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- カテゴリ:一般
- 発売日:2015/10/29
- 出版社: 小学館
- サイズ:19cm/159p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-09-388446-4
読割 50
紙の本
バリウム検査は危ない 1000万人のリスクと600億円利権のカラクリ
著者 岩澤 倫彦 (著)
自然放射線10年分の被曝、大腸に穴、死亡例も…。これまで誰も書かなかったバリウム検査の問題、そして医療界のタブー「検診ムラ」の実態を様々なアングルで写し出す。胃がんから命...
バリウム検査は危ない 1000万人のリスクと600億円利権のカラクリ
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商品説明
自然放射線10年分の被曝、大腸に穴、死亡例も…。これまで誰も書かなかったバリウム検査の問題、そして医療界のタブー「検診ムラ」の実態を様々なアングルで写し出す。胃がんから命を守るための信頼できる情報も伝える。【「TRC MARC」の商品解説】
バリウム検査は危ない
全国で年間1000万人が受診するバリウム検査。しかし、実際には技術は古くてがん発見率は低く、しかも事故が多く患者を大きな危険に晒すものであると専門医は批判する。それでも制度が改まらないのは巨大な利権があるからだ。厚労省や自治体の天下り組織が検査を推奨・実施し、メーカーや医者・病院も潤う。その利権は600億円に達する。進化の著しい内視鏡検査に加え、最新式の「リスク検診」ならば、発見率向上に加え医療費4200億円削減の効果もある。
第1章…知られざる大腸破裂と放射線被曝被害、第2章…2つの死亡事故の恐るべき真相、第3章…「検診ムラ」に巣食う600億円利権と天下り天国、第4章…矛盾だらけの国立がん研究センター、第5章…バリウム検査では早期がんは見落とされる、第6章…医師は皆、内視鏡検査を受けている、第7章…「リスク検診」なら発見率は向上し、医療費4200億円削減も可能【商品解説】
目次
- プロローグ バリウム検査の終わりを予感させる死亡事故
- 第1章 知られざる大腸破裂と放射線被曝被害
- 第2章 2つの死亡事故の恐るべき真相
- 第3章 「検診ムラ」に巣食う600億円利権と天下り天国
- 第4章 矛盾だらけの国立がん研究センター
- 第5章 バリウム検査では早期がんは見落とされる
- 第6章 医師は皆、内視鏡検査を受けている
- 第7章 「リスク検診」なら発見率は向上し、医療費4200億円削減も可能
- エピローグ メディアの責任と情報リテラシー
著者紹介
岩澤 倫彦
- 略歴
- 〈岩澤倫彦〉1966年札幌生まれ。ジャーナリスト、ドキュメンタリー作家。元「フジテレビ・ニュースJAPAN」調査報道班チーフディレクター。著書に「薬害C型肝炎女たちの闘い」など。
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紙の本
熱いジャーナリスト!
2016/03/20 11:16
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M マサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
医療業界の大きな闇は、日本人が余り気が付いていない社会問題だと思う、胃ガンのリスク、ピロリ菌の発見や内視鏡の技術開発により、闇の一つの牙城にメスを入れた著書。内容をピックアップしておきます。
ある医師の会話から、「ガン検診で一番問題なのはバリウム検査で、被曝の問題、早期がんは、X線画像には写らず、この医師の知る限り、バリウム検査をしている医師はいない。」この医師は、ピロリ菌未感染なので胃ガン検診は、受けていない。(WHOは胃ガン患者は99%はピロリ菌感染者で医学的に立証されている。)この会話から著書は始まる。
バリウム検査の副作用に、ショック、アナフィラキシー、消化管穿孔(せんこう)、腸閉塞、腹膜炎、排便困難、便秘、下痢、腹痛、肛門部痛、出血、悪心、嘔吐、発疹、痒感、蕁麻疹、があり、幾つかの重大事故また、被曝リスクも、取り上げている。一つの死亡事故をレポートしているが、業界の隠蔽体質を伺う事が出来る。
バリウム検査を中止し、リスク検診に切り替える巨大組織に対するタブーに、挑戦した群馬県の医療グループの顧問を務める、医学博士真鍋 重夫氏は、バリウム検査を止めようと思った理由に、死亡者数が減らない、見逃しがあまりにも多い、転倒骨折、誤嚥、気持ちが悪くなる、様々なトラブルが起きている。
国が定める5つのガン検診の中でバリウム検査は一番高い、要精検率が高く、「何か疑いがある」と言って、別検査に、料金の二重取りができている。
バリウム検査を薦める茂木所長は、便秘が辛いので、内視鏡でやっている。
バリウム製剤の国内シュアは、3つのメーカーで大半が占められていて、年間売上高は、163億円。
胃ガンのバリウム検査の見逃しに5の難題を指摘し、見逃し率45%を越えていて、損害賠償が頻発している。
著書で取り上げている、胃X線二重造影法を開発者の白壁彦夫先生は、1994年、亡くなる前に、「内視鏡で見つかるが、バリウム検査では撮れない、見つからない、胃ガンの症例がいっぱいある。バリウム検査は廃れる。」発言している。
胃ガン診療のトップランナー、国立国際医療研究センター国府台病院の村上直実医師は、確かな判断力を持つ内視鏡医がみれば、難しいとされる、スキルスガンを早期で発見出来る。50年来続いているバリウム集団検査には限界がきている。
厚労科研費は、バリウム検査を推奨する国がん・検診研究センターには潤沢に支給され、リスク検診の推進の障害になっている。
ただ、国がんのガイドラインは、9割以上が自治体でバリウム検査が続いていりが、民間業界は、合理的に判断しリスク検診を導入している。
リスク検診の有効性について、毎日、読売、日経の主要全国紙は報じているが、朝日新聞だけ扱っていない。
かつて、日本で行われた、集団予防接種は、B型、C型肝炎ウイルスの水平感染を引き起こし、国賠訴訟になっている、バリウム検査も同様に、大量の被曝などによる健康被害の顕在化する可能性はある。
読者は是非、ピロリ菌のチェックか、胃ガンリクス検診を受け、異変が有ればご自分の判断でどの検査を受けるか考えるべきだと締めている。
非常にいい内容の著書で、バリウム検査を考える内容で、実は、医師の中にバリウム検査を批判している医師も多い、また、著者には、是非、近藤誠氏等が発言している、胃ガンだけではなく、ガン検診に疑問投げ掛けている問題に対しても、是非レポートしてもらいたい。お勧めの著書です。