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読割 50
紙の本
眼球綺譚 (角川文庫)
著者 綾辻 行人 (著)
人里離れた山中の別荘で、私は最愛の妻・由伊とふたりで過ごしていた。妖精のように可憐で、愛らしかった由伊。しかし今はもう、私が話しかけても由伊は返事をしない。物云わぬ妻の身...
眼球綺譚 (角川文庫)
眼球綺譚
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商品説明
人里離れた山中の別荘で、私は最愛の妻・由伊とふたりで過ごしていた。妖精のように可憐で、愛らしかった由伊。しかし今はもう、私が話しかけても由伊は返事をしない。物云わぬ妻の身体を前にして、私はひたすらに待ちつづけている。由伊の祝福された身体に起こる奇跡—由伊の「再生」を(「再生」)。繊細で美しい七つの物語。怪奇と幻想をこよなく愛する著者が一編一編、魂をこめて綴った珠玉の作品集。【「BOOK」データベースの商品解説】
大学の後輩から郵便が届いた。「読んでください。夜中に、一人で」という手紙とともに、その中にはある地方都市での奇怪な事件を題材にした小説の原稿がおさめられていて……珠玉のホラー短編集。【商品解説】
収録作品一覧
再生 | 7−48 | |
---|---|---|
呼子池の怪魚 | 49−82 | |
特別料理 | 83−124 |
著者紹介
綾辻 行人
- 略歴
- 1960年京都生まれ。87年に『十角館の殺人』で作家デビュー。これを引き金に巻き起こった「新本格ムーブメント」は、推理小説界の一大潮流となった。92年には『時計館の殺人』で推理作家協会賞受賞。本格推理小説のほか、ホラー小説にも意欲的に取り組んでいる。
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紙の本
☆綾辻氏の綺譚☆
2024/04/21 13:08
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
綾辻氏といえば、個人的にはミステリーという印象であるが、ホラー系も面白い。
-----------------------------------------------
【再生】
酒に溺れる男性とモノ言わぬ首無しの妻がいきなり登場し、まずゾッとしてしまう。
彼女に秘められた「再生」の力を繙きながら、どうして最初の場面に繋がるのか。
話の進行・結末はベタではあるが、その後の2人の関係はどうなるのだろうと考えると、何かしらの虚無感・恐怖感を感じてしまう。
【呼子池の怪魚】
呼子池という場所で何となく釣果を得た、奇妙な魚を巡る物語です。
魚から脚が生え、次なる生物へと進化し、その後も進化をし続ける・・・
個人的にはちょっと作者の意図が掴めず、難しかった。(夫婦の妊娠を巡る心の揺らぎとかだと思うのだが・・・)
【特別料理】
隠れ家レストラン《スビローズ》のあの作品をオマージュした作品ですが、元の作品よりも気持ち悪い描写が目立った作品だと思いました。
元の作品は、最後に恐怖を与えるものですが、こちらは、徐々に気持ち悪さのランクが上がっていきます。
【バースデー・プレゼント】
ある女性を巡る物語です。
序盤から謎めいた作品でしたが、バースデープレゼントとして貰ったものの登場により、更に混沌とした物語となります。
果たして、主人公は何者だったのか、バースデープレゼントのアレは何(誰)だったのか? 複数の解釈が成立しそうな、不思議な物語でした。
【鉄橋】
女神川鉄橋に関する物語です。
最初は学生達の旅路での怪談話から始まり・・・
「嘘から出た実」という諺の型にはまる、ベタなホラーでした。
【人形】
実家での療養の際に拾った人形。肢体は完璧なのに、顔がのっぺらぼうという違和感。だが、自分にあった痣が消え、人形へと移り・・・
徐々に人形と入れ替わるのではないか、という精神的なホラーなのか? 手術中の夢や回想で見た記憶の交錯なのか?
【眼球綺譚】
表題作
主人公に大学時代の後輩が送ってきた『眼球綺譚』という作品を読み進める形式で物語が進みます。
作中主人公の男が体験した「眼球」に纏わる不思議な出来事を読み終わった瞬間は、まだ作品の謎が解け切れていないのですが、その後のスパートが面白かったです。
作中作、そして本作と、二重の面白さ、おどろおどろしさを体感できます。
電子書籍
☆綾辻氏の綺譚☆
2024/04/21 13:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
綾辻氏といえば、個人的にはミステリーという印象であるが、ホラー系も面白い。
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【再生】
酒に溺れる男性とモノ言わぬ首無しの妻がいきなり登場し、まずゾッとしてしまう。
彼女に秘められた「再生」の力を繙きながら、どうして最初の場面に繋がるのか。
話の進行・結末はベタではあるが、その後の2人の関係はどうなるのだろうと考えると、何かしらの虚無感・恐怖感を感じてしまう。
【呼子池の怪魚】
呼子池という場所で何となく釣果を得た、奇妙な魚を巡る物語です。
魚から脚が生え、次なる生物へと進化し、その後も進化をし続ける・・・
個人的にはちょっと作者の意図が掴めず、難しかった。(夫婦の妊娠を巡る心の揺らぎとかだと思うのだが・・・)
【特別料理】
隠れ家レストラン《スビローズ》のあの作品をオマージュした作品ですが、元の作品よりも気持ち悪い描写が目立った作品だと思いました。
元の作品は、最後に恐怖を与えるものですが、こちらは、徐々に気持ち悪さのランクが上がっていきます。
【バースデー・プレゼント】
ある女性を巡る物語です。
序盤から謎めいた作品でしたが、バースデープレゼントとして貰ったものの登場により、更に混沌とした物語となります。
果たして、主人公は何者だったのか、バースデープレゼントのアレは何(誰)だったのか? 複数の解釈が成立しそうな、不思議な物語でした。
【鉄橋】
女神川鉄橋に関する物語です。
最初は学生達の旅路での怪談話から始まり・・・
「嘘から出た実」という諺の型にはまる、ベタなホラーでした。
【人形】
実家での療養の際に拾った人形。肢体は完璧なのに、顔がのっぺらぼうという違和感。だが、自分にあった痣が消え、人形へと移り・・・
徐々に人形と入れ替わるのではないか、という精神的なホラーなのか? 手術中の夢や回想で見た記憶の交錯なのか?
【眼球綺譚】
表題作
主人公に大学時代の後輩が送ってきた『眼球綺譚』という作品を読み進める形式で物語が進みます。
作中主人公の男が体験した「眼球」に纏わる不思議な出来事を読み終わった瞬間は、まだ作品の謎が解け切れていないのですが、その後のスパートが面白かったです。
作中作、そして本作と、二重の面白さ、おどろおどろしさを体感できます。
電子書籍
幻想怪奇小説
2019/05/20 20:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mino - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホラー小説というよりも幻想怪奇小説。小学生のころに『殺人鬼』で最悪の出会い方をしたが、良い再会ができたと思う。どこか耽美であるのが好きだ。 『残穢』に続いての読了となったが、全くなんという夫婦だろうか…