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投稿者:minnie316 - この投稿者のレビュー一覧を見る
紙の本でも持っていますが、良書なのでいつでも読めるように電子書籍でも購入いたしました。
小学生の頃から文章を書く機会は少なくないものの、どのように書くかを学ぶ機会というのは少なくとも私は与えられませんでした。
ですから自ら手探りで上手になるように励みましたが、やはり餅は餅屋ということで書店にてこの本に出会いました。
機会がなければ自分からやるしかありません。
その時に手助けになるのが本書であると思います。
紙の本
ネット時代の「文章の書き方」本!
2018/05/01 12:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀雪 - この投稿者のレビュー一覧を見る
憧れている哲学者の、千葉雅也さん(近年は、著書『勉強の哲学』が話題になったりもしましたね)がTwitterで紹介していて気になった本。文章の書き方や伝え方の本は数あれど、この本は、「炎上を恐れないこと」「予防線は張らないこと」「大風呂敷を広げること」について特に言及しており、ネット時代に相応しい本だな、と思いました。
私なんて特に顕著なのですが、SNSの投稿や同人誌での論考などでは、多方面に配慮するつもりで予防線を張りすぎて、文章としてのツヤを失ってしまうこともしばしば……。
特に印象的だったのは、
「読者の疑問に答えよう」というサービス心ではなく、「自分が批判されたくない」という保身のために書いている。そんな心根は読み手にすぐに見透かされます。
これには、グサッときました。
いわゆる「炎上商法」として予防線を張らないことを推奨しているわけではなく、あくまでも「読者に伝わりやすくするため」に使わない、話を大風呂敷に広げるのも「期待感を持って読んでもらうため」というスタンスには好感が持てます。
この本は、一般のビジネスマン、あるいはブロガーが使うことを想定していると思うのですが、千葉さんは「学術にも応用ができる部分があるかも」ということをおっしゃっていたのも、個人的には印象的でした。
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「こんな文章本が欲しい」
と思っていたものが形になったような本です。
いままで、それなりの数の文章の書き方本を読んできました。それぞれ役立つものだったし、なかには繰り返し読んで参考にしている本もあります。
しかしこの本はそうしたものを完全に凌駕しています。ある程度正確な文章を書くことはできるけど、いま一歩、読み手に伝わっていないなあ、と感じている人には必読書です。
<目次>
第1章 つかむ――読みはじめのハードルをいかに超えるか
第2章 のせる――醒めずに心地よく読み続けてもらうために
第3章 転がす――読み手の意識をコントロールする
第4章 落とす――論理としての「正しさ」よりオチの「納得感」
つづきは⇒ http://amba.to/1Ac3xeW
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文章に「ツヤ」を出すテクニックが満載されていることもさることながら、無理矢理まとめた説明なんかより、アナタに起こった出来事こそ、素材とすべき事柄なのですよという点が、無理なく理解できる良書。
第ニ講「『予防線』は張るな」では、著者のご嗜好を反映してか、「何がいいたいんだコラ」など橋本長州「コラコラ対談」へのオマージュと思われる下りもあり、勝手に大変満足しました。
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ひさびさに読んでいて面白い本でした。
断定で書く、予防線を張らない、文章の緩急……。
できてない。
ドキッとして、明日から、いや、このレビューから、「かきかた」を改めるチャレンジをしたくなる本。
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仕事や報告書を書くには役にたたないと思いがちだが…やっぱ役立たない。
でも、メールやコミュニケーションの面でおおいに役立つ。
センスのある文章を上手く説明してる。
この本でセンスのある文章が…
書けねぇよ。
でも、役立つ本!
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仕事だったり勉強会だったりの関係で,ものを書く機会をいただくことが増えてきたので,しばらくは文章術の本を何冊か読もうと思う。
この本はその第一弾として読了した(実はこれを読むよりも前にkindleで買ったけれども積んでいるものがある…)。
文章の構成のステップを追ってわかりやすく書かれているのと,各項目につき例文2種+応用文1種という構成が読みやすくてとてもよかった。
ちょうどこれを読んでいる期間内に書くことになっていたものは比較的短いものだったのだけれども,一旦書いて,これを脇に置きつつ直して,としてみたら格段によくなった…ような気がする。
例文として取り上げられていた本も一応書名はメモってみたので,折を見つけて読んでいってみようと思う。
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この本の書評ほど書きづらい書評はない。
みなさんに読んでもらえる文章になっていないと本書の魅力が伝わらないからです。
色々と作文の本は読んだことがありますが、本書はこれまでの作文のための本とは全く異なる切り口、内容になっています。
起承転結を重視した論文や作文の指南書はよく見かけますよね。しかし、「イケメンな文章を書け!」と言ってくる本には出会ったことがありません。
本書は、起承転結ではなく
・つかむ
・のせる
・転がす
・落とす
の4つの展開で書き方のテクニックを伝授してくれます。
理屈ではないテクニックでなかば強引なところもありますが、クスッと笑って許せてしまう、そんな読者の心を鷲掴みにする筆者の文章だから説得力が尚更あります。
本書にはすぐにでも使えるテクニックがたくさん書かれています。
ビジネスのメールでの緊張と緩和などは非常に参考になりましたし、漢字とひらがなの使い分けで読みやすさが全く変わることも例を用いて示してくれます。
長文で読者の道標となるナビゲーションの仕方や、分かりにくい文章を分かりやすく記すための記号の使い方、美談を伝えたいときの読者の情への訴え方など、作文のテクニックなのに古来より「あたりまえ」のことであった不文律の様にすっと胸に落ちてくるのでした。
私はすっかり筆者の文章のファンになってしまいました。
