「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/06/24
- 出版社: 岩波書店
- サイズ:19cm/289p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-00-002399-3
紙の本
ヨーロッパ・コーリング 地べたからのポリティカル・レポート
著者 ブレイディみかこ (著)
社会保障の削減や貧困の拡大など、日本と同じ問題に直面する欧州で、新たな求心力を持った左派が支持を集めている。在英20年のライターが熱い思いとクールな筆致で綴る政治時評。『...
ヨーロッパ・コーリング 地べたからのポリティカル・レポート
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
社会保障の削減や貧困の拡大など、日本と同じ問題に直面する欧州で、新たな求心力を持った左派が支持を集めている。在英20年のライターが熱い思いとクールな筆致で綴る政治時評。『Yahoo!ニュース』掲載等を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ブレイディみかこ
- 略歴
- 〈ブレイディみかこ〉1965年福岡県生まれ。96年から英国ブライトン在住。保育士、ライター。著書に「花の命はノー・フューチャー」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
書店員レビュー
丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年8月号より
書標(ほんのしるべ)さん
スコットランド独立!?EU離脱!?
最近のイギリス関係のニュースに、日本人はいささか面食らってはいないだろうか。一体、イギリスでは今、何が起こっているのか?
イギリスは、長く日本のお手本であった。大陸直近の島嶼というよく似た地政学的国土を持ち、議院内閣制、民主主義を標榜しながらの君主制、殖産興業から植民地政策を経て高度成長まで、日本は資本主義の先兵であるイギリスを追いかけてきた。
ぼくらが教科書で「ゆりかごから墓場まで」と習った、NHS(国営医療サービス)をはじめとする手厚い福祉政策も、戦後日本のお手本であった。そのお手本が、揺らいでいる。
だが、その揺らぎは、現在の世界秩序のオルタナティヴへの胎動でもある。
反戦、反核、反緊縮の左翼的性格と、燃えるようなナショナリズムを共存させているスコットランド国民党(SNP)は、移民にも政治参加を求める「市民的ナショナリズム」を謳う。「スコットランド独立」のリアルが仄見えてくる。
「ヨーロッパ=移民排斥」というステレオタイプな見方は無意味だ。今や「右とか左とかいう横軸の問題ではない。下側が怒っているのだ」。それゆえ、「地べたからのレポート」なのだ。
イギリスは、今もぼくたちのお手本だった。
紙の本
「イギリスがEU離脱」なにが起きているのか
2016/08/28 08:24
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る
「イギリスがEU離脱」。なにが起きているのかが知りたいという時期に書店にたくさん平積みで販売されていた本書。
はじめて知る著者名が一風変わっている。イギリスに暮らしながら保育士をしているらしい。
EU離脱などの国民の意思の働く問題は、在日の評論家ではなくて、現地に暮らす人の声の方が、その一端でもリアルだろうと購入。
今ヨーロッパを揺るがす「反緊縮」政策の現状をイギリス中心にスペインやギリシャなどの実例を紹介し、英国での階級差、移民、テロリストなど諸問題について市民目線で報告。取り上げられているのは、ニコラ・スタージョン(スコットランド国民党)、ジェレミー・コービン(労働党)、パブロ・イグレシアス(スペインのポデモス党)など。書かれた時期は2014年から2016年にかけて。最新情勢ともいえる。しかし、離脱投票については書かれていない。著者の次回作に期待。
紙の本
YAHOO!ニュースのコラムを中心にまとめた一冊
2016/08/03 11:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちょびちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
2011年に20年ぶりにロンドンに遊びに行ったのですが、あまりに町の変化著しく、びっくりしました。だからといって特にイギリスに関心があるわけでもなかったので、調べたりすることもなかったのですが、脱EU問題で、ふとイギリスの変化を思い出し、タイムリーに出版されていたこの本を手に取ってみました。
ネットニュースのコラムをまとめてあるので、「本」として読むと少し読みずらいというかわかりにくいところもありますが、しかし「今」を知るにはいい内容でした。
一番印象的だったのは、『労働者階級のこどもは芸能人にもサッカー選手にもなれない時代』です。貧困格差はここまで広がっている一例として、とてもわかりやすい内容でした。暗澹とした気持ちにはなりましたが、なんとも言えないところです。
しかし「日本は移民を受け入れて今の繁栄を享受しつづけるよりも、滅びる方を選ぶ」とイギリス人に思われている・・んですか?移民を受け入れれば繁栄を享受できるなんて考えていることのほうが不思議な気がしました。