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こういう本は只読めばいいというものでもないと思ったので,理解しようと努めながら読んだ.結果,半年ほどかかった.入門書といえど,全く知識のない私としては辛く,倫理の資料集と合わせて読んだ.結果,非常にわかりやすい良書であることがわかった.
仏教はキリスト教やイスラム教とは根本的に異なる.なぜなら創造神がいないから.驚いたのだけれども,仏教ってものすごく論理的.論理によって空の境地に達するらしい.これはすごい宗教だな.
この本の面白いところは,ダライ・ラマ自らが書いたものであるということ.ダライ・ラマは非常に人間味がある.「殺生はよくない.ゆえに肉食もよくない.だから私も菜食につとめた.でも23か月目に黄疸になり,医者と相談した結果菜食をやめた」という部分には,すごく親近感を持った.また,本の最後には人工中絶やドラッグの使用などの現実的な問題についてもコメントしている.ドラッグの使用に関して「ドラッグを摂取することによって,私たちは普段抱いている迷妄に加えて(仏教のいうところの無知),さらなる妄想の影響下に入ります.二重の幻想は必要ありません.」のコメントには笑った.
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雑駁ながら仏教の知見をある程度事前にもっていたので、読み切ることができた。特に慈悲・利他の有益性は参考になった。
ただ「仏教入門」と言うには、いくぶんチベット仏教につっこみすぎているように思う。
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