紙の本
日本発のメカニックデザイナーが語ってくれる仕事論です!
2019/05/15 15:22
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、日本発のメカニックデザイナーと言われる著者である大河原邦男氏が語ってくれる仕事論を纏めたものです。同書の内容は、大河原氏の自伝、仕事伝とも言えるものですが、メカニックデザインについての説明も多く、その分野の知識も習得できる一冊です。ぜひ、メカニックデザイン、そして大河原氏に興味をお持ちの方には、読んでいただきたい一冊です。
紙の本
日本初のメカニックデザイナーの著書
2015/11/04 18:14
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投稿者:くりんぐりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロボット物という言い方をしたら失礼ですが、著者の作品をあまりみたことがありませんでした。でもこの本はおもしろく読むことができました。
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大河原さんの、自身のデザイナーになった経緯とか、仕事の考え方、デザインの実績が書かれている。
新書版には内容が詰め込みすぎの感があってもったいないが、面白い。
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大河原邦男さんのロボットデザインは子どものときから好きだった。
というか、子どものころ好きだったロボットを上げていくと大河原邦男さん作が非常に多いことに気づく。
ガンダムとタイムボカンシリーズ、タイプも設定も違うのにきっちりデザインを当てはめてくるあたりやはり天才なのだなぁと感じた。
同じ人がデザインしてるとは知らなかったし。
ただ、この方のすごいところは、仕事をする上でものすごく他人を思いやりながら仕事ができることである。
メカ一つをデザインするのにも、アニメ化する人、玩具にする人など色々な方々が関わる。
その方々が仕事をし易いように線一本気にしながら、デザインし、絵を描いていくと言う。
それも御本人はそれを特に意識せずにできてしまう様である。
だから頼まれる仕事が減ることはない。
この方が長年メカニックデザイナーとして務めてこれる理由がわかった気がしました。
今後の活躍も期待せずにはいられません。
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8月の最終日、息子との約束で上野の森美術館であった
「大河原邦男メカニックデザイナー展」を見に行った
時に、グッズ店で売られていた本です。
ガンダム・ガッチャマン・ヤッターマンのメカを
デザインしてきた著者が書いた半生や仕事論。
またはデザイン展などが書かれている内容です。
やはりなにがしかの分野で功なり名を上げた人の話は
面白く。ためになる内容だと思います。
私自信は、これらのアニメはリアルタイムで見たことが
ないのですが、息子は大好きみたいです。
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実際に上野で開催していた「大河原邦男展」にも行きましたし、デザイナーを志したキッカケである大河原先生の著書。 天才ではなく職人を自認し、監督・玩具メーカー、何よりもファンが求めるクリエイティブを生み出し続けた仕事史。 ガンダムスタッフ同士の富野・安彦両氏との件が、やはり印象深い。 いい距離感と緊張感が歴史を作ったのだなと。綺麗事ばかりじゃないんだろうけど(笑) 先生と一緒に仕事をしてみたいなあ。
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経歴は兵庫の大河原邦男展や各種インタビューなどで知っていたけど、本人の言葉で再整理されており初めて知ったこともいくつか。
職人であるという意識が根底にある。これが作品のファンに取って好き嫌いが別れるポイントなんだろうな。
前に読んだミード・ガンダムで垣間見えたアーティスト気質のシド・ミードと比べると、取組方の違いが面白い。
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ロボットアニメ好きとしては読んでおくべきかと思い店頭で出会った際に購入した。
メカニックデザインがデザイナーの仕事の一部でしかなかった時代から専門的になっていく過程を、自身の体験からじっくり語ってくれているので当時の状況が見えてきて面白い。
その前の仕事の話や、出会った人々の話も触れてくれているので、大河原氏の職業観が透けて見えてくる。嘘のないデザインを目指すため、趣味の工作とあわせてモックアップを作ったり…それを義務感ではなく自然にやっているところが魅力的なのだろう。
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元々メカニック志望でない事に驚き。
立体的に捉える能力が突出しているのに加えて、現実的かつカッコいいデザインを生み出している職人的芸術家。
仕事の裏話を読んでいても楽しい。
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アニメのメカは玩具ありきでデザインされている。
おもちゃとして変形、合体が出来て子供が扱っても壊れず安全なものでなければならない。
平面でデザインするだけでなく立体化かつ、メカが苦手なアニメーターが誰でも描けるよう線は少なくシンプルに。
なるほど!
自分が夢中になって観ていたアニメの裏側を知って興奮した
オトナは枚挙にいとまがないだろう。
メカニックデザイナーとはアーティストではない、職人だと言い切る著者の「やっぱりメカが好き」が溢れる素直な文章は読後感よし。
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"私の義理の弟がスペインに住んでいて、1987年に手塚さんがスペインへ観光旅行をされたときに通訳をしたんです。食事の席で私との関係を話したら、驚いたようで
大河原さんはどうしているの?」と聞いてきたそうです。
手塚さんはマンガやアニメの才能あふれる方だけど、一方で悔しがり屋で、ライバル心が強いというのはずっと前から聞いていました。でも、私の名前を知っているのには驚きましたね。「神さま」は、自分の作品以外のアニメもたくさん研究なさっていたんです。"[p.195]
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ガンダムのデザインをした人、程度の前知識で読んだ。読んでいて残念なのはこの人のデザインをしたメカにあまり思い入れが無いということ。その辺があるか無いかでこの本の印象は変わる気がする。
とはいえ何事でも最初に始めた人の話というもは読んでいて面白い。何を持ってこの仕事を始めたのか、何を参考に作るのか。前例が無いのだから他の分野から持ってくることになる。往々にして「原点にして頂点」と言われることがあるのは、そういうところに理由があるのではないかと思う。
読んでいて偉いと思ったのは、年をとってからも新しいモノに手を出すということ。目次に「道具は鉛筆一本あればいい」なんて書いてあるから、新しい物を拒否するタイプかと思ったら真逆であった。むしろ俺なんかよりも手を出すのが早く、iPadを日本で発売する前に入手しているほどである。それでいてロボットをデザインする時に甲冑から持ってきたりするのだから感心するしか無い。
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大河原メカとともに育った中年オヤジにはたまらない一冊。タツノコやサンライズ以外にも沢山のデザインをされていて、自分の好きだったメカの殆どが大河原さんの作品だったことに改めて驚かされた。オタク必携。
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「科学忍者隊ガッチャマン」から始まり「宇宙の騎士テッカマン」「 ヤッターマン」「機動戦士ガンダム」「魔動王グランゾート」「勇者エクスカイザー」など多くのアニメ作品でメカニックデザイナーとして活躍する大河原邦男の仕事への姿勢が感じられる1冊です。アニメの屋台骨を支えるための仕事術や考え方が綴られています。色々な人が携わるチームでの仕事に対する姿勢は参考になります。途中に挿入される、自身が手がけたそれぞれの作品へのコメントが面白いです。
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タイトルの通り著者はヤッターマンやガンダムのメカをデザインしてきた大御所。アニメに出てくるメカは単なる絵ではなくアニメとしての動きが求められる、且つ実際に3Dで可動な玩具化が前提である。ステークホルダーが山ほどいる中で落としどころを探りながら結果へのコミットが求められる。好きな絵を描くアーティストではいられない、自身は職人であると語るまさに仕事論。最近のヒーロー物の玩具のマーケティング手法はエグいと感じていたが著者が携わる40年前から実施されていたとは知らなんだ。いやホントに手法の熟成度合いがスゴイ。