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社会を結びなおす 教育・仕事・家族の連携へ(岩波ブックレット)
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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2014/06/06
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波ブックレット
  • サイズ:21cm/55p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-00-270899-7
  • 国内送料無料

紙の本

社会を結びなおす 教育・仕事・家族の連携へ (岩波ブックレット)

著者 本田 由紀 (著)

従来の日本的社会モデルは、教育・仕事・家族という3つの領域が、きわめて強固で一方向的な矢印で結合し、循環していた。それが破綻するまでのプロセスと要因を分析し、その理解に基...

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社会を結びなおす 教育・仕事・家族の連携へ (岩波ブックレット)

562(税込)

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商品説明

従来の日本的社会モデルは、教育・仕事・家族という3つの領域が、きわめて強固で一方向的な矢印で結合し、循環していた。それが破綻するまでのプロセスと要因を分析し、その理解に基づいて新しい社会像を具体的に描きだす。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

本田 由紀

略歴
〈本田由紀〉1964年生まれ。東京大学大学院教育学研究科教授。教育社会学。著書に「教育の職業的意義」「軋む社会」「多元化する「能力」と日本社会」など。

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みんなのレビュー10件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (6件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

2014/06/20 00:04

投稿元:ブクログ

今日の日本的社会モデルの状況を、その成り立ちから崩壊、さてこれから、というところまでコンパクトにまとめ。

2014/08/26 00:01

投稿元:ブクログ

久々にコストパフォーマンスの高い岩波ブックレットに出合うことができました。

寸鉄人を刺すが如く、戦後日本の社会変動を端的にモデリングしてその問題点を描く手法は見事。

最後半には苛烈な前世代批判まで飛び出していて、これが新世代のエトスとなることに若干の不安を感じつつも、でもそれこそがリアルだなという思いもありました。

日本について何かを議論するなら、作者の意見に賛同するかどうかは問わずとも、まずここであぶり出された問題系に向き合うしかない。それだけは言えるんだろうと思います。

2015/01/06 00:30

投稿元:ブクログ

教育・仕事・家族のそれぞれのフィールドでの議論は活発ですが、その大切な3つの場を「結びなおす」というのは、世界中で求められている課題かなと思います。ただ、その実現にはどこから手をつけていけばいいのか?自分でも考え、小さなところから動いてていきたいポイントです。

2014/06/18 16:43

投稿元:ブクログ

本田由紀『社会を結びなおす 教育・仕事・家族の連携へ』岩波ブックレット、読了。行き詰まり混迷を深める現代日本。その淵源をどう理解すればよいのか。本書は戦後日本に誕生した社会システムを教育・仕事・家族が一方向にリンクした「戦後日本型循環モデル」と捉え、その誕生と普及、破綻を概観する。


高度経済成長期~安定成長期の日本を縛り続ける「戦後日本型循環モデル」は偶然といってよい諸要件から誕生する。その特徴は「仕事・家族・教育という三つの異なる社会領域の間が、①きわめて太く堅牢で、②一方向的な矢印によって結合されていた」という点。


三領域を繋ぐ矢印はヒト・カネ・ヨクがよじり合って成立し、ある領域から次の領域に人間が送り込まれる。そこでの人間は性別年齢に応じた役割分業が励行されることでシステムが拡大再生産される。その組織は強い凝縮性と同調同圧の特色を備えていく。


経済の安定成長を背景に戦後日本型循環モデルは、理想的教育・仕事・家族という日本型成功物語を語るが、三領域を繋ぐ矢印の自己目的化の進行は三つの社会領域の本質的な存在理由を空洞化してしまう。何のために働くのか、学ぶのか、愛するのかが後に置かれる。


いい学校に入り、いい企業に入り、お金を稼いで家庭をもつ--こうした社会モデルは、バブル崩壊後、それを支える環境要因が失われることで「底が抜けてゆく」。これまで三領域間に成立した矢印が、ある領域からン別の領域へ資源を注ぐことができなくなってしまった。


「かつての戦後日本型循環モデルは、もう維持することは不可能ですし、それが内包していた諸問題を思えば、維持しようとすることは望ましくもありません」。これが現状。規制が機能しない所に規制緩和をもとめる如き事態をもっと悪化させるだけ対応改革ばかり。


戦後日本型循環モデルは矢印が一方向的故にその矢印が肥大化し、循環の自己目的化で破綻した。ならば「その矢印を一方向ではなく双方向的なものに持っていく必要があるのではないか」。各領域間で相互に支え合うとともにお互いを尊重しつつ連携することを目指すべき。


