紙の本
廣木隆一監督映画化原作
2017/11/22 03:27
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
5人の視点からの伊藤くんが味わい深かったです。別れとともに、それぞれのキャラクターたちの旅立ちが感動的でした。
紙の本
貴女の「伊藤くん」は、誰ですか?
2017/01/26 09:01
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投稿者:白いカラス - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな人いないと、読んでいくと、あれ?あれ?あれ?いつの間にか、話しに引き込まれていて、そうなると、作家柚木麻子さんの本領発揮です。登場人物達が、目の前を行ったり来たり、物語りの最後には、「伊藤くん」をますます知りたくなったり、あるいは貴女のそばの「伊藤くん」の謎に迫りたくなる小説です。
紙の本
表紙にひかれて手に取りました。
2015/09/09 14:12
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投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の可愛さとのギャップが大きくて、最初少し戸惑いました。伊藤という人を筆頭に、とにかく人のイタい所が目一杯描かれていて、変に疲れる本でした。誰もが少しは持ち合わせているものでも、過剰だとどうなるのかが描かれている本だと思いました。
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これはもう気持ちがよくなるほど面白かった。柚木さんの作品、最近個人的にはハズレが多かったのですがこれはドンピシャではまり、大好き。はじめ川上弘美さんのニシノユキヒコ系かなって思ったんだけどね。
伊藤がうざいことうざいこと。この上なくうざったいし、いるいる、こういうやつって思わせてくれるのはさすが。柚木さん特有の皮肉や比喩がちょうどよく、くすりくすりと笑わせてもらいました。(最近の作品はやりすぎ感があってまどろっこしくてくどかったから)たとえばAの章での伊藤に対して【そんなに映画がお好みなら、おすぎと付き合えばよいのにーー。】とか。
AからEのどの女の子もわかるなーという箇所がおいおいあって、とくにわたしはモテるけどどの男にも愛されず大切にはされない女友達もいないで嫉妬心だらけだが媚びるのがうまいCの聡子に妙に感情移入してしまったかな。
AからEのなかでどこかにあなたが見つかる。そして衝撃のラスト、、伊藤のあの開き直りとかもう恐ろしかった。怖いよ、怖い。
傷つかないために生きていくってなかなかだな、うん。クズっぷりが最高で最強。なかなか。
久しぶりに移動時間の合間も夢中になって頁をめくる本でした。
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女子高生的に言えば「もおぉー、まぢ伊藤―!」って感じになろうか。
プライドだけ高くて中身のないイケメン男、伊藤と、彼の周りにいる4人のオンナたちの、物語。
不思議な男だ伊藤。離れたところから見ている限り、どこがそんなにいいのかさっぱりわからない。
それなのに色んな立場のオンナたちが、この男に関わることによって、傷つき苦しみもだえ、そして見ないふりしていた「その先へ」と一歩を踏み出していく。なんなんだ。どういうことだ、伊藤。
私なら絶対に関わらない。友達がこんなヤツに引っかかっていたら全力で反対する。そういうヤツなのに、なぜか気になるオトコなのだ、伊藤。大っ嫌いなのに憎めない、サイテーなのに目が離せない、なんなんだ、伊藤。
あぁ、そうか。伊藤に振り回されているようで、実はこいつを踏み台にしてみんな目の前のドアを開け放つ力を手に入れていくってことか。不思議なオトコだ、伊藤。一度くらいなら一緒に飲んでやってもいいな、伊藤。
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ランチのアッコちゃんよりは面白かった。伊藤くんの良さはさっぱりわかんないけど。朝井リョウの何者にも通じるような伊藤くん。出てくる人は悉くどうかと思う人ばかりだけどクズケンは好きだな。
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二十七にもなって、フリーターで、シナリオライターになる夢を見て勉強会や講演会に足を運ぶだけで、実際に何も書き上げたことがない、顔だけは良い伊藤くんをとりまく女たちの話。
恋人未満状態なのに、冷たくされるのに、どうしても伊藤くんから離れられないデパート店員の智美。伊藤くんに好かれ、心底迷惑している同じアルバイトの修子。先輩の伊藤くんにずっと恋している実希。そんな親友を心配しつつも心の中で軽蔑している聡子。伊藤くんの先輩であり、元売れっ子シナリオライターの莉桜。それぞれが伊藤くんと関わりながら、傷ついて、誰かを傷つけて、日々を生きていく。
もうほんっとうに伊藤くんがクズい。
伊藤くんがクズいので、伊藤くんを好きな女たちもわりとみんなどうしようもない。好きな気持ちばっかりで自分がないとか、自分はこんな男に好かれるような程度の人間じゃないと思い込んでるとか、好きすぎて悪いところはみないようにして平気で他の男を傷つけて純真ぶるとか。
でもそういうどうしようもない女たちの話がすごく面白い。ランチのアッコちゃんがわりと底抜けにハッピーな話だったので、久々に柚木麻子の毒っ気にあてられるのが気持ちいい。マゾかもしれない。クズケンにはぜひ幸せになっていただきたい。
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いろいろな人からみた伊藤くん。
共通しているのは、おぼっちゃんでイケメンってことかな。
見栄えがいいというのはそれだけで随分得していると思う。とりあえず注目されるんだろうし。
この伊藤くん、かなりの慎重派。何かをやったり行ったりして傷つくのが相当嫌なようです。
誰しも好きこのんで傷つこうとは思わないけど、ここまでくるとイラっとしてしまいそう。
なんだけど、周囲に影響を与えているということは、そう嫌な奴でもないのかな?
