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投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
敏腕編集者(と私は思ってます!)の
三木一馬さんの手記。
本を作っていく上での考え方
仕事との向き合い方
生きてく中での受けとらえ方
その全てが
「面白ければなんでもあり」に繋がっていて
すごく前向きな指南書だなぁという印象
もちろん、今まで担当してきた
本や作家の裏話も満載で、
ラノベ好きなら知ってるだろう作品も多数。
単純に楽しめる側面もあってよかったです◎
紙の本
目からウロコ
2016/04/20 21:59
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投稿者:riolion - この投稿者のレビュー一覧を見る
これだけ業界内部のことを暴露するのも珍しい。読了後は仕事へのやる気を鼓舞してくれる本。自伝を赤裸々に綴った三木さんには一度お会いしたくなるような印象が強く残る。欲を言うなら自社以外のことを大胆に切ってほしかった。おすすめ!
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電撃文庫でヒット作を多数出している編集者の自伝。確かな熱量と面白い!の気持ちと、高度なリーダビリティを合わせ持つ、一人の編集者の本でした。
細々とした編集の仕事を紹介するのではなく、メインを絞って、メソッド的なものを語る。楽しんで仕事をしていることがとても伝わってきた。本人としては「普通」のことをしているつもりなのだろうけど、その根性と熱意は並大抵のものでない。すっきりメソッドとして書けるくらい、自らの仕事の柱を見据え、ブレないところが良い。確かな努力に裏打ちされた熱量が伝わってき、リーダビリティが非常に高い文章と相まって、まるでエンターテイメント小説のように読ませる。下手な小説よりも面白かった。
一読者としてみれば面白いつまらないと簡単に見捨ててしまうけれど、その一作を生み出すために、面白いと思った作者がいて、面白いと思った編集がいて、つまらないものを送り出そうと思って創る者はいないという言葉に気付かされた思いだ。エンターテイメントが溢れている世の中だからこそ、身に合わないものは簡単に捨ててしまえるし、文字を読み想像するという頭を使う読書に比べ、なにも考えず欲望のままポチポチとボタンを押し続ければいいソシャゲに楽に流れていくことは、身に覚えがある。
物語を面白いと思った過去の自分の気持ちを未来の少年少女に発信するために、今日も働いている。全身全霊で取り組んだ仕事で一喜一憂して、大ヒットを生み出して、世界中でファンの人が笑顔で好きだと言ったら、それはどれだけすごいことなんだろう。わくわくする。メディアミックスの最終目標はハリウッドなどと、目指す先からしてもうスケールが大きい。人の気持ちが、想いが、熱が入ったものは、わくわくさせてくれる。
2作目もあれば読んでみたい。
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世に名高い「電撃文庫の編集長 三木一馬氏の著書」ということで読んでみたんだけど――正直に言うと「スッキリしない」というのが読後の感想です。
「内容がどーのこーの」とか「良い悪い」といった話ではなく、そもそも
「この本は、どういった内容なの?」
「具体的に、誰に向けて何を言いたいの?」
ということを、他人に説明できない内容でした。
3回ぐらい集中して読み返しましたが「作家の紹介文」なのか「エピソード集」なのか「自伝」なのか、はたまた「技術的なアドバイス本」なのか「自慢話」なのか「ラノベや業界に対する意見を述べた本」なのか、低脳・無能な僕には理解できませんでした。
「全体的にゴチャゴチャしている」
「書かれていることも、既存の書物や常識・一般論から逸脱していない」
ので、読後は「……はぁ(困惑)」としか言えませんでした。
どうせなら余計なことを一切書かず、日々のエピソード集に終始した方が良かったのでは? と思ってしまった1冊でした。
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電撃文庫編集長著述による編集にまつわるエピソードと、氏の仕事の作法について書かれた一冊である。
内容としては圧巻と言っていいだろう。間違いなくライトノベルの第一線級であろう作品群について、その誕生の経緯や作者の人柄などを惜しげもなく紹介しており、その作品を生み出すに到る編集者と作者の対話なども多く記述されている。こうした裏側の話は非常に興味深いところだ。
