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紙の本
江戸しぐさの終焉 (星海社新書)
著者 原田実 (著)
今や学校教育までも汚染する「江戸しぐさ」は、1970年代以降に創作されたもの。我々はどうして、この「作られた伝統」の普及を許してしまったのか。「江戸しぐさ」の普及史を辿り...
江戸しぐさの終焉 (星海社新書)
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商品説明
今や学校教育までも汚染する「江戸しぐさ」は、1970年代以降に創作されたもの。我々はどうして、この「作られた伝統」の普及を許してしまったのか。「江戸しぐさ」の普及史を辿りつつ、その「終焉」に至る道筋を提示する。【「TRC MARC」の商品解説】
日本の教育をむしばんだ「江戸しぐさ」を終わらせるために
「江戸しぐさ」は、芝三光という人物が、一九七〇年代以降に“創作”したマナー集とでもいうべきものである。そのネーミングとは裏腹に、実際の江戸時代の風俗とはまったく関わりがなく、西洋風マナーの焼き直しや、軍国主義教育の残滓まで含んだ紛いものである。その「江戸しぐさ」は今や、芝の系譜を引く普及団体のコントロール下を離れ、文部科学省や学校教育までも汚染してしまった。我々はどうして、この「作られた伝統」の普及を許してしまったのか。果たして、社会の隅々に拡散してしまった「江戸しぐさ」を終わらせることは可能なのか。本書では、「江戸しぐさ」の普及史を辿りつつ、その「終焉」に至る道筋を提示する。【商品解説】
創作者・芝三光の人となり、推進団体のお家騒動、そして教育界の混乱。新史料をもとに、作られた伝統・江戸しぐさに引導を渡す一冊!【本の内容】
目次
著者紹介
原田実
- 略歴
- 歴史研究家。1961年生まれ、広島市出身。龍谷大学卒。八幡書店勤務、昭和薬科大学助手を経て帰郷、執筆活動に入る。これまでの著作は20冊を超える。元市民の古代研究会代表。と学会会員。ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)会員。日本でも数少ない 偽史・偽書の専門家であり、偽書『東日流外三郡誌』事件に際しては、真書派から偽書派に転じ、以降徹底的な追及を行ったことで知られる。本書は、2014年8月に刊行され、初の「江戸しぐさ」批判的検証本として脚光を浴びた『江戸しぐさの正体』の続編であり、懐疑的立場から行ってきた検証活動の集大成である。
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根拠のない情報が一人歩きをする
2016/10/25 00:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kilimaimai - この投稿者のレビュー一覧を見る
突然広まった「江戸しぐさ」というものの一部を聞きかじり最初はそんなものかと思っていたものの、それが一人の人物の創作だと知り、心底驚いた。
「昔の日本はよかった」とか、「近代の大人は現在とは違い毅然としていた」とかの話は今の与党政府が好むところだが、環境的な問題を除けば人間社会など今と大差ない。
「江戸しぐさ』は正に”よかった昔”から様々に教訓を引き出そうとする類のものだ。
渡りに船とばかりに文部省がまんまとこれに乗っかった。
『道徳や誠実、円滑な人との交流を説くのだから何も目くじらを立てなくともいいんだろ』という反論もあるという。
だが、著者は、それは全く違う、と言う。なぜなら、根拠とする「江戸しぐさ」そのものが虚構であり、正に人の無知につけこんだ内容だからだ。
その流れが親学のススメから国よる「(国に頼らず)親の面倒は先ず子どもが看ろ」という国策へとつながっていくという指摘も鋭い。
ともかく、「江戸しぐさ」という虚偽を単独で暴いた功績は実に大きい。
是非、前作とともに読んでもらいたい。
紙の本
しぐさブームの終焉
2016/03/06 13:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:猫目太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前書は江戸しぐさの怪しさを。本書では、江戸しぐさの提唱者、それを利用する人間達のトンデモぶりがよくわかる。歴史を調べれば、これがオカルトという事が理解できるがなぜ、お偉い学者先生が騙される。または、その亜種の様な提唱をする。読者は、それを「トンデモ」笑い飛ばし、消費できれば良い。このブームが過ぎれば、新しいトンデモ提出が出てくると思う。