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- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/11/15
- 出版社: 日経BP社
- サイズ:20cm/363p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8222-5053-9
紙の本
赤字の民主主義 ケインズが遺したもの (NIKKEI BP CLASSICS)
著者 ジェームズ・M.ブキャナン (著),リチャード・E.ワグナー (著),大野 一 (訳)
ケインズがいなければ、1960〜70年代の政治家がこんなに節度を失うことはなかった−。アメリカの財政赤字、通貨の膨張、公的部門の肥大化の原因を、ケインズ派の経済政策にある...
赤字の民主主義 ケインズが遺したもの (NIKKEI BP CLASSICS)
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商品説明
ケインズがいなければ、1960〜70年代の政治家がこんなに節度を失うことはなかった−。アメリカの財政赤字、通貨の膨張、公的部門の肥大化の原因を、ケインズ派の経済政策にあると激烈に批判したノーベル賞学者の書。【「TRC MARC」の商品解説】
1000兆円を突破した日本の財政赤字をまつまでもなく、民主主義国の政府はとかく財政赤字を膨らませがちだ。民主主義が財政赤字を生み出すのは、ケインズ経済学に原因があると、ケインズ経済学全盛の1970年代に断罪したのが本書。
経済学の始祖アダム・スミスは「国家財政は家計となんら変わらない」と説いた。この「責任財政」の原則は、ケインズ革命によって崩れ去った。ケインズは、家計と財政は別物であり、均衡財政の「呪縛」から解き放たなければ、失業も不況もなくならない、と説いたからだ。「市場は不完全であり、不況時には財政赤字を通じて総需要を増やし、景気回復を図るべきだ」というケインズの教えは、瞬く間にアメリカの二流・三流学者を虜にし、教科書に盛り込まれた。ところが、1970年代に入って、アメリカの財政赤字は膨らみ、政府は肥大化し、インフレと高失業率が共存するスタグフレーションに苦しんでいる。
やはりケインズが間違っていたのだ。どこか。不況時の財政赤字を好況時の財政黒字で相殺するというケインズの処方箋は、知識階級のエリート層が政策を自由に決定できる世界を想定している。しかし、現実の民主主義社会では、政治家は選挙があるため、減税はできても増税は困難だ。ブキャナン、ワグナーは、民主主義の下で財政を均衡させ、政府の肥大化を防ぐには、憲法で財政均衡を義務付けるしかない、と主張する。【商品解説】
目次
- 第1部 何が起きていたのか
- 1・ケインズが遺したもの
- 2・伝統的な財政観
- 3・三流学者の改宗
- 4.伝播する「教え」
- 5・夢のあと
- 第2部 何がいけなかったのか
- 6・ハーベイロードの前提
- 7・民主政治下のケインズ政策
- 8・貨幣増刷と民主政治
著者紹介
ジェームズ・M.ブキャナン
- 略歴
- 〈ジェームズ・M.ブキャナン〉1919〜2013年。アメリカの経済学者。ノーベル経済学賞受賞。著書に「財政理論」など。
〈リチャード・E.ワグナー〉1941年生まれ。ジョージ・メイソン大学教授。専門は財政学、公共選択論。
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赤字ギャンブル
2018/11/19 10:39
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
家計と国家財政は違うものだと金を湯水のごとく使うケインズ経済理論は、課税も公債発行も基本的には同じという財政錯覚に過ぎず、効率的な資源利用よりも生産の拡大と雇用の創出に重点を置いた金利を上回る経済成長の重要性を無視した理論であることを再認識させ、政治家の愚行を戒める民主主義を希求する書。