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私はどちらかというと「かつて14歳だった人」の方で、それでもこの本は面白かったし時間論について基礎から学び直せたのは嬉しい。時間は「人生」である、という結論が未来につながる感じで良かった。何をもって″14歳のための″なのか、良くわかるいい本だった(私は●●歳からの、とか●●歳のための、とかいうタイトルの本は大体その基準が分からないまま読み終わる…)。姉妹本だという、物理学の方も読んでみたい。
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佐治晴夫『14歳のための時間論』春秋社、読了。「時間のふしぎ」について科学の知見を基に解説する一冊。時計の針からニュートン運動力学の「周期」を語り、「相対性理論」、ビッグバンまで射程は広い。平易ながら文学作品のような叙述に驚く。「生きる」「今」を再確認することができる一冊。
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今年最も印象深い本となった。この人の著作を読むと、文系/理系というカテゴライズの無意味さを痛感する。我々が過去でも未来でもなく、今しか使うことができないのは確かで、より一層今を生きることの大切さを認識する。
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「14歳のための」なので、文章はとても読みやすい。時間についての本はたくさんあるけれどこれは早く読めて良い。学校の読書感想文には丁度いいかも。
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日時計の影が動く方向から,時計の針が回る方法が決められた。
宇宙の始まり→その前には何があったのか?→仮定の中に時間という考えが含まれている。
香水が拡がる→ものごとの変化は膨張する方向に進む。
神経生理学的に興奮状態→時間がゆっくり
地震=地球の営み→被災された方々は,被災しなかった私たちの身代わりになられた。
二足歩行→未熟児出産,喉の構造が下に伸びた→声
マイケルソン・モーリーの実験☆1887年/難解でWiki理解できず
光速c=299,792.458→m/s
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・過去は過ぎ去り、未来はまだ来ていない。あるのは今だけ。
・時間を可視化することで過去未来に囚われている
・1秒はセシウム133の振動で決まった(?)
・宇宙は広がり続けているから時間は進む。宇宙が縮んたら時間は戻るかもしれないけど、脳は過去に戻らない⇒なんで脳は過去にもどらないの????
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優しい語り口で心地よい、週末の読書にぴったり。
*原子、分子の世界では、特別な力が働かないかぎり、ものごとの変化は膨張する方向に進む。したがって、時間の方向は膨張が決めるのではないか。つまり、時間が過去から未来にしか流れず、逆戻りしないのは、それは宇宙が膨張しているから。
これはストンと落ちた。
*基準体重あたりで考えると、生きるために消費するエネルギーは同じ。
自然の中にある規則的なものには、神秘を感じる。
*風や波、脳波の大きさや心拍、体温、発汗、呼吸など、1/fゆらぎをしている。それは、すべてを形作る原子や分子が自由に動き回ろうとし、でも空間の中でひしめきあっているから。
fはある変化の振動数、1秒間に何回、変動を繰り返すかという数。ゆっくりした動きなら小さく、せわしい動きでは大きい。
1/fは、fの値が小さい、ゆっくりした変化の時は大きく、fの値が大きい、せわしい変化の時は小さくなる。
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理学博士、佐治晴夫さんの「14歳のための物理学」の姉妹書。
科学(物理学)のお話ももちろん出てくるのだけど、あとがきで書かれていたように「人の心に寄り添った時間論」だった。
ちなみに私は14歳×2くらい生きているのだけど、アラサーにもきちんと伝わる本でした。むしろ14歳より長く生きている分、じんわりと来るものがあったかもしれない。
日曜日の夜から始まる、1週間。毎晩、佐治さんのお話を寝る前に聞いているような、そんな展開。
必ず詩や楽曲の引用があり、ところどころ宗教を感じさせるようなものも。(押し付けではなく、神秘的な美しいモノとして引用されている)
1週間、というのも、創世記だなあと思いつつ。
宇宙・物理学で本を読もう、知識が欲しいと思うと、必ずそこには佐治さんの姿がある。
研究者としても「ゆらぎ」研究の第一人者として立派な功績をお持ちになる。宇宙研究を平和教育につなげるリベラルアーツな視点をお持ちで、その語り口はどの本を読んでも優しく、なんというか、慈愛に満ちている感じがする。
実際この本を読んでいるときも、夜寝る前に、おじいちゃんの部屋に行って月明かりの中でお話を聞いているような感覚だった。時々お茶とかお菓子、音楽が出てくる、(親には内緒)な、感じ。
ごりごりの理系・物理学知識が欲しい、という人には物足りないような、脱線が多いような本かも知れない。
でもやはり、普通に生きている(と思っている)人の経験や意識を、天文や物理学に結びつけるには佐治さんの力は大きいと思う。
とはいえ、数式や「時間=速度÷時間」も出てきて、ちょっとした数学もする。
数式が出てくると眠くなる私は、ちょっとそこだけうとうとしながら聞いていた。
「時間」について興味があり、数冊、時間論の本を借りた中の1冊。
ごりごりの理系書でわからなかったことを、すごく優しく教えてくれた。
正確に分かる、測る時計というのはない。
私たちは大昔から様々な自然や私たち自身の中にある周期(リズム)で区切り、それを共通の時間へと作り上げてきたのだ、と。
でもやはり、どの生き物も人間もそれぞれ自分が心地よいと思う周期があって、どうしてもズレはでてきてしまう。
「今という一瞬」の現在と、「記憶」という過去、「想像」の未来の中で私たちは生きているんだ、というのを教えてもらったような。
