紙の本
日本国憲法を口語訳してみたら
2013/08/05 21:45
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のらきつね - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直言って日本の憲法をまじめに読んだことが無かったが、この本なら楽しくスイスイと読み進むことができます。この本をきっかけに、憲法のことを考える人が増えるといいと思います。
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日本国憲法の入門書にいいと思う
2020/11/11 14:34
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の塚田薫氏は、1989年生まれの当時現役の法学部生。
ネット上の掲示板2chに「日本国憲法を口語訳してみた」というタイトルで書き込みしたところ、大反響。本書は、それがきっかけとなって、法学者の監修付きでまとめられ、書籍化されたものだそうです。
原文ももちろんありますが、それをいまどきのしゃべり言葉にしたというのが斬新過ぎて面白い。
改憲は、ここ数年の政府の課題のようにもなっていて、近頃は、正攻法の改憲は手続きが面倒とか思ったのか、とりあえず、解釈を変更してみよう…とかいう、なんだか意味不明な動きまである。
ならば、「日本国憲法」が勝手にいじくりまわされる前に、とにかくそれがどうゆうモノなのか読んで、知っておくべきではないか。せめて、もっと身近なモノにしておくべきではないか。まずはその入り口としては良書と思います。
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日本国憲法を口語訳してみたら
2016/09/16 23:41
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投稿者:NAOKI - この投稿者のレビュー一覧を見る
憲法を学ぶきっかけに手に取ってみた一冊。著者による口語訳と原文がページの見開きに対に記されており、比較して読み易かった。小難しいイメージのある憲法をフレンドリーに解説するというアイデアが良い(意外と?原文も読みにくいものではなかったが)。私のように興味があるけれど、最初に何を手にしてよいかがわからない入門者にとって本書は最適だろう。後半は、憲法の成り立ち・9条の重要さ・女系天皇・生活保護についてのコラムがある。生活保護問題に関する著者の考え(価値)には一部賛同できない部分もあるが、大枠として理解ができた。
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憲法をキチンと読んだことない人は面白く読めるのでは。また、ある程度知ってる人は訳し方に個性もあるし楽しめると思う。原文と比較できる構成も良い。
肝心の口語訳本文は専門家の目が入ったためかネット発表版にくらべ幾分大人しい印象に。その分正確性は増した。後半のコラムは当たり障りの無い内容で特筆すべき点はなし。でも試み自体を評価したい。護憲派にも改憲派にもオススメ。
憲法が身近に思えないのは、国民を縛るモノではないからかも。その仕組みが変わり枷が外れようとしている今、僕らこそ憲法についてもっと知るべきだ。
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本屋さん徘徊中に一目惚れ即買いでした。
帯に「護憲?改憲!?その前に…読んだことありますか?」とあって、
自分は高校時代全文読んで、友達と語り合ったりしてたけど
読んだことない人がいるんだ…って事に、ちょっと吃驚したりした。
まず、自分の住んでる国の憲法くらい読めよ~!!って思うけど
とっかかりとして、すっごい良い入口を提供してると思う。
この軽~いノリがむしろ心地イイ♪
ちゃんと、原文がちゃ~んと対応して見易く配置されてるのも良い♪
原文が堅いナ~って二の足を踏んじゃう人は是非!!!
後半のコラムも良い。
世の中、あやしい方向に進んじゃうんじゃないかって不安な昨今だけど
こんな風に、皆の手元に憲法が届く様に手を尽くす人が(著者も監修者も編集者も)いてくれることに、少し心が強くなる。
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2014.4.26 pm3:28 読了。堅苦しくてとっつきにくいイメージのある憲法を今風の口語体で平易に示す。憲法原文を知りたいと思っても堅すぎてよくわからないし読んでいたら眠くなる。でも憲法についてやっぱり知りたい、という人におすすめ。読みやすかった。しかし後半のコラムが一層面白い。憲法の歴史や生活保護制度の概要を簡単に知ることができる。憲法改正や社会問題に対して問題意識を持つ良いきっかけになる本。問題に対するとっかかりを得るのに最適だと思う。
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日本国憲法をわかりやすく口語訳されていて読みやすかった。だいたいなんとなく知っていることではあるが、改めて目を通して知ることも多く面白いし、日本人ならやはり憲法に一度はきちんと目を通したいと思った。
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この口語訳は、すごく現代的で直感的で、わかりやすい。が、いささか若者向けすぎるのも事実。
ラップのお兄さん達が、口ずさむ感じ。
それでも、この本の監修者の長峯教授があとがきに書かれておりますが
・ただ単にわかりやすい日常の言葉に置き換えさえすればよいのでは決してなくて、細かいところまで深い意味のある憲法の一言一言を、あまたの日常語から適切に選り分けて、的確に訳語を当てていく必要がある。(p170-171)
楽しければ、わかりやすければ、良いという問題でもなく、簡単な作業でもないでしょう。
しかし、読んでもらえなければ、知らなければ、「無い」のと同じ。
まず、憲法というものに「興味」を持ってもらうことが大切なのではないでしょうか?
