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読割 50
紙の本
墓頭 (角川文庫)
著者 真藤 順丈 (著)
双子の兄弟のなきがらが埋まったこぶを頭に持つ彼を、人々は“墓頭”と呼んだ。数奇な運命に導かれて異能の子どもが集まる施設に入ったボズは、改革運動の吹き荒れる中国、混迷を極め...
墓頭 (角川文庫)
墓頭
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商品説明
双子の兄弟のなきがらが埋まったこぶを頭に持つ彼を、人々は“墓頭”と呼んだ。数奇な運命に導かれて異能の子どもが集まる施設に入ったボズは、改革運動の吹き荒れる中国、混迷を極める香港九龍城、インド洋孤島の無差別殺人事件に現われ、戦後アジアの暗黒史で語られる存在になっていく。自分に関わった者はかならず命を落とす、そんな宿命を背負った男の有為転変の冒険譚。唯一無二のピカレスクロマンがいま開幕する―。【「BOOK」データベースの商品解説】
頭に巨大な瘤を抱え生まれたボズ。瘤の中には双子の片割れの死体が埋まっている。現実に馴染めず異能の子供を集めた施設に収容され育つが、彼の周囲には常に死の影があった…。戦後50年にわたる男の数奇な人生を描く。〔2012年刊の加筆・修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
双子の片割れの死体が埋まったこぶを頭に持ち、周りの人間を死に追いやる宿命を背負った男―ボズ。香港九龍城、カンボジア内戦など、底なしの孤独と絶望をひきずって、戦後アジアを生きた男の壮大な一代記。【商品解説】
著者紹介
真藤 順丈
- 略歴
- 1977年東京都生まれ。2008年『庵堂三兄弟の聖職』で第15回日本ホラー小説大賞、『地図男』で第3回ダ・ヴィンチ文学賞など、新人賞4賞を受賞し注目を集める。ほかの著書に『RANK』『バイブルDX』『畦と銃』『七日じゃ映画は撮れません』『しるしなきもの』『黄昏旅団』など。
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紙の本
はかあたま
2015/12/27 01:20
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Zero - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとも不思議というかジャンル分けが難しい作品。途中までの風呂敷の広げ方はワクワクしてページをめくる指が止まらなかったが、頭の中の墓についての明確なオチが欲しかった。決してオチてないわけでないが、消化不良なのも事実。
紙の本
壮絶な小説
2016/03/26 19:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
怪作、というのが適当だろうか。双子の片割れの死体を頭の中に宿したまま生まれてきて、誰もが生死に耐えない見た目の持ち主、ボズ。彼の数奇な生涯ーという言葉でくくるにはあまりにも奇怪でグロテスクな一生を、丹念に緻密に語っていく。
幼少時も決して一般的な生活ではないが、白鳥塾以降がどんどんグロテスクになっていく。後半、ヒュウゴがらみで残虐な殺しや虐待も当たり前のようにどんどん出て来て、そういう意味では読むのがしんどいところもあった。
それでも、読み進めてしまった。それだけ強烈なパワーを持った作品だ。明るさも楽しさもない、キャラクターに共感を持てるわけでもない。なのに、なぜか読んでしまう。その点が何よりすごいと思った。