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道徳は復讐である ニーチェのルサンチマンの哲学 (河出文庫)
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なかなか内容は哲学的で難しいのですが、同書を読むうちにニーチェの思想などが見えてきます!
2020/06/02 11:16
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、哲学者、永井均氏による一冊です。永井氏は『ルサンチマンの哲学』、『これがニーチェだ』などの著作で知られますが、同書は、それと同じ系統の内容です。キリスト教的ルサンチマンは、反感や憎悪をそのまま愛と同情にひっくり返すことによって復讐を行なう独特の装置であると説く著者は、この装置を使うことで、憎むべき敵はそのまま「可哀そうな」人に転化していくので、彼らの「愛」の本質は、実は「軽蔑」なのだと主張します。なかなか深い示唆を含んだ一冊で、ニーチェの思想なども同時によくわかります。同書の構成は、「序章 『星の銀貨』の主題による三つの変奏」、「第1章 ルサンチマンの哲学―そしてまたニーチェの読み方について」、「第2章 幸福・道徳・復讐」、「第3章 永遠回帰の哲学―あるいはまたニーチェへの問い方について」、「付録対談 川上未映子×永井均 ニーチェと、ニーチェを超えた問い」となっています。