「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発売日:2015/12/05
- 出版社: 朝日出版社
- サイズ:19cm/185p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-255-00895-0
読割 50
紙の本
テロリストの息子 (TEDブックス)
著者 ザック・エブラヒム (著),ジェフ・ジャイルズ (著),佐久間 裕美子 (訳)
【全米図書館協会アレックス賞】1993年のNY世界貿易センターの爆破を仲間とともに計画した父。家族を襲った迫害と差別。だが息子は、憎悪が連鎖するテロリストの道を選ばなかっ...
テロリストの息子 (TEDブックス)
テロリストの息子(TEDブックス)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
【全米図書館協会アレックス賞】1993年のNY世界貿易センターの爆破を仲間とともに計画した父。家族を襲った迫害と差別。だが息子は、憎悪が連鎖するテロリストの道を選ばなかった−。非暴力の道を自ら選択した「テロリストの息子」の実話。【「TRC MARC」の商品解説】
憎しみの中に育っても、「選択」することはできる。
ジハードを唱えるようになった父親が殺人を犯したとき、その息子はまだ7歳だった。
1993年、投獄中の父はNY世界貿易センターの爆破に手を染める。家族を襲う、迫害と差別と分裂の危機。
しかし、狂気と憎悪が連鎖するテロリズムの道を、彼は選ばなかった。
共感と平和と非暴力の道を自ら選択した、テロリストの息子の実話。
ヤングアダルト読者に特に訴える一般書に贈られる全米図書館協会アレックス賞受賞。
訳者は『ヒップな生活革命』の佐久間裕美子。
Small books, big ideas. 未来のビジョンを語る。
人気のTEDトークをもとにした「TEDブックス」シリーズ日本版、創刊!!
「僕はこれまでの人生を、何が父をテロリズムに惹きつけたのかを理解しようとすることに費やしてきた。
そして、自分の体の中に父と同じ血が流れているという事実と格闘してきた。僕が自分のストーリーを語るのは、
希望を与えるような、誰かのためになるようなことをしたいからだ。それは狂信の炎の中で育てられながらも、
代わりに非暴力を受け入れた若者の姿を見せること。自分を崇高な人物として描くことはできないけれど、
僕ら一人ひとりの人生にはテーマがあって、僕の場合はこれまでのところ、たとえば、こんなところだ。
誰にだって選択する権利がある。憎むことを教え込まれても、寛容な生き方を選択することはできる。
共感の道を選ぶことはできるのだ」(本書より)【商品解説】
著者紹介
ザック・エブラヒム
- 略歴
- 〈ザック・エブラヒム〉1983年アメリカ生まれ。
〈ジェフ・ジャイルズ〉ジャーナリスト・小説家。『エンターテインメント・ウィークリー』主席編集者。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
書店員レビュー
悲しみが報復の渦になる前に
ジュンク堂書店那覇店さん
著者ザック(以下Z)はアメリカ人のイスラム教徒の家庭に生まれました。
実の父親がZがまだ子どもの時にテロ事件を起こしてしまいました。
一度目はユダヤ系活動家の暗殺。そしてもうひとつは、日本でも大きく報道された1993年の「ワールドトレードセンター爆破事件」です。
父親はこの裁判により終身刑プラス15年という判決を受けて収監されています。
爆破事件の映像は今も鮮明に覚えています。あのテロの計画犯のなかにわたしとほぼ同世代の子どもをもつお父さんがいたなんて、考えもしませんでした。
Zとその一家は、父親の非道な行いによってもみくちゃの人生を歩むこととなります。
暗殺事件をもって父親をヒーローと崇める者もあれば、イスラム教徒に対する激しい憎悪をぶつけてくる者も。
さらに学校でのいじめや、母親の再婚相手による虐待。
Zがまっすぐに生きていく要素なんか何もないようにさえ思える、悲惨な少年時代が本人の言葉によって語られます。
でもZは人を殺したり傷つけたりする大人にはなりませんでした。
いま彼は、多くの人々に語りかけます。
「父は道を見失ってしまった。だからといって僕が自分の道を見つけられなくなる、ということはなかった」
テロの連鎖はこのまま止まらないかもしれない。次は日本だってありえなくない。そんな絶望感がわき上がることがあります。
けれど、テロ事件が起こるたびに、被害者と加害者、そしてたくさんのZの家族が増えていくのだと思うと、絶対にこれはどこかで止めないといけません。
Zの言葉や生き様は決して奇跡なんかじゃなく、差別や憎悪、報復の連鎖を断ち切るために必要なことを体現しているんだと思います。
社会科学書担当 成田すず
電子書籍
TEDスピーチの書籍化
2022/12/31 17:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
非常に過酷な人生を、このように語れるようになるには、想像を絶する困難が伴ったに違いない。読むべき一冊。
随分前の職場で、当時の同僚が弟をテロで亡くしているという事実を知った時、この事実が別の世界で起きていると他人事のように考えた自分に気づいた。もう、いつ何が起きてもおかしくない世の中になったのだと、その時思った。
「親ガチャ」という言葉がいつのまにか蔓延る昨今、著者は親ガチャの最たるものに当たってしまったのだ。