紙の本
歴史を考えさせられる本
2016/11/09 05:52
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投稿者:武蔵の里 - この投稿者のレビュー一覧を見る
出口氏の本を読むたびに世界史の重要性を考え、色々その手の本を読んできた。このほんは、世界史と日本史の本当の意味での専門家が、我々に警告を発したものである。戦後世代の我々は、第二次世界大戦のことをもっともっと理解する必要がある。このことを認識しただけでも、この本を読んでよかった。
紙の本
伝統を学べ
2017/04/30 23:52
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投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の伝統を守れと声高に言うけれど、自分では全く古典を学ばないのはどういうことだ。こんな趣旨の一節が目にとまりました。守るべき伝統って何だ?とつっこまれた時に何も答えられないかもしれない。勉強しなきゃ。
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本人なら読んでおいて損はないと思います。世界史のなかから日本を見てみると、また新たな発見がありました。
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週刊ポストの対談で歴史的要素はあまりない。読者層にレベルを合わせたのか、歴史好きのサラリーマンに歴史作家がお付き合いをしたという印象。特にサラリーマン出口氏にはコンプレックスが感じられ世界史至上主義なので自虐史観で話を面白おかしく盛ろうとする(自尊史観も劣等感の表れには同意)。年齢差による上下関係も顕著であり対談本の悪い所が出ている。独特の歴史認識で総じて面白いとは思うのだが、この2人を指して「巨頭」は言いすぎでしょう。
確かに、日本を相対化すれば、地理的には田舎で辺境だし世界史的に見て歴史は浅い。が、文明と文化は違うわけで、日本に限らず文化的にはどこも特殊。そこを意識的に否定しつつも無意識的には気が付いているのか、序盤早々から歴史は関係なくなって日本(人)論という比較文化の話になっている。あとは時事放談(半藤ヨイショで昭和史に関連付けてはいる)で、日本史の話は少ない。企画モノなので仕方ないかな。
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幕府 阿部正弘、井伊直弼 鎖国は間違っていて、それで国力が落ちた 開国富国強兵
薩長 尊皇攘夷 鎖国にもどれ 鑑賞してくる外国人は殺してしまえ ISのよう
天皇家のライバル エチオピア皇室 紀元前10世紀 1974の政変で断絶
中国 孔子を天皇家のように担ぎあげる構想があった
自信をもっていた分野で負けた人が取る態度
1 すっぱい葡萄症候群 手が届かなっくなったら、あんなものには意味が無いんだと自分で自分をなっとくさせる
2 外に攻撃対象をみつける
愛国心と劣等感が結びつくと、攻撃的、排他的ナショナリズムになる
リットン調査団 日本に融和的だった 権益はある程度認めた 反対を投じたのは日本のみ ドイツ、イタリアも賛成
司馬遼太郎 これからの日本に必要なもの
リアリズムに徹すること、なんでも手の内を国民にみせること
明治の幹部の留学先で多いのはドイツでなくアメリカ
大正の日英同盟崩壊以後イギリスは受け入れなくなり、アメリカも歓迎しなくなった。昭和になるとドイツが多くなる
星野博美 みんな彗星をみていた
NPO、外務省からの話 英国が担当した地域はいち早く安定した 専門家を沢山つれていく 地域の人が喜んでうけいれる
対してアメリカ軍 反感を買う
コストを試算 日米同盟解体
ドイツ 第一次世界大戦の賠償金 2020年まで債務が残っている
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一瞬で読了。教養や歴史から何を学べるのか、その知識の必要性を今まであまり感じてこなかったが、本書を通じて大切さを痛感。そして教養を得ることの難しさも感じた。さて、何から手を付けようか。
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稀代の教養人である半藤・出口両氏の対談本。
まず、両氏の尋常ならざる読書量に驚かされる。
そして、自分の不勉強さと無教養を思い知らされる。
主たるテーマは、近現代の日本を、世界史の流れと結びつけて捉えることにある。
両氏の語る内容は、現代(日本)社会の抱える問題点を浮き彫りにする、極めて深いものであるが、それでいて非常に分かりやすい。
とにかく「多く」かつ「深く」読書をしようと思わされた。
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2人の対談による形式によって、より客観的な目で日本を分析できる。
世界においての日本という国を見る、という目をもつようになる本。
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好きな2人が対談されてるので、嬉しい。私は日本史は好きだけど、世界史は苦手であまり勉強してないのですが。やはり世界の大きい流れの中で日本も突き動かされてきた訳だから、日本史だけを勉強して完結するのは、まさに木を見て森を見ずと言う事だと理解しました。世界史も勉強します。またこの対談を一切のメモを見ずに話されたという出口さんって本当に凄い。
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対談を通じて、現在の日本がどうあるべきか、日本人としてどうあるべきか、それに対しての問題意識を共有することができる。
歴史のカバレッジという意味では、特に近代史、特に第二次世界大戦前後の世界、日本を取り巻く史実が中心。
両著者が対談の中で推奨する歴史書籍を紹介しているので、この情報は貴重、保存版。
対談集なのでどうしても歴史を学ぶ、という観点では不十分だと思うのだが、これらの書籍を興味に応じて読んでみるのが良いのだろう。
「世界史としての日本史」という表題の中には、第二次大戦時に日本は世界の潮流を見誤った、という反省と、「日本美化論」が華やかな昨今の日本の状況がそれに類似している、という注意喚起の意味を有している。
以下引用~
・終身雇用とか、系列取引とか、日本企業の伝統と思われているしくみの大半が、実は1940年体制から生まれたもののようですね。1940年体制は、満州での実験から学んだことを、本国でもやろうとしたもののようです。
・「メシ、風呂、寝る」でいい仕事ができると思いますか?
