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紙の本
羽月莉音の帝国 3 (ガガガ文庫)
著者 至道 流星 (著)
「革命部は、日本政府を転覆します!私たちが世界の旧態依然とした国々へ引導を渡してやるのです!」…テンパって記者会見場でそんなことをブチあげてしまった俺。企業買収となんの関...
羽月莉音の帝国 3 (ガガガ文庫)
羽月莉音の帝国3(イラスト簡略版)
羽月莉音の帝国3
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商品説明
「革命部は、日本政府を転覆します!私たちが世界の旧態依然とした国々へ引導を渡してやるのです!」…テンパって記者会見場でそんなことをブチあげてしまった俺。企業買収となんの関係もないアレな演説に、観ていた全員が凍りついた。死にたいくらい恥ずかしい…と、自宅に引きこもろうとする俺を莉音は無理やり引っぱりあげ、資金調達のためにアメリカに向かうことに。しかし、なんと莉音が倒れてしまう!俺たちは莉音抜きでアクアスに勝たねばならない…でもどうやって?ますますインフレする経済ライトノベル第3弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
莉音倒れる! 不在のままTOB天王山へ――
「ぼくが真実を口にすると ほとんど全世界を凍らせるだらうといふ妄想によつて ぼくは廃人であるさうだ」とは吉本隆明の詩の一節ですが、日本最大の衣料チェーン・アクアスをめぐるTOB(株式公開買付)合戦の討論の席でテンパって「世界を革命し、あたらしい人類の未来を創るのです。何かに支配されない社会。連綿とつづく争いの歴史からの脱却。機能不全に陥った世界をいちどリセットしましょう!」などと叫んだ株式会社革命部社長の巳継もまた、観た者すべてを凍らせてしまいました。……スベったわけですが。
さて、メディアを利用したPR戦においてアクアスに対して劣勢となり、かつ、資金調達のアテが外れて大ピンチの革命部に、追い打ちをかけるような出来事が起きます。
今まで革命部をひっぱってきた莉音が倒れてしまうのです!
巳継たちは莉音抜きでアクアス戦に勝ち抜かなければいけません。
しかし、政府転覆発言の真偽を問われる記者会見の前夜、恒太が巳継のもとに持ってきた質疑応答の想定問答集「天才・春日恒太の軍略」には「無関係の人間が見た場合には爆発する」などと注意されていました……そんな調子で大丈夫なのか、革命部!?
【商品解説】
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メンバーたちの心理的変化
2010/12/25 01:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本トップの衣料品流通企業アクアスの敵対的TOBを仕掛けた革命部と羽月莉音だったが、アクアス側へのホワイトナイト出現により、買収資金が厳しくなってくる。莉音は巳継を連れ、ジリヤに資金提供の依頼に向かう。そこで紹介されたのは、世界第二位の財閥スタインバーグの異才ローザだった。
ようやく買収資金にメドがついた途端、マラリアを再発させ倒れてしまう莉音。唯我独尊で悩みも無い様に見える莉音に知れずプレッシャーがかかっていた事を知り、彼女の負担を少しでも減らすために、彼女の革命に真剣に取り組む決意を固める巳継、折原沙織や春日恒太たち。そして巳継は、一度完全に敗北したアクアス社長・立花勇二に再度対決を挑むことになる。
泉堂柚、そして春日恒太を除いてイヤイヤ莉音に付き合っている雰囲気があったメンバーたちが、真剣に事業に取り組むことを決意する。沙織は人前に立つために努力するし、適当なことばかりを言っている様に見える恒太も、きっちりと地歩を固め始める。そして何より、革命部社長である巳継の心理的変化が大きい。
いよいよ革命を見据え、防衛力獲得を目指した企業活動も開始され始めます。また、自分でビジネスを立ち上げ成功させている人に対する敬意や、莉音やローザの描く世界像も色々と考えさせられるところがあり、面白いと思います。