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紙の本
「われ惟う、ゆえにわれあり」が分からなかった
2003/08/08 00:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:濱本 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
わずか100頁の小冊子にデカルトの偉大な思想が含まれているのであろうが私には、それが読みきれなかった。
本書の副題は、「理性を正しく導き、学問において真理を探求するための方法の話[序説]。加えて、その方法の試みである屈折光学、気象学、幾何学」である。なんとも意味深長な副題である。
本書は6部構成から成っている。第一部は、学問に関するさまざまな考察。第二部は、デカルトが探求した方法の主たる規則。第三部は、第二部から引き出した道徳上の規則のいくつか。第四部では、神の存在と人間の魂の存在を証明する論拠。第五部では、デカルトが探求した自然学の諸問題の秩序。第六部では、デカルトが自然の探求において、さらに先に進むために何が必要だと考えるか等が記述されている。
第一部で印象に残る記述。それは、読書に関する記述である。「すべて良書を読むことは、著者である過去の世紀の一流の人々と親しく語り合うようなもので、しかもその会話は、かれらの思想の最上のものだけを見せてくれる、入念な準備のなされたものだ」。正しく、この事を感じながら私は読書している。
第二部では、「一つのことについては一つの真理しかないのだから、その真理を見つける人ははだれでも、それについては人の知りうるかぎりの事を知っているわけである」。つまり、どんなに小さな下らない事であろうと、その真理を知る事は、世界で最もその事に通じた者となる。「真理を知る」とは、重要である。
第四部では、「神の実在性」の記述である。私の書評では、多くこの事を書いているので、割愛する。
第六部の記述、「この世のもっとも名誉ある職務を与えてくれる人々よりも、その好意によってわたしに何の支障もなく自分の自由な時間を享受させてくれる人々に、つねにいっそう深い感謝の気持ちを持とう」という本書の結びの言葉に深い賛意が生じた。正に私もこう思う次第である。「自由」は何にも代えられない人間の普遍の権利であり、生きる意味でもあると思う。
本書は、「デカルトの数学思想」を読み終えて直ぐに手にした書で、「われ思う、ゆえにわれあり」の思想の真髄に触れる事が出来るかと思ったが、今一つ感じられなかった。思想書としては、分かり易い内容だったが、ちょっと物足りなさを感じたのも事実である。
紙の本
難しいながらも
2020/12/29 05:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:バベル - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても難しいながらも、何度か読むうちに作者が読み手に伝えたい事が分かってくる。日本でいうと江戸時代の少し前の頃の人が書いたとは思えない新鮮さがある。けど、やっぱり難しい。
電子書籍
難しいですけど
2017/11/26 12:23
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投稿者:こぶーふ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あの林先生の愛読書でもあるそうです。難解ですけど、分厚くないので、是非トライしてみて下さい。タイトル通り、物事の考え方が分かる1冊です。