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紙の本
ハイデガー哲学入門 『存在と時間』を読む (講談社現代新書)
著者 仲正 昌樹 (著)
ハイデガーの「存在と時間」は当時のドイツをどうして惹きつけたのか。彼の思考の枠組みは従来の哲学とどう違うのか。20世紀最大の問題作「存在と時間」の読解に軸を置いたハイデガ...
ハイデガー哲学入門 『存在と時間』を読む (講談社現代新書)
ハイデガー哲学入門 『存在と時間』を読む
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商品説明
ハイデガーの「存在と時間」は当時のドイツをどうして惹きつけたのか。彼の思考の枠組みは従来の哲学とどう違うのか。20世紀最大の問題作「存在と時間」の読解に軸を置いたハイデガー哲学への入門書。【「TRC MARC」の商品解説】
従来のハイデガー『存在と時間』解説書はアリストテレスや中世スコラ哲学、新カント学派、フッサール現象学、ユクスキュルの生物学等からの影響や相関関係をめぐる専門的な問題に集中しすぎるきらいがあった。それがどうして当時のドイツやフランスの若者を引き付けたのか、現在でも多くの哲学者を魅了するのか、思考の枠組みは従来の哲学とどう違うのか、普通の人の人生にどのような意味があるのか等、哲学学習者の興味に答える。
『存在と時間』は20世紀に大きな波紋を投げかけ、現在も広く読まれている書物である。その世界概念の重要性。 「不安」を引き受け、「実存を遂行」する「現存在」という言葉。「存在」と「時間」の関係など哲学の意味を原点から問う本書は、入門書であり決定版である。ハイデガーの哲学界での重要性も探る。
ハイデガーの主著『存在と時間』は、サルトル、レヴィナス、デリダ等のフランス現代思想や、アメリカのネオ・プラグマティズムに大きな影響を与え、ドイツのフランクフルト学派からは克服すべきドイツ的な思考の象徴と見なされてきた。この著作についてはこれまで多くの解説書が出されてきたが、そのほとんどは、アリストテレスや中世スコラ哲学、新カント学派、フッサール現象学、ユクスキュルの生物学等からの影響や相関関係をめぐる専門的な問題に集中しすぎるきらいがあった。それがどうして当時のドイツやフランスの若者を引き付けたのか、どうして現在でも多くの哲学者を魅了しているのか、彼の思考の枠組みは従来の哲学とどう違うのか、「実存」や「存在」に関する彼の問いかけや「ひと」に対する批判は、普通の人の人生にとってどういう意味があるのか、最も知りたいことについてストレートな説明を与える入門書は少ない。本書は、影響関係や他のテクストに関する記述はできるだけコンパクトにして、『存在と時間』の主要な――専門家でない哲学学習者にとっても興味深い――箇所を細かく読解しながら、このテクストがそもそも何を問題にしているか明らかにすることを試みる。【商品解説】
目次
- はじめに──ハイデガーは何故重要なのか?
- 第一章 何故、「主体」ではなく、「現存在」と言うのか?
- 第二章 「ひと=世間」の何が問題なのか?
- 第三章 「死に向かう存在」にとっての「良心」とは?──「覚悟」するのは誰か?
- 第四章 「存在」と「時間」はどういう関係なのか?
- 終 章 『存在と時間』の残した課題
- あとがき
著者紹介
仲正 昌樹
- 略歴
- 〈仲正昌樹〉1963年広島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)。金沢大学法学類教授。著書に「ポスト・モダンの左旋回」「「不自由」論」など。
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面白い!
2016/08/26 08:28
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鶴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
完璧に分かったか?といわれれば、半分以上は、といえる程だけど
要点はつかめたと思う。
死から新たな生が始まる…人生に関わる哲学がここにあった。