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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2011.6
- 出版社: 新曜社
- サイズ:19cm/355,55p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7885-1232-0
- 国内送料無料
紙の本
しあわせ仮説 古代の知恵と現代科学の知恵
著者 ジョナサン・ハイト (著),藤澤 隆史 (訳),藤澤 玲子 (訳)
どのように生きるべきか、幸福はどこからくるのか、逆境にどう立ち向かったらよいのか…。世界の文明が生み出した偉大な思想が、この難問に取り組んできた。その教えは、正しいか。現...
しあわせ仮説 古代の知恵と現代科学の知恵
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商品説明
どのように生きるべきか、幸福はどこからくるのか、逆境にどう立ち向かったらよいのか…。世界の文明が生み出した偉大な思想が、この難問に取り組んできた。その教えは、正しいか。現代心理学の成果に照らし合わせて吟味する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ジョナサン・ハイト
- 略歴
- 〈ジョナサン・ハイト〉ペンシルベニア大学よりPh.D.取得。ヴァージニア大学心理学部教授。専門分野は社会心理学、特に道徳心理学、ポジティブ心理学。2001年ポジティブ心理学テンプルトン賞を受賞。
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紙の本
“幸福”というテーマに関して最も優れた良書
2022/08/07 18:09
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投稿者:Toshi - この投稿者のレビュー一覧を見る
“誰しも孤島ではなく、一人ですべてなのではない。すべての人は大陸の一部であり、全体の一部分なのである。”
ージョン・ダンー
“私たちには自分を完成させてくれる他者が必要である。”
ーアリストファネスー
幸福に関する本の中で、これほどまでの良書は他にないと思う。
この本で述べられている幸福のあり方は、愛と仕事と自分よりも大きな何か(宗教やコミュニティ)と調和することが大切であるというもので、何ら真新しいものはないかもしれない。
けれどもこの当たり前のことすら否定する最近の風潮、たとえば「人生は自分次第」や「何かに依存せずに自立しよう」、「自己実現や輝かしいキャリアを築こう」といった個人主義的な考え方がもてはやされる時代で、そうした価値観が科学的には肉体的・精神的な健康に悪影響を及ぼすことを示したという点で優れた本だと思う。
この本では、瞑想や認知行動療法などの自分の内面と向き合う治療方針の効果を認めつつ、一方で、個人の幸福を内面や自分自身だけに求める過去の哲学者や宗教家達を、現代心理学の研究を用いて批判している。
ヒトはあらゆる動物の中で最も社会的に進化した生き物であり、内側だけでなく、必ず外側(他人や社会)との健全な関係を築かないと幸福にはなれない。
巷にあふれる「自分の認識を変えれば、どんな場合でもハッピーになれる」という独りよがりな幸福論にずっと疑問を抱いていた僕にとっては、「恋人・家族・友人・仕事・コミュニティの全てが揃わないと幸せは訪れない」と科学を使って述べているこの本は、何度も読み返すことになると思う。