紙の本
まえがきに読みごたえアリ
2002/07/30 00:51
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る
高橋源一郎による全国民向けの小説の書き方指南である。
著者の主張は大きく分けて2つ。
1. ぎりぎりまで書き始めるな。
2. 気に入った作家の真似をしろ。
この2つの主張に色々と肉付けがされている。例えば、「小説は書くものじゃない、つかまえるものだ」とか「なにかをもっと知りたいと思う時、いちばんいいやり方は、それをまねすることだ」とか。
「小説を書く、ということは、その向こうに行きたい、という人間の願いの中にその根拠を持っている、わたしはそう思っています。」というような文章が散りばめられた「少し長いまえがき」が一番読みごたえがあると思うのは私だけだろうか。
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結局のところこの作品は至極まっとうだ。小学校で実際に講演した時の模様を書き起こしているらしい。だから凄く噛み砕いて話をしている。しかし、小学生に小説家になるための具体的な方法を示唆するわけもなく、小説を書きはじめるときの心持と注意点を提示する程度だ。つまり、この本は趣味で書くを視野に入れているように思える。もしくは小説家になるためではなく、単に小説を書き始めるきっかけを探している人にヒントを与えるというところか
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なにか「おはなし」を書きたいと思っている人は、すべからくこれを読むべきだと思います。小説を書くって一体どういうことなのかを、ケストナーや村上春樹などの有名な小説をお手本にしながら、いくつかのヒントをプレゼントしてくれる本です。
これを購入したのは3年前ですが、今でもたまにパラパラ読み返します。それくらいに好きな本です。
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内容:高橋源一郎が小説の書き方を教える話。技術論的なことは一切なく、向き合い方を独自に解説。
感想:僕はもともとこの人の言葉遣い(なんか古い俗っぽさの言葉ってあるじゃん?)がそんなに好きじゃないんだけど、この本は面白いと思う。いい本書くじゃないのよ、あんた。関係ないけど、現存する作家で文章に関しては最大の天才と村上龍を評している箇所があったんだけど、やっぱそう思うよね?ずっと人に言えなかったんだけど、ちょっと安心した。ふと、昔は村上龍を想像してオナニーをしてたと語る室井佑月のことを思い出したんだけど、まあそれはいいか。この本は内容を語る本じゃないので、興味持ったら読んでください。たぶん途中で投げ出せないし、終わっても損しない。
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個性という言葉はあまりに陳腐だが、いかに自分固有の問題を突き詰めるのか、という高度な人生論の本でもある。
必ず読んだ方がいい本だと思う。
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ものすごく“正しい”本だとは思うが、実践的かというと、「?」が灯る。なんというか、正しすぎるんだよな、たぶん。
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二度と小説なんか書かない。と思わせたのは高橋源一郎とその他の若手作家の対談記事でしたがやっぱり小説が書きたい。と思ったのも高橋源一郎の手によるこの本だった。すごく面白い。なんで自分が今まで書けなかったのかがわかる。というか薄々感付いていた問題点を明示してくれた。すぐに書いてはいけない。小説というのはぶたれた犬みたいなものだから。
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「小説を書くための本」というか「文章読本」の類をどれか一つといわれると、迷わずこれを上げる。書いてあることは実に簡単で分かりやすい。
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面白い。マジで面白いわコレ(笑)この人の小説も好きだけど、こう言うのはホント上手いねぇこの人は(感心)競馬の予想は外してばっかだけどねぇ?高橋先生(大笑い)簡単に書いているようで洒脱な文章ってのは計算しねぇと書けないんですよねぇ…ま、コレ読んでも小説家には絶対なれないけど(笑)読んで面白い事は保証します。
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小説というものを、思い切り解体している。さすがは高橋源一郎。この本を読めば、ベストセラーとか自分が読みたい小説とか自分が書きたい小説が書けるようになるわけではないけど、とにかく小説というものは書けるようになるかも知れない。敷居の低い、普遍的な小説のお話。
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ひとことで行ってしまえば「まねる・こわす・つくる」 ビジネス書なんかにも書いてあることと同じだった。何かをやろうとするときの基本はすべて同じなんだなと思った。
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うわあ、ほんとだいすき。
やさしい。
一億総小説化時代へ!
書くこと!まねること!世界を小説としてみてみること?
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えらそうにあの本はつまんないとか、この本はくだらないとか言ってたけど、ほんとは自分が面白さに気付いてなかっただけなのかも。小説の読み方を知ることが、書き方のヒントになるってことを教えてくれるT・G先生による授業。
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良かったです。でも一番いいのは「エーミール」からの引用文だった(笑)。小説を書いてみたいけどどうやって書けばいいかわからないという人たちへ向けた、入門書。まねから入ろう、文豪たちの文章からどんどん吸収しようという内容。どの作家を参考にできるかなども紹介されているところが面白い。これをよんでるだけでも面白い。
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小説の書き方を説明しているそうですが、技術的に使える話はあまりありません。
ただ、書く上でのアイデアの捕らえ方はよく説明していると思います。
その点は高い評価をしている。
俺なりの要点を書いてしまえば、
「小説は日常を文で描き出すことです。
その文をどう作るのか。
いい文を作ろうとするのではなくひたすら待ってみる。
そうするとふと思いつく何かがあるはずです」
小説を書く書かないということではなく、日常というものを考えてみる方法を見つけるためにはいいかもしれない本です。