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紙の本
ジャーナリストの生理学 (講談社学術文庫)
今も昔もジャーナリズムは噓と欺瞞に満ちている。大文豪バルザックが、19世紀パリで活躍していたジャーナリストと批評家を徹底的に批判する警告の書。〔「ジャーナリズム性悪説」(...
ジャーナリストの生理学 (講談社学術文庫)
ジャーナリストの生理学
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商品説明
今も昔もジャーナリズムは噓と欺瞞に満ちている。大文豪バルザックが、19世紀パリで活躍していたジャーナリストと批評家を徹底的に批判する警告の書。〔「ジャーナリズム性悪説」(ちくま文庫 1997年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
19世紀のパリで新聞などを舞台に活躍していたジャーナリストと批評家を取り上げ、作家一流の「生理学」の手法で徹底的に批判する。「もしジャーナリズムが存在していないなら、まちがってもこれを発明してはならない」と一刀両断にする結論を見れば、今も昔も新聞は何も変わっていないことは疑いない。新聞の存在意義が問われる今日こそ、ジャーナリストはもちろん、すべての人が手にするべき一冊。
19世紀のパリで新聞などを舞台に活躍していたジャーナリストと批評家を取り上げ、徹底的に批判する。
昨今、新聞ジャーナリズムの腐敗や堕落が取り沙汰されているが、本書を読めば、新聞というものが今も昔も何も変わっていないことに驚かされる。バルザックは『役人の生理学』(講談社学術文庫)と同様の手法を用いて、風刺に満ちた分類を施す。ここで対象にされたのは「政治ジャーナリスト属」と「批評家属」である。本書は「ジャーナリズムの生理学」にほかならない。
「政治ジャーナリスト属」のうち「信念を持つ著述家」には「セイド(狂信者)」というやつらがいる。「ひたすら信じ、常に熱狂している」セイドたちを「人類のためとあらばいつでも身を犠牲にする覚悟でいるのである」と揶揄する言葉は、今も完全に有効である。
このように、微に入り細を穿つ文章の数々は、豊富に収録された当時の図版と相俟って、さながら「19世紀ジャーナリスト群像」を織りなしていると言ってよい。達意の訳文で楽しみながら読める本書は、今こそジャーナリストが読むべきものだろう。
本書の「結論」には、次のような「公理」が掲げられている。「もしジャーナリズムが存在していないなら、まちがってもこれを発明してはならない」。では、すでに発明されてしまっていたとしたら? その問いに対する回答は、冒頭の「緒言」に記されている。「ジャーナリズムの息の根を止めるのは不可能ではない。一民族を亡ぼす時と同様、自由を与えさえすればよい」。【商品解説】
目次
- 著作権侵害者への警告
- 緒言
- 一般的特徴
- 第一の属 政治ジャーナリスト
- A 新聞記者
- B 政治家兼新聞記者
- C 風刺攻撃文作者
- D 空疎論者(時に通俗解説者とも呼ばれる)
- E 大臣亡者の政治評論家
- F 一作托生の作家
著者紹介
オノレ・ド・バルザック
- 略歴
- オノレ・ド・バルザック
1799-1850年。フランスの小説家。『幻滅』、『ゴリオ爺さん』、『谷間の百合』ほか91篇から成る「人間喜劇」を執筆。ジャーナリストとしても活動した。
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紙の本
フランスのバルザックによる「ジャーナリズム考」の一冊です!
2020/03/09 10:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、新聞や雑誌といったジャーナリズムの存在意義について書かれた著者バルザック独特の批判書です。バルザックは同書の他、『役人の生理学』という著者でも有名ですが、19世紀にフランスのパリで活躍していたジャーナリストや批評家を徹底的に批判しています。というのも、彼らの中には「狂信者」が多く混じっているからだと言います。そして、結論として、「もしジャーナリズムが存在していないなら、まちがってもこれを発明してはならない」とまで言い切ります。バルザック独特の批判的思考でジャーナリズムというものを一刀両断にした興味深い一冊です!