日本人として知っておきたい外交の授業 （ＰＨＰ文庫）

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投稿者：野次馬之介　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

この授業は、政治家をめざす若い松下政経塾生を対象におこなわれたもので、その本質は次のように要約できよう。

　中華文明の基本が断絶的であるのに対し、日本文明の本質は「万世一系」の天皇を中心とする「連続性」にある。この連続性を基盤として積み重ねられた「重層文明」は日本の真の独自性であり、不滅の生命を持ち得る装置である。これは世界でも他に例がなく、その卓越した歴史の連続性を深く理解することが、日本人としての国家観・歴史観の確立につながる。

　しかし、このような講義を聴いて民主党に入った諸君が、日本の政治家としてどこまで確固たる国家観・歴史観をもっているのか。彼らの議会内外での的外れで薄っぺらな議論と行動を見ていて、はなはだ残念な気がする。
　如何に立派な講義を聴いても、やはり駄目なやつは駄目なのだろうか。

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投稿者：mistta　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルに興味を惹かれて読んだ。
やや偏っている思想に感じつつも、なるほどと思える点も随所に
見られた。

日本人は、他人を一度信頼すると無警戒になるというのは
自分のことを指摘されたよう（笑）。

「日本の心」というものは、人間の本当の値打ちは表裏が無いこと、
心の清廉さにあると著者は言う。
それは日本人として大切にしたい。

著者の考えによる日本の今後の外交の在り方は
全面肯定はしないが一理あると思った。

興味を持たれた方は是非ご一読を。