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紙の本
進化から見た病気 「ダーウィン医学」のすすめ (ブルーバックス)
著者 栃内 新 (著)
ヒトが病気になるのは、進化の結果だった! 進化論から病気の原因や治療法をさぐる「ダーウィン医学」では、病気を進化による必然だと考える。生物学から病気を捉え直し、その意味を...
進化から見た病気 「ダーウィン医学」のすすめ (ブルーバックス)
進化から見た病気 「ダーウィン医学」のすすめ
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商品説明
ヒトが病気になるのは、進化の結果だった! 進化論から病気の原因や治療法をさぐる「ダーウィン医学」では、病気を進化による必然だと考える。生物学から病気を捉え直し、その意味を解き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
ヒトが病気になるのは、進化による必然だった! 感染症、遺伝的疾患、生活習慣病……。「病気」はヒトにとって不都合であるように思えるが、その症状の多くは身体を守るための防御反応であるということ、また、病気の原因遺伝子にはヒトが生き延びるために有益なものがあったということがわかってきた。進化論をもとにした「ダーウィン医学」によって明らかになりつつある、病気があることの意味を豊富な例とともに平易に解説。
風邪を薬で治そうとすると、「ぶり返し」が起こりやすい!
新しい「病気とのつきあい方」を身につけよう
ヒトが病気になるのは、進化による必然だった!
感染症、遺伝的疾患、生活習慣病……。「病気」はヒトにとって不都合であるように思えるが、その症状の多くは身体を守るための防御反応であるということ、また、病気の原因遺伝子にはヒトが生き延びるために有益なものがあったということがわかってきた。進化論をもとにした「ダーウィン医学」によって明らかになりつつある、病気があることの意味を豊富な例とともに平易に解説。
「ダーウィン医学」は、医師のネシーと進化生物学者のウィリアムズによって1991年に提唱された。進化論をもとに、病気を中心とした、ヒトの身体に起こる不都合の意味を探り、治療・解決法の手がかりとすることをめざしている。ダーウィン医学が示す、ヒトの自然治癒力を生かすことの必要性や現代の医療が抱える問題点から、新しい「病気とのつきあい方」が見えてくる。【商品解説】
目次
- 第1章 「ダーウィン医学」とは何か
- 第2章 風邪をひいてから治るまで 「ダーウィン医学」を理解するための練習問題
- 第3章 ヒトは病気とどうつきあってきたか
- 第4章 感染症 ヒトと病原体の進化競争
- 第5章 生活の変化が引き起こした「文明病」
- 第6章 遺伝病 ~良い遺伝子・悪い遺伝子
- 第7章 トレードオフ進化 進化が作り出した身体の不都合
- 第8章 先端医療はヒトの進化を妨げるか
- 第9章 老化と進化
著者紹介
栃内 新
- 略歴
- 〈栃内新〉1951年札幌市生まれ。北海道大学大学院進学。同大学院理学研究院准教授。同大の科学技術コミュニケーター養成ユニットのスーパーバイザーも務める。編著に「新しい高校生物の教科書」など。
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紙の本
病気はヒトが進化する上で必要不可欠なものだった!目からウロコの事実が提示されます!
2020/02/22 09:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、目からウロコの一冊で、私たちが不都合なものと考えている「病気」を進化にとって必然的なものと捉え、病気があることの意味を分かり易く解説してくれる一冊です。私たちは様々な病気に悩まされているのが現実です。感染症や遺伝的疾患、さらに生活習慣病などです。「こんな病気がなかったら!」と思うことは常です。しかし、同書では全く反対の姿勢、すなわち、病気で発症する症状の多くは身体を守るための防御反応であり、病気の原因遺伝子には私たちが生き延びるために有益なものであるというのです。同書は、進化論をもとにした「ダーウィン医学」によって明らかになりつつある、病気の本当の意味を分かりやすく教えてくれます。本当に目からウロコの驚くべき事実が提示されます!
紙の本
病気がこれまでと違って見える
2009/02/03 21:18
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぜのぱす - この投稿者のレビュー一覧を見る
2009年はダーウィン・イヤーである。
ダーウィンとは、某局の『ダーウィンが来た!生きもの新伝説』でもお馴染みの進化学者チャールズ・ダーウィンのこと。今年は彼の生誕200周年であると同時に『種の起源』の出版から150年目の記念すべき年である。
そんな年にタイムリーにも出版されたのが、本書、『進化から見た病気「ダーウィン医学」のすすめ』である。
病気の話なのに実は著者は医者ではない。著者の栃内新は、生物学者であり、専門は動物発生学、免疫学、進化学である。そう、ダーウィン医学とは、実は、所謂『医学』とは別物なのだ。病気を生物学、特に発生進化学・生態学の立場から見直そうと云う全く新しい潮流の学問であり、本書はその入門書である。
本書は、誰でも罹る様な身近な病気や、或いは、一般に良く知られている病気を例に取り上げ、それを『生物学』の観点から解釈し直すことで、これ迄の『医学の常識』を見直している。つまり、ダーウィン医学に依る観点から病気を観るとどうなるかを説明することで、逆にダーウィン医学とは何かを解いて行く、と云う方法で書かれている。
概ね平易な文章で綴られて居り、恐らく高校生でも無理無く理解出来る内容となっている。
敢えて辛口の評価をすれば、対象としている読者の幅を、恐らく、可成り広く見積もっている所為であろう、全体の構成が、帯に短し、襷に長しになってしまっている感は否めない。
具体的に云えば、上記の様に平易に書いているある反面、前置き無しに専門用語が出て来て、一般の読者には若しかしたら意味が通じないのでは?と思われる様な箇所、また、平易にする余り、厳密には間違った表現になってしまっているような箇所や説明が重複して冗長に感じられる箇所が見られる。例えば、各所で『DNAへと逆転写』『RNAに転写』『RNAが翻訳』等の表記が見られるが、ココでの『転写』や『翻訳』は、生物学用語である。或いは、181頁では、『老化を促進するかのようなこの遺伝子』と云う表現が見られるが、これは正確には、 『・・・この"変異"遺伝子』或いは『・・・この遺伝子の"変異"』であろう。
或いは、一般読者と云うより、より専門家に対する著者の好意で、参考文献・資料として専門論文が引用されている。しかし、誌面スペースの制約の為なのであろうが、ごくわずかだけであり、個人的には、もっと多くの論文を引用して欲しいところだ 。また、本文中のどの箇所に相当する文献なのかも分かり難いのも難点ある。
が、此れ等の短所は、マイナーなポイントであり、本書は、ダーウィン医学への優れた入門書であり、本書に通じて、読者は、病気をこれ迄と違った見え方で捕らえることに新鮮な驚きを覚えるだろう。