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紙の本
この人と結婚するかも (集英社文庫)
著者 中島 たい子 (著)
気になる男性と出会うたび、「この人と結婚するかも」って直感する。けど、結果はいつも外れ。このままじゃ私、ただのイタい妄想独身女!?二度と変な直感は抱かないと反省したのも束...
この人と結婚するかも (集英社文庫)
この人と結婚するかも
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商品説明
気になる男性と出会うたび、「この人と結婚するかも」って直感する。けど、結果はいつも外れ。このままじゃ私、ただのイタい妄想独身女!?二度と変な直感は抱かないと反省したのも束の間、英会話教室で出会ったケンのことが早速気になって…(『この人と結婚するかも』)。その他、迷走する男の勘ちがいを描く『ケイタリング・ドライブ』を同時収録。【「BOOK」データベースの商品解説】
収録作品一覧
この人と結婚するかも | 7−94 | |
---|---|---|
ケイタリング・ドライブ | 95−174 |
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書店員レビュー
衝動買いをしてしまっ...
ジュンク堂書店梅田ヒルトンプラザ店さん
衝動買いをしてしまった。
だってタイトルが!
世間でいう結婚適齢期にきっちり分類される身としては
チェックせずにはいられまい。
28歳シングルの節子は相手のことを良く知らなくても
“きゅん”とくると『この人と結婚するかも』と思う。
現実には相容れない趣味に走ったり子持ちだったり。
妄想を封印すると決意した途端、英会話教室で気になる人と出会ってしまう。
そしてやっぱり思うのだ。
『この人と結婚するかも』
中高生の頃、28歳っていうととんでもなく大人で
かっこよくてって思っていた。
だけど全然違う。
小さなことでくよくよ悩んだり落ち込んだり。
節子さんの行動ははがゆくってやきもきしていらいらしてしまうが、
読み終わった時には勝手に友達気分になった。
女性はもちろん、男性にも女性心理を知る一冊としておすすめ!
紙の本
妄想炸裂!『この人と結婚するかも』
2011/01/23 17:29
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハジメマシテの作家さん。ちょっと軽くて明るいのが読みたいなーと思って手に取ってみた。しかしタイトルの『この人と結婚するかも』は軽いようでよくよく考えれば重いかも。
裏表紙にもあるとおり、本書で描かれるのは恋する女と男の「妄想」。表題作の『この人と結婚するかも』は女性が主役の妄想にまつわるストーリー。一方、男性を主人公にして描かれるのが同時収録の『ケイタリング・ドライブ』だ。
どちらも「妄想」が絡むお話なのだけれど、「妄想」の質が違って興味深い。女性サイドのストーリーは共感する部分もあって、可笑しかった。男性サイドのほうは…共感はできないのだけれど、どこか非現実的で、世の男子諸君はこんな妄想しているのー??と事の真偽を確かめたくなる。
主人公の「私」は小さな美術館の学芸員。学生時代からずっと、気になる男性と出会うたびにひとつの妄想が炸裂する――私、この人と結婚するかもしれない。
「この人と結婚するかもしれない」というイメージは、男女問わず思ったことのある人は結構いるのではないだろうか。年齢にもよるし、結婚願望の強さや、付き合いの深さもしくは長さなどから、漠然と結婚を意識することもある。
しかしその多くの場合と、本書の女性主人公が「この人と結婚するかもしれない」と思うタイミングがちょっと違う。彼女は、出会ってひと言ふた言、言葉をかわしただけで「この人と結婚するかもしれない」と思い込んでしまうのだ。
そんな時期尚早段階での思い込みなので、その直感はもちろん、ことごとく外れる。いくつになってもその繰り返し。でも彼女にはちゃんと自覚があり、「妄想」と「現実」の区別が付いている。その証拠に、時折こんなことを思う――私、結婚しないかも。
なんかリアルだなぁ…。そう思った。「妄想」だと自覚はしているのだ。でも「妄想」が止まらない。この様がとってもリアル。でもって共感もしてしまった。「このままじゃ私、イタい妄想独身女?!」と焦っている様子もリアルだ。
一方、男性を主人公として描いた『ケイタリング・ドライブ』での「妄想」は『この人と結婚するかも』のそれとは質が異なる。『ケイタリング・ドライブ』では、男性主人公は自分が「妄想」していることに気が付いていないのだ。現実と妄想との線引きがうまくできていない。
妄想なんていつだってどんなときだって出来ちゃうものだけれど、その質の違いが興味深い。でも、男性ってこういうふうに妄想したりするのかな?と疑念も深い。やはりここは真偽を確かめねばっ!!!
『この人と結婚するかも』収録作品
・『この人と結婚するかも』
・『ケイタリング・ドライブ』
紙の本
中島たい子、二篇
2020/10/30 15:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MILKy - この投稿者のレビュー一覧を見る
不意に気になった作家さん。薄めボリュームでサクっと読める。表題作が半分強と、もう1話。どちらもアラサー男女の妄想なお話。自問自答、自分の中で賭けをして、悪い結果を自分に言い聞かせておいてキズを最小限にとどめる、というのが私もしなくもなくて、なんだか分かる(笑)コミュニケーションとは積極的に人に情報を与えてこそ、とな。受け身だけではダメなんだな。/料理は時間、温度、素材がキーになっている、これって恋愛にも当て嵌る、と。自分で自分の食べるものを作れる自信、良いな。
20201002