新月面宙返りで、逆に星5つ。
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御手洗さんシリーズ。この頃の作品が御手洗さん!っていうイメージが自分の中であるので昨今の作品には正直戸惑っている。
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まさに「トリックのためのトリック」。綾辻がこの作品に触発されて創作を始めたらしいんですが、なるほど僕と相性が悪いわけです。有栖川有栖は面白く読めるのに、島田や綾辻は受け付けられません。不思議です。
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御手洗潔シリーズ
北海道「流氷館」でおきた連続殺人。流氷館主である浜本幸三郎。パーティに招かれた彼の会社に関係す人々と娘の結婚相手を争う日下と戸飼。雪の夜菊岡栄吉の秘書・相倉クミのみた謎の首。翌日密室で発見された菊岡の運転手・金井の遺体。雪の中にたてられていた棒とバラバラにされた「ゴーレム」と呼ばれる人形。道警の牛越刑事の捜査。刑事達が泊まり込む中起きた第2の密室殺人事件。被害者は菊岡栄吉。事件に行き詰まり東京の中村刑事に救援を求める牛越刑事。御手洗潔の登場。
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花壇の模様は見た瞬間分かったぞ!
小さい頃愛読してた、学研の科学(雑誌)に載ってた気がする。
トリックは分かったものの、家にあったアルミホイルが残り少ない上シワだらけで、写った図が何なのか理解できなかったのですが……(意味ねぇ!)
でも図が分かっていたとしても、殺人の方は綺麗サッパリ分からなかったと思います!(笑顔)
今回は人の多さよりも建物と方角の複雑さに唸ってました。
誰がどこにいて階段がどうついてて通気口がどこにあるって!?
部屋の図面から手が離せない。
トリックは納得はしたけど、コレを自力で思いつくのは私には無理だ。
天狗のお面とかよく考えるな……。
雪ってミステリに便利な小道具なのね。
占星術〜と同じく、犯人が好きでした。
謎解きの後の動機語りは、ミステリとしては蛇足部分なのかもしれないけど、物語としては大事だと思います。
律儀な人だ……(;_;)
執事さんとの無言のコミュニケーションも哀しいぜ。
でも娘さんはどうかと思うぞw←
主人公=探偵が出てくるのが残り1/3なくせに、登場した途端あっという間に解いちゃうんだから警察の立場ないですね。探偵本人はあれだし(笑)
奥さん(石岡君)は今回もご苦労様です……(ノ∀`)
中村刑事分かってるwww
私的に一番好きだった日下君が生きててくれたので嬉しかった。
美形の医大生……おいしいじゃねぇか(そこかい)
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恋愛小説ばかり読んでいたので、骨太のミステリィに挑戦である。新本格の父たる島田荘司ならばお腹いっぱいにしてくれるだろう、ついついハードルを挙げてしまう訳で(苦笑)
初出が1988年、当時私は1歳である。本作はその改定完全版、リボーンである。生まれ変わった名作は、伝統や格式を残しつつ、それでいて古臭さを感じさせないクールな出来であった、驚くべき事だ。
ミステリィを盛り上げる文章を心得てるなぁ、としみじみ。饒舌な含蓄が演出する作品世界は、クラシカルな魅力に満ち満ちている。
変則ミステリィが幅を利かせる中、トリックだけに頼らず読者を惹きつける圧倒的な筆力である。つまり事件の「見せ方」が巧い。
雪に閉ざされた館、情景描写・愛蔵渦巻く人物設定など。
これぞミステリィ!喝采だ。
謎が謎を呼ぶ、というのが相応しい。
「読者への挑戦」が挿入されているのだが、そこに至った瞬間の絶望感はなかなかのモノである。全っ然分からん。不思議すぎる。
フーダニットというよりはハウダニット。
よくもまぁ、という舞台設定の全てを網羅した渾身のトリックである。
驚くというよりは、感心してしまった。
花壇の謎によって、事件を美しく収束させた様は見事の一言。
どこまでもミステリィらしい、憎い作品だ。
ただ、複雑な構成ゆえに何度も何度も地図に戻らねばならないのが若干辛い。地図は別紙にして頂けると有難い。
解決編。
御手洗の「カッコ良さ」が不足していたかな、と。
鮮やかだが、一気呵成にやり込められた感も残る。
ただ、その強烈なキャラクタは。
間違いなく脳に刻まれるわけで(笑)
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御手洗さんに少々はまったかもしれない。
ぱっと出てきて、事件を解決してしまうのはある意味「ズルい」。
犯人は読みながらわかってしまうけど、トリックがわからなかった。
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やられた。完璧なトリック。
後半 御手洗が出てからの傍若無人な振る舞いには、何度も吹き出しそうになった。御手洗シリーズを読むのは2作目だが、吉敷シリーズで見覚えのある名前が出てきたり、繋がっている感じがした。
トリックについて。
まず、最初に屋敷の図面を見た時の印象として、「階段が動くのではないか?」と思った。つまり、木製でない階段が動くという・・・ これは、中村青司モノを読んできたからか!?