具体的に著者は、1)財源の問題に関しては、資源の再分配による不平等の軽減、2)今なお多大な財力や権力を握る地位にある団塊世代が関心を持つこと、3)性別役割分業規範のような従来モデルの元で生成された価値観や規範を更新すること、が必要ではないか。


個人の行動や責任ではどうにもならない構造的破綻を前に「働かざるもの食うべからず」とか「苦しいのは自業自得」といってもはじまらない。「このままではだめだ」だが、循環モデルの呪縛に囚われず脱却や変革を志向する若き人々と連携するほかない。

2014/10/12 21:21

投稿元:ブクログ

短期的には、著者が結論として示した社会モデルの実現は、相場的に厳しいと感じた。現状より少しでもマシな社会生活を実感できるよう、日々を実直に生きることくらいしか当座の方策が思いつかなかった。

大学改革については、(モデルの図における)「その矢印の方が自己目的化してしまい、三つの社会領域それぞれの本質的な存在理由が空洞化」(p.22)しているのではないかと真っ先に思った。

モデルの図は以下にもあり。
http://www.p.u-tokyo.ac.jp/~c-kodoka/symp100911/symp20100911%20s3%20honda.pdf

2015/01/10 09:01

投稿元:ブクログ

相変わらず熱い本田先生による憂国の書。
「社会の維持さえ難しくなるような危機はもう目の前に迫っている(p4)」で始まり、「多くの人々が「このままではだめだ」という感覚を生々しく抱く度合いが高まっている(p52)」で終わっている。熱いけれど分析は冷静で極めてわかりやすい。
戦後日本の3区分で「戦後日本型循環モデル」がいかに成立・普及し、破綻したか、2つの図と4つの環境要因で明快に説明されている。そして「新たな社会モデル」では従来モデルにはない逆向きの矢印や仕事・教育・家族の3領域を覆う「布団」が示されている。
「このままではだめだ」と思う1人として、それぞれの領域での関わりを意識していきたい。

2014/10/02 16:35

投稿元:ブクログ

戦後日本社会のモデル化は的確。目指すべき社会像も共感できる。

しかし、そのための処方箋がリベラルに過ぎる。持てるものに、痛みを強いるのは至難だからだ。持てざるものの存在は、持てるものの保守化を促すだけで、より社会的な視点で動くようにはできないからだ。

2014/06/27 06:31

投稿元:ブクログ

閉塞感ある今の社会が、良きように変わるためにはどうすればよいのか。
新しい社会がどのようにあるべきかが書かれています。

2016/02/07 10:08

投稿元:ブクログ

非常に薄い本でありながら、戦後日本の社会情勢をわかりやすくまとめてある本。
戦後、教育・仕事・家族の3領域で役割ができあがり、それを基に、日本は発展してきた。

戦後からオイルショックとバブルを境目として、①高度成長期、②安定成長期、③低成長期に分けられる。団塊世代は①に生まれ、団塊ジュニア世代は②の直前で生まれ、経済が回っていた時代だった。

著者がいう、「戦後日本型循環モデル」とは仕事で男性が賃金を稼ぎ、それを家庭に入れ女性がやりくりして生活し、女性が教育意欲をもち、教育に投資し、子供は学校で教育を受け、卒業すると入社し、仕事で賃金を稼ぐ・・・というもの。
様々な要因が重なり、3領域の近代化が同時に起きた。

日本が成長している時期は、可能であったモデルだが、現在ではそれが低成長期では崩れている。賃金の格差、それによる教育投資の格差、大学を卒業しても安定した職につけない。政府としても財源不足という理由からセーフティネットを切り下げる状態にある。

これからの新たな社会モデルとして、著者は「双方向性」の連携を提唱している。
性別分業をやめ、仕事と家庭の両立であるワークライフバランスを考えることや、教育から家庭に、子供の背景や家族のサポートをすること、仕事から教育へのリカレント教育等である。

財源の問題は常にあるが、やはり高所得者から低所得者に、再配分することが原則としている。

2014/12/17 08:55

投稿元:ブクログ

問題へのシステムシンキング適用が必須の課題。
財源ばかりの政策では無駄ばかりが増えていく。
家庭・教育機関・企業を三位一体とし立て直す。
一方通行のスパイラルアップ方式は好調が基盤。
ひとつでも不調感染すれば立ち上がれなくなる。
三つが相互に補助し調整し合う理論に基づいた、
タイムラグのない、新たなパラダイムでの施策。
変わることへの恐れよりも希望を抱かせるもの。
共有協同による「溜め」を持つ自律のシステム。
いつも万民に都合のよい社会はありえなくとも、
まとまりとつながりのある社会に生きていたい。