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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2015/01/08
  • 出版社: 国文社
  • サイズ:19cm/260p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-7720-0979-9

紙の本

大衆小説

著者 ダニエル・コンペール (著),宮川 朗子 (訳)

フランス大衆小説研究の入門書。フランス大衆小説の起源から現在までの発展を追い、主要な特徴の現れ方やその領域を示す。また、大衆小説の正統的価値の認定の欠如の問題を論じ、正確...

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大衆小説

税込 2,750 25pt

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商品説明

フランス大衆小説研究の入門書。フランス大衆小説の起源から現在までの発展を追い、主要な特徴の現れ方やその領域を示す。また、大衆小説の正統的価値の認定の欠如の問題を論じ、正確に評価するための指標を提示する。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー1件

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評価内訳

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紙の本

ルパンと猿飛佐助

2015/05/23 11:33

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

どこの国でも大衆文学と言うものはあるわけだが、大衆文学に詳しいということはあまり自慢にならないものだから、あえてそういう括りの話をする人は少なく、懐古談を除いては文化の一端として研究のされない領域になっている。実際には、人々の人格形成に大きく関わっているにも関わらず、だ。
日本では明治期に西洋思想や科学とともにデュマなどの翻訳小説が大量輸入され、江戸以来の戯作文学や落語、講談との合流が書き手の立場から強く意識されたという歴史があるために、大衆文学という言葉に比較的強い響きがあり、吉川英治や司馬遼太郎などには国民文学といった呼び名が冠されさえする。これがフランスの場合だと、長いこと二次文学とか別類文学なんて呼ばれて、1980年代頃からアカデミックな研究の対象になり始めたということらしい。
そうして改めてこの領域を眺めてみると、アルセーヌ・ルパン、ファントマ、ルールタビーユ作者による「オペラ座の怪人」などの怪奇もの、メグレ警部などの探偵もの、ジュール・ベルヌの冒険小説やSFなどを、頂上のほんの一端とする膨大な山脈があって、それに途方に暮れつつも意欲を掻き立てられているような著者の心意気も、本書からはまた伝わって来る。
源流を辿るならば、印刷技術の発展に密接に関わっていて、すると本書で触れられてはいないがラブレーの哄笑文学まで辿れそうだが、17世紀頃から行商人が暦や占いに紛らして売っていた数ページの読み物あたりから来るらしく、19世紀になると新聞の部数増大のために読者人気を得られる連載小説が求められたことがデュマやバルザック(!)の登場を生んだ。その書き手は、革命とロマン主義にかぶれた貧乏青年達の中から、いくらでも探すことが出来た。
日本で多くの科学者、技術者が手塚治虫へのリスペクトを表しているのと同様に、これらの血湧き肉踊る冒険や、重なる不運に見舞われる薄幸の少女の物語に、少年少女は熱狂し、産業革命で生まれた都市労働者の束の間の娯楽の役割を果たしてきたし、著名な文学者たちもそれらへの愛情を表明している。
そんな歴史だけでなく、作品の構造や評価にまでここでは踏み込まれている。その要素にインタラクション性、つまり読者の評価が続編を生み、シリーズ化し、その内容にまで影響を行使するという点を挙げて、作品と作者だけでなく市場の動きまでを作品の一部として扱う姿勢は、文学評価という枠組み自体を揺さぶる気配さえ漂わせる。
日本では直木賞という存在、中間小説といった概念、松本清張や五木寛之などの活躍により、大衆文学の認知度は高いが、批評レベルについてはこれらフランスの研究に倣うべきところが大きいように思う。
この本は訳者による広島大学の講義のテキスト用らしく、こんな講義を聴ける学生は羨ましい。そもそも言葉自体が死語だという話もあるが、大衆小説はだめでJ-POPはいいというのはよく分からない。フランス語では「Roman populaire」なのだが、英語で該当する用語は一般的ではないらしい。

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