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男娼を生業とする青年たちの話。
虚無と高揚。
生活の糧としての肉体関係と淡い気持ち。
男性作家によるゲイの話。
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男娼の少年が主人公って言うのに興味を持って・・・。
確かに事後処理の様子とか結構衝撃的かも。 識と千裕も好きです。エデンとかナルシスとかそういう葉遣いがちょっと独特でちょっと苦戦。尾崎豊とか好きそうなイメージです作者←
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僕は男に愛しさみたいなものを感じてきている。
お願いだから、もっと汚く、ひどく、僕を侵してくれ。
薄汚い欲望で僕を壊すほどに踏み躙ってくれ。
僕はシーツから男の背中に手を回した。
目を開け、天井の鏡を見ようとした。
が、僕を映す鏡はもうどこにもなかった。
僕はただ、ただ、こう叫んでいた。
「うん、とっても、とっても気持ちいい!」
はははっ、この気持ちに嘘はない。
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初めから衝撃的な表現があり戸惑った。自分を壊そうと思って男娼になった僕、ジュン。
内容がきわどいわりには文章全体に透明感を感じた。
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バンドで歌を歌っていた主人公ジュンは、自分の歌の中身が空っぽであることに気付く…虚っぽな自身を一度壊してしまえ。と思ったジュンは、夜の街で男娼として体を売ることに、、、
というなかなかに刺激的な内容です。
ジュンはゲイではなく、普通の男性としての感覚がありつつも、男の客に人形の様に乱暴に扱われる事に快楽を覚えたりと…
でも熱っぽく身体を合わせているのに本人は自暴自棄に冷めてたりするのでその落差にちょっと切なくなったりします。
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p9「僕は自分を壊そうと思ってここに来た。ぼくは一回バラバラに壊れる必要があったのだ。」
■1980年代後半に描かれたお話のようで。
夜の街で“ボーイ”として身体を売る少年と、その周りの少年たちの話です。
描写は直接的ですが、濃厚というより説明的。
しかしBL的な感覚で読むと少し違和感が生まれますのでご注意。
現実的というか、主人公のジュンの淡々とした虚な感じが切ない。
でも凄く暗い話って訳でもないのが救い。愛の無い性描写と行為を“仕事”ととする彼らの描写は新鮮でした。
とりあえず『ノスタルジア』で出てきた千裕は男の娘で妄想した。
千裕かわいいよ千裕。そしてあの夢は何を示しているんだろう。
個人的に残しておきたい台詞が
『ユタカのモノローグ』よりp135「だってやってる方よりやられてる方が美しいっていうのは人類誕生以来の心理ってやつだろう?」
あと柿沼瑛子さんの解説p243「だったらなんだって男同士のベッドシーンに女の子が熱狂するのかといわれれば、彼女たちがむしろ男だからこそ何をしても許される、ある意味では人と人とのもっとも根源的なかかわり方の実験室としてとらえているからではないかと思う。」
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読んだのは文庫じゃなくて新書のほう。
この本、出版当時にも読んだことがあります。
当時中学生だったか、小学校高学年だったか…
当時はただどぎつい本としか思わなかったけど、今読んでもやっぱりどぎつかった 笑
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男娼として男に体を売る少年の話。表現に独特の言葉を使っているわりに、描写は直接的。特に注意書きなどはないけれど、これ読めない人もいるんじゃないだろうか。そういう特徴的なところを引き算すれば、バブル期の退廃的、刹那的な雰囲気がそこかしこから漂う物語。
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この作者は美少年だったんだけど、ゲイではなくて、ノンケだったそうだ。
そういうノンケが新宿2丁目で売り専ボーイをしていて、ノンケの好きなホモセクシャルの人が買っていた、という物語。
この作者は今、どこで何をしてるんだろう?と思ったら、作家は辞めてた。
作家じゃ食えないから、って。
それに、もともと本をそんなに読むほうじゃなかったみたい。
しかも、もう53歳?くらいになってるらしい。
衝撃だった。
ノンケで売り専ボーイだった美少年が53歳に!
トレーダーやってるんだって。
鎌倉で暮らしてるって。
ノンケだってことは、結婚とかしたのかな?
HP見る限り、独身みたいな気もするけど。
・・・その後、HPをよく読んでみたら、結婚して、息子が高2だって!
高2の息子は、『yes yes yes』を読んで、どう思うんだろう?
作家の子供って、いろいろたいへんなのではないだろうか。
三島由紀夫の息子も、せっかく一流の中高一貫校に入ったのに、途中で辞めちゃったみたいだし。だってお父さんが三島由紀夫だったら、誰だって、まともじゃいられないよ。
奥さんと、共働きかな?
トレーダーだけでは、家族が生活していけないのでは?
奥さんがけっこう稼いでいるのかもしれない。
もういちど、売り専ボーイがトレーダーになって、高2の息子と鎌倉で暮らしている小説を書いてほしい。
それぞれの瞬間に、その一瞬しか書けない、何かがあるはずだ。
このHPも、ホントに、本人が書いてるのか、定かではないけど。
オレは、ホントだと思う。
http://chao213.blog.shinobi.jp/
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10代の頃に自分の中に何もない気がして自分を壊したくなったけど、いまだに中身はそんなに変わってないのかも。40もとうにすぎて、手にしたのは未整理の経験と自動化された要領だけだとすれば、何も生み出せそうにない。これからも、主人公のようにいろんな人に会って衝撃的に生きていきたいなぁ。男同士のセックスが出てくるし、表現の陳腐さが目立つけど、89年刊行だし。そのころにも読んだ文藝賞受賞作でした。
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「バー・アドレッセンス」で男娼をしているジュンという青年の物語。上野千鶴子が本作に対して、かなり高い評価を下していたのを記憶しています。
初めは、「僕は自分を壊そうと思ってここに来た」という彼の上を通り過ぎていく客たちの姿を描いた、どちらかというと乾いた文体の小説ではないかと予想したのですが、思った以上にストーリーと登場人物たちの感情の起伏があり、純粋に楽しんで読める内容になっているのではないかと思います。逆に言えば、堕ちるところまで堕ちきっておらず、中途半端さを感じてしまったということでもあるのですが。
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中学か高校の時に読んだ。内容はほぼ全然覚えてないけど、書店に並んでいたのを少しずつコソコソ立ち読みしたような記憶が…。最終的には図書館で借りて読破したような記憶が…。
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男娼として働く主人公の性行為に関するエピソードを淡々と連ねた自伝的小説。
退廃的でダラダラと過ぎてく日常に引き込まれるけどこの本の核心的な部分を言語化するのが難しい。馬鹿だからそんな事1度も出来た試しがないけど笑
品性がなくて汚く感じている様が妙に色っぽい
何回か繰り返し読みたい