僕(出口氏)の言葉で言えば「人、本、旅」で、たくさんの人に会い、たくさんの本を読み、いろいんなところに行って見聞を広めて、勉強して初めて、「これは使える」「これを試してみよう」と気づくことができ、いい仕事ができるようになるのではないでしょうか。
戦後システムでは、体力の再生産だけで良かったが、これからは知的能力の再生産が必要になってくる。寝る間を惜しんで長時間働いていたら勉強する暇がない、バカンスがなければ勉強する暇がないのです。
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『昭和史』の半藤一利氏とライフネット生命保険代表取締役会長兼CEOで世界史の本も書いている出口治明氏の対談。最近よく見かける「日本のここがすごい!」といった日本特殊論の風潮についてや、第二次世界大戦の背景や日本が負けた理由、指導者の教養不足などについて対談している。
第一章 日本は特別な国という思い込みを捨てろ
第二章 なぜ戦争の歴史から目を背けるのか
第三章 日本が負けた真の理由
第四章 アメリカを通してしか世界を見ない危険性
第五章 世界のなかの日本を知るためのブックガイド
第六章 日本人はいつから教養を失ったか
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現代史にあまり興味はなかったが、一般教養として手に取ってみた。非常に勉強になったし、現代史を勉強しないといけないと思った。
一つの事象、判断をその小さな視点だけでしか見ないのが今までの日本史だと感じた。世界情勢があっての、日本のある事象であり、判断なのだ。日本国内のある事象を論じるときも、日本史ではなく、世界情勢の中で論じられるべき。
そんな意識を植え付けられた。
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歴史から学ぶことは多いと思い、色々勉強していますが、二人の知識に驚きます。もっと知りたい気持ちになります。
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近年よくある、〈日本は、日本人は素晴らしい〉といった本やTV番組に不安感を抱いていた。
日本が特別な国だと思いたい気持ちは理解できるが、冷静にその思い込みを捨てたほうが良いと思う。
自尊史観の危うさを見事に喝破してくれた。
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日本近代史の代表的な研究者である半藤氏と、「全世界史」の著者出口氏の対談集。
書名の通り、日本史は世界の流れの中で理解しないと、本質が判らないという趣向だ。
・元寇
常識的には当時世界最強のモンゴル軍を日本は神風のおかげもあり、2度に渡り撃退したというものだ。しかしこの元寇軍は失業者対策の遠征軍で、実力もやる気も無い寄せ集め。なんとビルマもこれを撃退しているとの事。元寇・神風というのは江戸時代に朱子学と共に生まれた言葉である。
・自尊史観
昨今大流行の日本立派論。愛国心が劣等感(経済力で中国に抜かれた等)と結びつくと攻撃的・排外的なナショナリズムとなる、と手厳しい。外国人が自国はこんなに酷いが日本は素晴らしいという本を書くと、簡単に数百万稼げるらしい。
・リットン調査団
日本イジメのリットン調査団、これにより国際連盟を脱退することに…というのが常識。だがその中身を精査すれば、結構日本寄りの内容。満州国は国際連盟が管理し、日本の権益は存続を認めている。日本に名を捨て実を取らせるもの。また連盟軍の満州駐留というのも、当時の国際情勢から、日本軍が主力となる可能性が高かった。なぜこれを拒否して、自ら窮地に入り込んだのか・・・
・集団安全保障
半藤氏が自衛隊側に何度も確認したが、自衛隊には外に出して攻撃できる能力は無いとのこと。戦争は武力とロジであり、ロジの観点が日本には欠けている。継続して戦争をする能力は無いし、主力が海外に行ってたら、本土防衛は困難。ただでさえ日本は南北に細長い非常に長い海岸線を持ち、山脈が走り、原発が海岸線に50もあり守備が難しいのに、海外派兵などの余裕は無い。
・東郷平八郎
日本海海戦の敵前大回頭の話は、元帥が亡くなった昭和9年から出てきた、おそらくは作り話。「坂の上の雲」は小説であり、これを歴史的史実とする人間が多すぎる。
等々知らなかったこと続出で、これらが世界情勢とどの様に結びついていて、どんな結果となったのかが良く判る本だ。