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商品説明
現在、日本の家計が保有する「純粋なるマネー」は世界最大の約800兆円。そんな、現代に甦った「ジパング」とそれをとりまく世界について考え、今後の日本経済の指針を提示する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
三橋 貴明
- 略歴
- 〈三橋貴明〉東京都立大学卒業。ネットエコノミスト。著書に「本当はヤバイ!中国経済」「ドル崩壊!」「崩壊する世界繁栄する日本」など。
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紙の本
非常にまっとうなことが、直球勝負で書かれた本である。
2010/05/28 11:47
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者のいうように、間違いなく日本は一人勝ちするだろう。
ただし、これは積極的な意味ではない。日本は気がついたら「デフレ時代の周回遅れのトップランナー」になっていたということだ。日本以外の先進国では、バブル崩壊後と金融危機後の既視感(デジャビュー)のある風景が拡がっている。日本だけが、バブル崩壊と金融危機の清算をすでに済ませ、一番問題が少ない状態になっているのだ。それだけである。いや、それほどの違いなのだ。
日本が国家破綻することはありえない、しかしその見解に慢心してはいけない。あとはいかにフローベースの経済成長を実現するかにかかっている。いわゆる「デフレビジネス」でトップを走る日本、日本企業の活動を側面支援する政府の役割についても徹底的な議論が必要だ。
本書は、かんで含めるように一歩一歩ロジカルに説明してくれるからよくわかる。もちろんある程度の前提知識がいるので、最低限の経済学の知識と会計学の知識は欲しいところだ。そうでないと、ちょっと難しく感じるかもしれない。
三橋貴明氏の単著を読むのは本書が初めてだが、本書で展開される論理は基本的に賛成だ。むしろ、虚心坦懐にデータを見つめ、きわめてオーソドックスな分析を行っている本であるといえる。
しかしこの本の出版は2009年9月の政権交代前のものだ。その後の政治状況をみると、三橋貴明ならずとも、現政権に異議申し立てを行いたくなるのは当然ではないだろうか・・・
三橋氏の政治的立場はさておき、本書は読む価値があると推奨しておく。
紙の本
嘘か本当か?歴史が証明するはずです。
2009/09/26 23:18
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
嘘か本当か?歴史が証明するはずです。
世界中が金融大恐慌の真っただ中、日本だけが立ち直り黄金の時代を築くことができるという内容です。
ベストセラーになるには訳があります。それは読み物として面白いことです。著者は、もともと経済学者ではありませんが、経済データの使い方が非常にうまいため、不思議と説得力がある内容となっています。
日本が経済的に優位に立つという論拠は、日本国民が持っている莫大な預貯金です。著者はこれを「純粋なるマネー」と呼んでいます。このマネーがある限り日本経済は健全なのだと。
日本経済の健全性は、国債金利を見ればわかると解説しています。たしかに日本の国債金利は、とてつもなく低いです。しかし、これは日本国債の信用力があるからという説明だけでは、少し根拠が少ないです。
そもそも、日本国債を買っているのは日本人。国内での流通がほとんどであるため、デフレケ経済下の日本では金利が低くなるのは当たり前のはずなのですが。
GDPの解析でも、自分がすでに出している結論に沿ったデータを出しているような気がしてなりません。
ただ、最近の日本経済の話題というと悲観論ばかり。そんななか、本書のような前向きな考え方で論を展開しているのはまれです。
読んでいると知らず知らずのうちに納得してしまい、少し明るい気持ちにさせてもらえます。
本書の予言が本当かどうか、経済解析がどうか、という問題よりも明るい気持ちにさせてくれる内容ということだけでベストセラーの価値があると思いました。
龍.
http://ameblo.jp/12484/