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- カテゴリ：一般
- 発売日：2016/08/17
- 出版社： 三元社
- サイズ：１６ｃｍ／１４７ｐ
- 利用対象：一般
- ISBN：978-4-88303-392-8
紙の本
ミケランジェロとコーヒータイム （コーヒータイム人物伝）
彫刻、絵画、建築…。イタリア・ルネサンス期を代表するミケランジェロ。確かな歴史的事実に基づいて、想像上のインタビュアーが架空のミケランジェロにインタビュー。リラックスした...
ミケランジェロとコーヒータイム （コーヒータイム人物伝）
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商品説明
彫刻、絵画、建築…。イタリア・ルネサンス期を代表するミケランジェロ。確かな歴史的事実に基づいて、想像上のインタビュアーが架空のミケランジェロにインタビュー。リラックスしたおしゃべりの中でその生涯の真実を聞く。【「TRC MARC」の商品解説】
彫刻、絵画、建築、詩、あらゆる分野でイタリア・ルネッサンスを代表するミケランジェロ。「神のごとき」とうたわれた驚異の天才は、辛辣さでも超一流の強烈な個性の人でした。人類史上もっとも偉大な芸術家の生涯と実像を彼自身に語ってもらいましょう。【商品解説】
目次
- まえがき ジョン・ジュリアス・ノリッジ 4
- はじめに 8
- ミケランジェロ（1475-1564）小伝 11
- ミケランジェロとコーヒータイム 37
- 独学の反逆児 38
- 身体美 48
- 天才の「線」―詩とデッサン 56
- メスあるいは知の最前線 64
- 「神のごとき」か「きわめて人間的」か 72
- 専制君主と民主主義者 79
著者紹介
ジェイムズ・ホール
- 略歴
- 〈ジェイムズ・ホール〉フリーランスの美術批評家・美術史家・大学講師。
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紙の本
職人ミケランジェロ
2020/09/04 10:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
読む前は、コーヒーカップを手に、ルネッサンス、フィレンツェ、ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、、、と、うっとり、、、、華やかな妄想に浸ってしまいました。
でも、実態は違っていました。
１） まず、ミケランジェロの未完成の作品の多さに、びっくり！ しました。
次々と新たな作品を手掛けるけれど、やり掛けている前のや、その前のやらが、気になって、新作に熱心に取り組めないのでは？ と思いながら読み進みました。そうすると、１２９頁に、ミケランジェロの本心が述べてありました。
「 未完成の彫像を目にすることほど、私にとってつらいことはないのです 」
２） 次に、ミケランジェロとレオナルド・ダ・ヴィンチ二人の巨匠の丁々発止が、読みごたえありました。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、彫刻家のことを、汗まみれのパンこね職人に例えて愚弄していました。
それに対して、ミケランジェロは、 レオナルド・ダ・ヴィンチは、自分の作品の騎馬像の大失敗の言い逃れをするために、彫刻家を鼻で笑って見下しているのだ、と応酬します。
ミケランジェロは、レオナルド・ダ・ヴィンチは、彫刻家のことを、蔑んでいる、と考えていました。例えば、レオナルドは、次のような事を言ったからです。
「彫刻は、 筋肉トレーニングのごとき肉体労働で低級な芸術だ。室内でエレガントに音楽を聴きながら描くイーゼル絵画こそ、最高の芸術で、上品な紳士のためのものだ 」
３）ミケランジェロは、自ら危険な石切場に赴きますが、その理由は、大理石に対する愛着でした。 瑕のない大理石を見つけることの重要さ、を悟ったからなのです。
「 大理石はいっぺん鑿を入れたら修正が利かない。《 ダヴィデ 》は、膨大な頭脳労働の結果であり、単に筋骨逞しければ作れるというものではない 」