ところが、真相はそんな安直なモンじゃなかった!! 凄い、の一言に尽きる。
冒頭の花壇の図柄、これは「何の図面なのか」はさすがにすぐ気付いた。だが、それがどう本編に絡んでいくのかまでは、予想がつかなかった!
御手洗の登場から解決までが、ややあっさりし過ぎている気はするが、もし詳しく書かれていたところで、ますます御手洗の傍若無人振りだらけになることだろうし、これでいいのかもしれない。
最後に、最終ページの『発行者』は、偶然だよな・・・?
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今回はメモを取りながら読んだ。
しかし、見事に当てることはできず。
いやいやこれは無理だろうと思ったり、ちゃんと考えればちょっとは分かったんじゃないのと思ったりした。
ちょっと悔しかった一冊。
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雪の聖夜に傾いた屋敷に人が集まり、翌日から立て続けに密室殺人が起こる話。
言わずと知れた。
知名度は占星術~に並ぶんでしょうか。中身もほんと、素晴らしいです。
鳥肌たちます。
前読んだの(改訂版じゃない、もとの)中学のときで、すごい衝撃を受けたのに覚えてないとこいっぱいあって、おのれの記憶の弱
さを実感しました。
会話に時代を感じます。なんか古い笑
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御手洗シリーズは順番に読んでいるので、二つめ。
御手洗さんのスマートな解決方法がなんとも快。
「占星術殺人事件」同様、解答へのヒントが細かく提示されていて、(完璧に解くには難しすぎる気がするけど)謎解きとしても楽しめる。
良質なミステリー。
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非常に「犯行の経緯」が
面白い作品でした。
ただし!真相部分や
トリックの一部は目新しいって言うわけでは
ありませんよ。
それに犯人はこの作品は
絞るのが容易ですね。
真相が出てきても
さほど驚くものではありませんでした。
さらに注意したいのは
この作品は探偵登場作品で
あるのにも関わらず、
登場するのは実は物語の
3分の2を過ぎたところです。
しかも登場シーンが
いわば「オワッテル」テイスト
炸裂なのでご注意ください。
でも彼はいい活躍はしているんですよ。
世間ずれはしていますけどね。
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面白かったです!一部屋ずつで考えていたらわからなかったトリックです。女性キャラの「いい性格」には少し食傷気味ですが;
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「牛越さん、このくらいで驚いているようでは、次の説明を聞くと腰を抜かしますよ。これこそ素晴らしい計画だ。頭の下がるアイデアです」御手洗 潔
――最果ての地…オホーツク海を見下ろす断崖絶壁の高台…雪の降るクリスマスの夜…動く西洋人形ゴーレム…数々の不気味な天狗のお面…。
こうした舞台設定や小道具が、いやが上にも殺人劇を盛りあげる。
読者である観客は、目の前でくり広げられた奇抜なショーに驚嘆し、拍手喝采するだろう。
大仕掛けのマジックの種を知った時のように――。
この作のアイデアは、一軒の家のいたずら描きをしていたら思いついた。そのいたずら描きが、だんだんに詳細な内部図までともなった。そうしていたら、これを傾けるアイデアが突然飛来した。以前、綾辻行人氏が、自分の創作の起爆剤となったものは、占星術殺人事件よりも斜め屋敷の犯罪だと語ってくれたことがある。そうなら、のちの新本格ムーヴメントは、最果てのこの家の“傾き”から始まった、かもしれない。
島田荘司
もしかすると占星術殺人事件以上に衝撃を受けた作品です。このトリックには、驚いたというよりも歓喜したものです。
綾辻行人
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雪降る聖夜に「斜め屋敷」でパーティーが開かれる。翌日、密室で招待客の死体が発見されるところから事件は始まる。犯人と動機は、それほど意外ではなかったものの、トリックには驚愕させられた。途中で何十回も見直した屋敷の図面を、謎解きが終わってから改めて観察して「なるほど!」と納得。こんなトリック、私の頭では解けるはずもない(笑)素晴らしい手口です。