作文に苦手意識がある、SNSやメールで誤解を招きやすい人はもちろん、日常的に何らかの文章を書く必要のある人(つまり誰でもですね!)は必読の一冊と言えるでしょう。
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文章の為の本を読むのはこれが初めてではないが、この本ほど読みやすくまたすぐに使えそうな実践的な著書もなかった。自分にとってはかなり満足のいく内容。例文として作家の文章が載せてあるのも分かりやすい。
文中では、文章を書くときの常套手段として「くだらないことを真面目に、真面目なことをくだらなく書く」や文章の外ヅラというか見え方まで計算するというのはぼんやりと思っていたがここまで意図的に使うものなのかと感心した。
書評を書く上で「目からウロコ」という表現はNGだと書いてあり恥ずかしかった。何度も使っていた。まんまと。これからは気をつけよう。
この本を読んで得られた最大の収穫は、もっと文章を書かなければいけないと感じたことだ。圧倒的に量が不足している。そしてもっと沢山の文章に触れなければならないと思った。書くことについて勝手に思い当たるくらい、色々な先達の文章を読むことが必要だと気がついた。
そしてまたあらためて、この本を読んでみよう。そうすれば、今はまだ見えていないところがまた出てくると思う。その時に力が付いていることを実感できるだろう。
また読みたい著者と著作が増えた。
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著作家でライターである著者が読ませる工夫をする文章の表現方法について書いた一冊。
多くの書籍から引用されている粋な表現をもとに日本語の素晴らしさや表現1つで印象が大きく変わることを本書を読んでいるうちに何度も感じました。
つかむ・のせる・転がす・落とすという4つの視点から紹介されているテクニックはどれも秀逸で、引用されている名文と日常生活で使える応用を見ると日本語の面白さを強く感じました。
また、新聞などの語調がとっつきにくいことやネットでの言葉が炎上しやすい理由が本書を読むことで言葉の側面から理解することができました。
漢字やかなを結んだりひらいたりするテクニックや実感を持てる表現や書かなくてもいいことは書かないことなど文章を作るうえで読み手の印象を変える方法をイキイキ文章で実感しながら学ぶこともできました。
本書で読んで特に時代によって求められる言葉が変わっていくことや使いすぎてベタな言葉になるというところは印象に残りました。
本書を読んで読ませるために読み手のことを考えて文章を作るためのテクニックであると感じ、本書で学んだことを日常生活でも活かしていきたいと感じた一冊でした。
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読み手にストレスなく読んでもらう。そのためは正しい文法や分かりやすい文章ではないコツがある。
イキイキとした文章のサンプルやプロの技の例文を紹介しながら、つかむ・のせる・転がす・落とす視点から、「読ませる」ための文章の書き方が理解できる。
センスは一朝一夕には身につかないと感じるが、やりがちなモヤモヤ文章への注意と意識しなければできないコツが参考になる。
19-35
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【中央図書館リクエスト購入図書】
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB17283476
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通常の文章スキル本は純粋に文章力の向上を目的とした種が多いですが、この本は異色です。異色なだけでなく非常に実用的でもある。
本書の目的は文字通り、自分の書いた文章を何とか相手に「読んでもらう」こと。
どんなにうまい文章であっても読んでもらわなければ意味がありません。なので一見して読みやすい文章や、冒頭を読んだだけで相手を引き込むこと、そういった「読ませる」ノウハウがふんだんに詰め込まれています。
本書が触れている範囲としては、文章をパッと俯瞰した際の印象から、文章の形式や表現内容の工夫に至るまで、全般的にその手法が及んでいます。
「パッと俯瞰した際の印象」というとわかりづらいかもしれませんが、例えば以下のような指摘があります。
「気軽に読んでもらえそうな「字面」とはどんなものでしょうか。
一つは「白っぽい」ことです。
当たり前ですが、漢字を多用するとパッと見たときに黒っぽくなります。」
確かに「漢字が多そう・・・」、「お経みたい・・・」、という印象を持っただけで読むのが億劫になるのではないでしょうか。
また文章の形式については例えば、
「文章の冒頭に「これは読む価値がありそうだ」と思わせるような「ツヤ」を出したい。そのために、誰にでも簡単にできるコツがあります。それは「とにかく断言して書いてみる」という方法です。
もし、あなたが企画書に「近ごろ、焼鳥屋に女性客が増えているような気がする」と書こうと思ったとしましょう。そんな時はグッとこらえて、
「近ごろ、焼鳥屋に女性客が増えている」
と書いてみる、こんなやり方です。」
といった具合。書いてみると実用的です。
本書では全体を通じて、ちょっとした工夫で文章が読みやすくなったり、ぐぐっと引き込まれたり、クスっと笑えたりする、そんなテクニックが満載です。
また、実際にこれらテクニックを盛り込んだ文章例が豊富に紹介されているので読んでいて非常に納得感があり、参考になります。
いつもつけている日記を面白くしたり、ブログやSNSでの投稿をツヤのあるものにするのにとても役立つ1冊だと思います。
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・断定的に書く
・予防線は読み手にバレる。
・書かなくても分かることは書かない。一人称
・小学生でも分かる内容に。
・である体を差し込むことはOK
・やさしい文体の中に、漢字用語を入れ込んで抑揚をつける。
・緊張と緩和…伝えたいことを書いた後リラックスの一言をいれる。→さりげなく貸し作る
・表現のインフレは避ける…山場は一つだけ。
・書き手が興奮すればするほど読み手は醒める
素っ気ない方が魅力的。
・抽象的なキャッチフレーズ、概念で共感を得ることは出来ない
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徒然なるままに書いてある。もっと要点を整理し、インデックスをきちんと付けた構成にすれば良いと思った。結局、何が言いたいのかぼやけている。