正直、想像以上に作品の設定や発案に編集が関わっているのだと驚かされる内容が多かった。作者にとって編集者の存在の大きさを理解させられた気がする。
創作の手法についても語られているが、そちらはさすがに「編集から見た原理原則」とでも言うべきものであるように感じられた。具体的には説明しづらいが、どこかこの本においては副産物的に感じられたのだ。内容的には実践的なものなのだが、はてさて。割いている分量の問題かもしれない。
その意味で、創作術を目当てに買う類ではないように思うが、業界の裏側を紹介してくれる本としては大変面白かった。星五つで評価したい。
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電撃文庫の編集者を経験してきた著者の本。『とある魔術の禁書目録』や『灼眼のシャナ』がどのように作られたのかが書いてあった。
残念ながら、自分はこの本で紹介しているライトノベルを全く読んだことがないのだけど、どういう風に作られていくかが分かって、まあまあ面白かった。
なお、ライトノベルを書く上で特に問題なのは、『やりたいこと』からどんどんズレていってしまったことで作家自身が物語の展開や方向性に迷い、作品を完結させられなくなってしまうことなのだとか。ハルヒはいつになったら続きがでるのだろか……。
後、『とある魔術の禁書目録』を名前しか知らないので、作者の鎌池和馬さんのことは全く知らなかったのだけど、なんだかすごい人物らしい。すでに一年分のストックがあるのだとか。そんな人いるのか……。後、この本で『とある科学の超電磁砲』がスピンオフ漫画だということも初めて知った。てっきり、作者が書いたスピンオフのライトノベルなのかと……。
それと、小説の悪い文章と良い文章についても書かれていた。ようは、情景がイメージできないのが悪い文章なのだとか。自分は去年、小説家になろうで小説を投稿していたのだけど、頭の中でイメージしたものは面白いのに、いざ書いたのを読み返してみるとつまらないということがあって、困ったことがある。半年ぐらいそれでも頑張ったけど、挫折した(いつか続きを書こうと思って書けずじまい)。ところで、良い文章の例に出てくる『太郎』って誰だよ(多分、第二版では修正されてる)。
正直、ストーリーのアイデアはいろいろあって、小説として書いて発表するというもの面白いかもしれないと思ったことがある。ただ、そんなことに時間を使うのがあまりにも無駄な気がしてなかなか書けない。
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【熱い想いが込められた本。】
三木さんご本人にお会いしてから読んだことで、ただ読む本とは印象が変わったかもしれませんが…どこを取っても読みやすく、親切で、熱い想いで勇気づけられる本でした。
なかなか垣間見ることのできない業界の裏側を知ることができます。
私の「作家になりたい!」という幼心がキラキラと輝きだしました。
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電撃文庫の編集さんの仕事論的な本。
挿絵がちょこちょこあるのとセリフの引用なんかも多いので、電車の中で読むには向きません(笑 ボリュームも軽めなので家でちょこっと読めちゃうかと。
読んだ感想としては、面白い話を世の中に出すのには、作家の力だけでなく、ラノベであればイラストも必要だし、編集さんの力ってのが大きいということ。前にピクサーの「ピクサー流 創造するちから」を読んだ時も思ったのですが、チームでレビューしながら作った物語って面白いし、ツボを踏まえてる。ラノベにしても、通常のある種神聖化された文芸チックな作家さんよりもラノベ作家の方がチームワークの余地がありそうで、それゆえに面白い話が量産されてるのかな、なんてコトを思いました。
あと、全くラノベと関係の無い私のような仕事でもソコソコ活かせるようなTipsも散りばめられてました。
・自分の「性癖」を意識して、作品の骨子となる「家訓」を決めるということ
・些細な「読みづらさ」の積み重なりが「面白くない」という烙印を生むということ
・タイトル付けの重要性(普遍的なメゾットは無いようですが)
ラノベ読みなら、一度読んでみても良いのでは。
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寝る暇を削って仕事に打ち込める情熱がとにかく凄いと思います。