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伊藤くん、いや伊藤は期待以上にクズだった。
伊藤は最初から最後までクズい。
伊藤に出会ってしまった彼女たちは災難としか言いようがないけれど、でもきっと彼女たちは飛躍するのだ。
伊藤というクズを乗り越えて。
何ということだ、伊藤のおかけではないか。
女たちはきっとここから成長する。
友情も夢も恋も、きっと取り戻す。
だけど伊藤に関わってしまった男たちは果たして。合掌。
絶対巻き込まれたくないけど、少し関わりたくなる不思議。
彼女たちと友達になりたい。
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伊藤くんA
新宿百貨店の一階、革製品専門店で仕事をしている島原智美。
伊藤くんから好きな子ができた。と言われて…。
伊藤くんB
青山にあるカルチャースクールの講座案内受付の仕事をしている野瀬修子。
伊藤くんのように今まで幾度となくストーカーから好意を寄せられてきた
伊藤くんC
デパ地下のケーキ屋さんで働く相田聡子。
ルームメイトの神保実希が大好き。
でも、神保実希は伊藤くんが好きで嫉妬心に狂う。
伊藤くんD
伊藤くんに処女だということに引かれ、同級生のクズケンにSEXをお願いした二十三歳の神保実希
伊藤くんE
昔売れっ子脚本家だった伊藤くんの先輩の矢崎莉桜
という感じのお話で、中々読み進めるのが大変でした。
最後の矢崎莉桜は、改行も少ないので疲れました。
とりあえず、伊藤くんはクソだ。笑
それでも、伊藤くんには伊藤くんの良さがあって。
まぁ、どんな嫌な奴でもすげー部分があるんですよ。
ある日自分の気持ちに気づくことがあるんですよ。
的な話です。
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直木賞候補作。
5人の女性の視点から伊藤くんが描かれる。
27歳、美形、金持ちの御曹司、シナリオライター志望を言い訳に就職せず。
ラストの章で伊藤くんの本質が明らかになって、この本の凄さがわかった。
嫌な奴だが、伊藤くんの在り方、生き方もいいのかもしれない。かつ、取り繕っているだけで伊藤くんのような人が大半なのだろう。
(図書館)
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どの登場人物も場面によって都合よくコロコロ性格が変わるので、伊藤くんも結局どんなやつなのかはっきりしない。何を描きたかったのかわからない
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プライドだけ高くって、自分では何もできない、自分を守るためなら人を傷つけることを何とも思わない最低の男「伊藤くん」(笑)
そんな彼をめぐる女性5人の恋愛模様です。。。
面白かったのか、面白くなかったのか。と言われれば??とにかく伊藤くん始め、登場人物たちにイライラさせられながら読了(笑)
これでもかと登場する面倒くさくて煮え切らない男女たち。
最後はなんだか、ぞわ~っとくる本でした。
そいういう意味では読んでもいいかも(笑)。。。
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ろくでもない男伊藤くん
彼に恋したりされたりする
5人の女たち。
受け身でやなことから目を背けて
なかったことにしようとしたり
なんとかやり過ごそうとしたり
まさに自分もそっち側なので
痛々しく苦々しく切なかった。
クズケンいい男だなー。
【図書館・初読・10/22読了】
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読めば読むほど伊藤くんがクズ男で笑えた。
伊藤くんに関わった5人の女の子もみんなそれぞれどこか歪んでいて欠落していてなかなかのダメ女。
みんな伊藤くんに振り回されながらも彼を踏み台にして立ちあがれるのに伊藤くんと言ったら…
こんなクズ男いるか?と読んでるときは思っていたけど、読み終えた今、案外身近にいるかもな、と思います。
柚木さんの作品を読むのはランチのアッコちゃんに続き2作目ですが、そのギャップにびっくりしたので他の作品も読んでみようと思います。