そして「ゆらぎ」の話は、数式も出てきてちょっと難しかったんだけど、なんとなくわかったような。
というのも、本を読むときにyoutubeで波の音とか雨音とか聴いているというのもあり。寝れないときも同じく。
「超ぐっすり」「医者も絶賛」なんてキャッチがついているので、うさんくさいなーと思いつつ使ってたけど(歌詞のある音楽だと集中できないから)
佐治さんの「ゆらぎ」の話を聞くと、ちょっと効果あるような気がしてきた……。
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物理の勉強になるし、なかなか詩的で格調高いと思うのだが、結局結論はなんだかよくわからん、という印象。
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あらたまって「時間とは何か」と考えてみると、これほど私達の生活に密接に関わっているものでありながら、うまい答えが見つからない。それもそのはず、物理学者でさえも本当のところ時間の正体を知らず、そもそも時間が実体を伴うものなのかすらわかっていないというのだから・・・。時間は貨幣のように預け入れたり、引き出したりできるものではなく、今だけ使えるものだ。生きている今の連続が人生だとするなら、これからの自分がこれまでの自分を決めると著者は優しく読者に語りかける。
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「時間」いや、「生きる」ということを照らしてくれる素晴らしい一冊です。
誰にでも平等に与えられている「時間」
でも思うにままならぬ「時間」
物理学者でありながら、音楽や文学、歴史にも造詣の深い佐治先生(著者)の豊かな文章で、文系の私でも書斎での対話のようにじっくりと読み進めることが出来ました。
時間とは宇宙や地球の刻むリズムであり、生命にとって、我々人間にとって時間とは生きること。
「いま、生きている」この瞬間のすばらしさ、不思議さを実感出来る名著と思います。
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時間の感じ方について。
“1年間は、
5歳の人にとっては、これまで生きた長さの1/5
30歳の人にとっては、これまで生きた長さの1/30
年を重ねる程これまで生きた長さに対して1年間の占める割合が少なくなるため、同じ1年間でも速く過ぎ去るように感じる”
聞いたことのある説。
以前『動的平衡』(福岡伸一著/小学館)で違う説を見かけた気がするので、そちらを読み直してみる。
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とっくに14歳を過ぎましたが、いつか娘に読んでもらいたく購入しました。わたしのこれからがこれまでを決めるのならば、私はより今日、明日を大切に生きたいと思ったら本でした。
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(2021.11.22 @アイドク)
14歳のための時間論
Ⅰ.この本をなぜ選んだのか?
学校の行事に追われることを理由に宿題してくれない中学生にギャフンと言わせるため(半分冗談、半分本気)
Ⅱ.この本で何を得たいのか?
中学生に時間の使い方を考えてもらいたい、そのための時間についての知識や考え方を得たい
その上で、その考えを共有し、お互いに、個々の納得する時間の使い方をできている状態を得たい
Ⅲ.目次で気になる3箇所の周辺を記録
★その1 時間の不思議
・太陽の光や、星の瞬きなど空を見上げることが時間と空間を旅していること
具体例:太陽の光が地球に届くまでの計算…
太陽ー地球の距離 1億5000万キロ
光は1秒に30万キロ
8分20秒
そして、遠い星ほどより昔にその星を旅立った光を私達は見ていることになる
今この瞬間にたくさんの星を見ているということは遠い過去から近い未来までの時間の広がりを、言い換えると、遠いところから近いところまでの宇宙という空間の広がりを見ていることになる
時間と空間の広がりを感じることになる
★その4 見えない時間、聞こえる時間
p.120
時間は極端な言い方をすると、時間そのものというのは本質的に存在しない
時計が発明されたことにより、時間が物質化したとも言える。
何かを分割する営み=時間
心臓、呼吸、鼓動も何かを分割する動き
心臓や鼓動も時計
自然界の動きで言うと、太陽、星、それらの季節によって繰り返される季節に変動も皆、
時計
・心の状態によって、時間の進み具合を早く感じたり、遅く感じたりする
心の状態によって、
緊張状態や緊急時には人間の脳の中にある時計が激しく時を刻み始める
そのために感覚的には時間を長く感じることがある
p.97
•仕事量=しなければならない仕事量/仕事をこなす速さ
★その5 全ては揺らぎの中に
p.156 人には全て自分の今の状態にピッタリのリズムがある
Ⅳ.共感と、明日からできる具体的なアクション
1.時には空を見上げて、宇宙空間と時間を感じる。そもそも、宇宙=時間なので、全ての時間を思い通りにしようとすることより感じること
2.心の状態が、やることがたくさんあると気ぜわしいと時間が早く感じる
•仕事量=しなければならない仕事量/仕事をこなす速さの式をつかって客観的に今の状態を知ると言う方法もある
3.地震、音=声などのいろんな振動を通して、自分のリズムを知り、いまの自分の状態にピッタリのリズムで過ごすことが大事
以上から、この本を読む前は、時間を管理しようと言う考えが強くあったが、自然の風土や気候を感じるように時間という見えないものを感じ、自分の心や体の状態に合わせて、上手に付き合っていくことを考えたいと思う。
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分かるようで分からない。分かりやすそうで分かりづらい。
最初はふむふむと読んでましたが、だんだん難しくなっていったような、、理解しきれず置いてかれたような気分のまま読んでました。
14歳の倍は生きてますが、読後にこんな感想しか出てきませんでした。