自分の「性癖」に従い家訓を決めるやり方は、小説創作に限らず、打ち込める趣味や仕事の天職探しにも通じるものかと思います。
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名物編集者三木一馬氏による半自伝的創作論(といっていいかな)。クリエイティブに携わる人には参考になる。
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もろ今の仕事に直結する部分が多く、期待したよりも面白かったし、読んでよかった。
当たり前の話だが、三木さんが作家の才能を愛していて、それをなんとか売り出そうとしてきた結果が仕事に繋がっているんだな、と感じた。SAOのところで、本当に時間がない中打ち合わせまでにWEBにある膨大な量の小説を読んでいく、というのはなかなか真似できることではない。
あとは、打ち合わせなど作家に対しては、なるべく明るく振る舞うようにしているというのも、印象的だった。確かジャンプのワンピースの編集担当者も、テレビで電話に出るときは常にハイテンションを心がけていると言っていた。些細なことだが、これって重要だなと思う。
以下は参考になったことのメモ。
・作家の性癖を出して作品の家訓にする
・過去の自分を想定読者にする
・扱うものがマイナーでも、想定読者に刺さるのであれば広がりがあるはず ex弱虫ペダル、ヒカルの碁、ちはやふる……
・想定読者に媚びたトレンド(上向きか下向きか)を意識する
・見せ場シーンを決めて、その間はそれをお膳立てするストーリーの作り方(クライミングでルートを決めるようなイメージ)
・魅力あるキャラには読者の共感が必要。そのために憧れる部分だけでなく、愛嬌のある部分が重要。
・読者に甘えない。例えば、シャナでは必ず各巻の冒頭で世界観に関する言葉の説明を入れている
・カラー口絵は15秒のテレビCM
・あらすじはストーリーを紹介するだけではなく、最大のアピールをする場
・メディアミックスは家訓を新たに再定義すること
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とても情熱のある方みたいで、担当してもらった作家さんは売れる売れないに関わらず一緒に仕事ができて、幸せだろうなと思う
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ようは明るく楽しく加点法。
家訓、想定読者、安全地帯からの冒険、トレンド、すっきり感、キャッチー、外見/内面、憧れ/愛嬌ギャップを意識
見せ場を作ってお膳立て
期待を裏切らず不安を裏切る
加点法、細かい整合性読者の全員に甘えない
作家より作品に詳しくなるイラストは起爆剤
あらすじは自己PR
トラブルは信頼関係
ラノベを読まない人でも楽しめる編集者に関する本。
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ひとつだけ他の編集者と唯一違っていたところがあるとしたら、「明るく楽しく!」どんなことでも、明るく楽しんでやることです。
編集者として仕事をしていて学んだことのひとつは、どんな状況も前向きに捉え、今自分がやっていることを楽しめる人が最後には笑っている。
僕はこの「なんでもかんでも物事を楽しく進める方法」は「人生を加点方で眺める」ことで、たくさんの悩みや問題を乗り越えることができました。
昔読んだおもしろいなーって思った本をかなり担当していた人で、読者レベルですごいし、有名な人なんやろうなーと思ってて、読んだら働き方がやっぱすごいな。見城さんにかなり近い気がする、
編集者っていう仕事、自分にはほんまに向いてないけど、一回はやってみたい仕事ではあるな・・・
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この本で紹介しているライトノベルは全然読んだことがなく、アニメで多少は名前を知っている程度の知識ではあるが、そのヒット作品の要因もさることながら、個人的にはそのことよりも編集者という仕事の一端を知ることが出来て、興味深いあった。
最後の方は編集者という以外にも、仕事に対しての姿勢や気持ちの持ち方などもあり参考になる。
それにしても編集者もそうだが、作家やイラストレーターなどなど本当に第一線のクリエイティブなことに携わる人たちって、仕事が大変なことが当たり前というのも行間に感じられるも、それに屈せず、いかに仕事で読者やファンを喜ばすことに生きがいがあるのだなあと思った。