この本を読んで、このような記事を書いている自分のように・・・。
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、「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために~」から始まるかの有名な前文も、「俺たちはちゃんとみんなで選んだトップを通じて、俺たちと俺たちのガキと、そのガキのために、世界中の人たちと仲よくして、みんなが好きなことできるようにするよ。――また戦争みたいなひどいことを起こさないって決めて、国の主権は国民にあることを、声を大にしていうぜ。それがこの憲法だ」というカジュアルさ。
中盤の「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて」の部分も、「俺たちはやっぱ平和がいいと思うし、人間って本質的にはお互いにちゃんとうまくやっていけるようにできてると信じるから、同じように平和であってほしいと思う世界中の人たちを信用するぜ」と、湘南乃風の若旦那のような“意外としっかりした考えを持ってるヤンキー”風味だ。
では、現在大きな争点となっている「戦争の放棄」を謳った第9条はどんな感じか。「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し~」で始まる文章も、ヤンキー風になると、この通り。「俺たちは筋と話し合いで成り立ってる国どうしの平和な状態こそ、大事だと思う。だから国として、武器を持って相手をおどかしたり、直接なぐったり、殺したりはしないよ。もし外国となにかトラブルが起こったとしても、それを暴力で解決することは、もう永久にしない。戦争放棄だ」
また、つづく第9条2項も、「で、1項で決めた戦争放棄という目的のために軍隊や戦力を持たないし、交戦権も認めないよ。大事なことだから釘さしとくよ」となる。憲法上に「大事なことだから釘さしとくよ」に当たる部分は見当たらないのだが、このひとことを加える必要があるほど、現憲法が“武力放棄”を強く打ち出していることは理解できる。口語訳というか、ヤンキー語がこんなにわかりやすいとは、目から鱗ではないか。
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初めて憲法を読んだ。
時間の都合上後半は口語訳にしか目を通してないところが多いけれど。
とてもくだいた文章で分かりやすかった。
少し荒い言葉遣いが個人的にはまた理解しやすくて良かったように思う。
コラムもいくつか掲載されていて楽しく読めた上に理解できた。
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2chまとめサイトで結構前に出てて人気あったのは知ってたが、まさか本になってるとは。。最近ネットと本の境目がかなり近くなってるね。
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口語訳と原文が並べて書いてあるので、口語訳のわかりやすさと、省略されている部分が見比べできる点がよかった。後半の天皇制や生活保護のコラムもポイントがわかりやすくていい。
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憲法っていったいなんなのだろうか。
当たり障りのない日常を過ごしていると必要のないものに見えてくる。しかし、このご時世この憲法という物がなぜか見直されてきているしかもそれは改正という名前を付けてだ。
その中この本はいたって冷静に憲法という物を吟味している。ただ読みやすくする限度がどこまで通じるかはわからない。コラムを入れたことによりその内容がいっそう締まってくる。結局は、いかに冷静に淡々とこの文章を読み込めるかが大切になってくることだろう。
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後半は
「憲法がさらにもっとよくわかる!」
と銘打って、5つのコラムが掲載されています。
この後半のコラム部分が読みどころですね。
マグナ・カルタからフランス革命に至る立憲主義の歴史も説明されています。
世界史では人名や名称だけ出てきて内容がよく分からなかった事項の意味がようやく分かりました。
専門家や必要で勉強する以外の普通の生活をしている人は、高校を卒業してしまうと、改めて体系的に学習することはないような事柄ですね。
社会人の教養として最低限知っておくべき事柄でしょう。
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130911/p1
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めちゃくちゃ面白い!!週刊ダイヤモンドで紹介されていて興味を持った。
知ってるようで知らない日本国憲法、教科書にも載っていたけど全文読んだことはなくて。。
政治にだって興味あるし色々ニュースでも言ってるけど、わかったふりじゃ良くないよな、と思い読むことに。
多分、こういう形で読まないと、読んでも「わかった、わかったけど、でもなんだ?」って思ってたと思うけど、口語=若者言葉≒自分の言葉に置き換えてもらってあったのですっと頭に入ってくる。
読んでみて、「なるほど!」「そうなの?!」と思うこともちらほら。
後半のコラムも、そもそも憲法ってなんだ?ってことの基本を理解するよい機会になった。
読んどいて良かったー!
「憲法を知っといて得することはあっても損することはない」
まさしく!!
読んだことない人にはぜひおすすめしたい本ですー!