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紙の本
鬼 (集英社文庫)
著者 今邑 彩 (著)
引きこもっていた息子が、突然元気になった。息子を苛めていた子が、転校するというのだが…「カラス、なぜ鳴く」。かくれんぼが大好きだったみっちゃん。夏休みのある日、鬼になった...
鬼 (集英社文庫)
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商品説明
引きこもっていた息子が、突然元気になった。息子を苛めていた子が、転校するというのだが…「カラス、なぜ鳴く」。かくれんぼが大好きだったみっちゃん。夏休みのある日、鬼になったみっちゃんは、いつまで待っても姿をあらわさなかった。そして、古井戸から…「鬼」。他、言葉にできない不安、ふとした胸騒ぎ、じわじわと迫りくる恐怖など、日常に潜む奇妙な世界を繊細に描く10編。ベスト短編集。【「BOOK」データベースの商品解説】
〔2008年刊に「蒸発」「湖畔の家」を加え文庫化〕【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
カラス、なぜ鳴く | 7−36 | |
---|---|---|
たつまさんがころした | 37−74 | |
シクラメンの家 | 75−105 |
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紙の本
全10話のホラー短編集
2022/12/06 08:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の作品は単発のホラードラマ化されることが多いが、正にそんなエピソードを集結させたような仕上がりとなっている。回りくどい余分な描写を抑えているところも映像化しやすいのだろう。
紙の本
「今邑彩」な一冊。こういうの、もっと読みたいですっ!!!
2011/06/30 10:19
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、特に光文社文庫では今邑作品の復刊が相次いでいるけれど、本書は復刊ではない。2008年に上梓された単行本の文庫版だ。
今邑作品は、短編のほうが長編より格段に好きである。でもって、短編は押し並べて好みだったりする。中でも本書は、これまで読んだ今邑作品の中で最も好みの一冊だった。
本書に収録されているのは、今邑氏がお得意とするホラーのようなブラックのような、人間の「いやらしい」部分を描いた10編短編である。
ホラーというと幽霊などの怪奇現象を想像しがちだけれど、実際は、生きている人間のほうが恐ろしい、と思うのはわたしだけではないだろう。
わたしには霊感なんて皆無なので幽霊は見えないし、小心者でもあるので、罰あたりになりそうなことはしない。でも、生身の人間に関しては…こちらがいくら下手に出ても注意しても、防ぎきれないこともある。いつどこで我が身に降りかかるかしれない、だから恐ろしい。
この手の作品を描く作家さんは少ないはない(と思う)。でも、中でも今邑さんは飛びぬけて巧いと思う。読者の想像力に委ねるラスト、その委ね加減、描きすぎず、かと言って不足もしない。最高の塩梅だ。なぜにこの技術が長編では生かせないか不思議でたまらない(笑)。
こういうのもっと読みたいです、今邑さん!
『鬼』収録作品
・カラス、なぜなく
・たつまさんがころした
・シクラメンの家
・鬼
・黒髪
・悪夢
・メイ先生の薔薇
・セイレーン
・蒸発
・湖畔の家