紙の本
同名映画化
2015/08/30 12:46
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投稿者:kuni - この投稿者のレビュー一覧を見る
同名映画化された原作小説です。バンコクを舞台とした長期間にわたる恋愛小説で、時に生々しい描写もあり、バンコクが舞台ということで心身ともに熱くなりながら読みました。いろいろと考えさせられますが、全体的にはあるキーワードで纏まっていて読みやすかったです。
紙の本
「愛したこと」
2002/08/03 01:04
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投稿者:smile.a - この投稿者のレビュー一覧を見る
結婚が決まった後で別の運命の人にめぐり合ってしまった主人公。彼女とはとても波長が合った。でも結婚するまでの遊びにするつもりだった。こんなに魅力的な女性とは一生楽しさが続くはずはないと思ったのだ。一方の彼女も彼に近づいた理由は他にあった。だが、主人公が結婚するまでの4ヶ月間で2人は離れられないほどの関係を築いてしまっていた。別れなければならなくなる直前まで2人の気持ちが揺れ動いてるところが、読んでいる私にまで「どうしたらいいの?」と彼らの気持ちが乗り移ってくるようでした。25年の歳月を経て、再会した彼らは真実の愛に気づく。「死ぬときに、きっと私は愛したことを思い出す」、この言葉がこの小説をぐるぐるとめぐり、私達の恋愛感みたいなものを再認識させている。あとがきに少し著者自身の入籍のことが書かれていましたが、著者自身も後悔しない愛に踏み切らせるだけのパワーをこの作品に感じ取った気がします。
紙の本
あのとき愛した人を忘れられますか
2002/07/09 09:01
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投稿者:motoi - この投稿者のレビュー一覧を見る
ねっとり暑い空気に包まれたタイ・バンコクの街で、二人は惹かれ合っていく。
婚約なんかしていても、「運命の人」に出遭ってしまったら、
そんな約束子供の約束と同じに等しい。
それでも、最後は、普通の大人らしい選択をしてしまったおろかさ。
心から愛した人を、つまらない「常識」で捨ててしまってよいのか。
それによって得た成功は、本当の成功と呼べるのか。
こういう選択は、人生必ず一度はある。
そのとき、あなたは何にプライオリティをおき、何を選びますか?
辻仁成の恋愛小説。
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先輩に借りて。
一回目読んだ時は不覚にもないってしまい、二回目冷静に読んでみると、1番えらいのは光子じゃあなかろうか..とおもった。 他の女の存在に気付いてたのでは・・・?
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辻仁成のサヨナライツカを読みました。友人が掲示板でおすすめしていたので読んでみました。第1部は電車の中で読んで、まあ、こんなものかな、と思ったのですが、第2部を布団に入ってから読み始めたら一気に読み終えてしまい、眠れなくなってしまいました。この物語から受けた衝撃はサザンオールスターズのTSUNAMIという曲を聞いたときのものと似ていて、心の奥にしまっておいた甘酸っぱい思い出がえぐり出される様な感じがしました。あとがきに書いてあった、私はこの本で1人の女性と運命を共に歩き始めることになった、というのはちょっとかっこよすぎですね。
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愛なんて簡単に語れるモノではないけど、この本で意識させてもらいました。死ぬ間際にあなたは愛した事と愛された事どちらを想い出すのでしょうか。
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●抜粋●人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと愛したことを思い出すヒトとにわかれる。私はきっと愛したことを思い出す。
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−愛したコト、愛されたコト、貴方は最後にどちらを思い出しますか−
タイトルと装丁に一目惚れして購入。作中の詩「サヨナライツカ」が胸に響く。
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沓子からの何通かの手紙。胸が痛くなる。
25年という時間の重みが耐え難いほどに。
人生はやり直すことが出来ないという厳然たる現実に。
思い出を反芻する好青年とその思い出の中に生きる沓子。
あまりに、あまりに愛おしく、切ない。
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底に流れるメインテーマは「サヨナライツカ」というタイトルそのものに凝縮されているのだが、それは皆さん自身が実際に読んで感じとってほしい。是非、読んでみてください。
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レビューはブログにて。http://tempo.seesaa.net/article/3901994.html
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自分は死ぬときに、
愛したことを思い出すのか、
それとも愛されたことを思い出すのか…。
愛されたことも思い出したいが、
愛したことを思い出したいと思った。
自分の人生は愛した人があってこそ、
意味のあったものだと言いたいと思った。
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私は死ぬとき『愛したこと』より『愛されたこと』を思い出だすのではないかな。別れたくない、でも別れなきゃいけない、切なすぎてもう1回読めと言われても断る。でも面白かったよ。
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ある人に勧められて読んだ1冊。
おかしな表現をすると、「ものすごく」恋愛小説だった。
びっくりなのは泣かされたこと!
人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトとにわかれる
これどっかで聞いたことあると思ったら、辻仁成さんでしたか。辻さんは詩人でもあるそうで。
わたしは「いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない」という一節が印象的でした。
物語は婚約者がいるのに、はかの女性と関係を持ってしまった好青年のお話。
最初、なんて不謹慎なんだ!と思っていましたが、人間ってどうしようもないことがある、どうしようもない気持ちがあるんです。
たとえ二人が好き合っていても、言葉にすることもできずに、どうすることもできずにいるのです。
二人は離れてしまっても25年間想い合ってきた。
もうすごいとしか言いようがない。
人の一生のうちたった4ヶ月間しか一緒にいなかったのに、離れて25年間も想い続けられるなんて尋常ではないこと。
わたしが必死に読解しようとした文↓
悩んで悩んで悩み抜いて人間は大きくなる。
けれども、迷って迷って迷い抜いた人間は結局擦り切れて薄っぺらになり…
「悩む」「迷う」難しいです。
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一気に読んでしまえるような恋愛小説です。辻仁成の作品は全部読んだわけじゃないですが、この作品は今のところ一番のお気に入りです。帯のところにキャッチコピーにもされていたけど、「人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと愛したことを思い出すヒトとにわかれる。私はきっと愛したことを思い出す」。この言葉がこの小説の中身を表してると思います。世の中の恋愛は全てがうまくいくわけなく、どうにもならないこともある。それがもどかしく、せつなく、はかないと感じさせられる文章で書かれています。結構一気に読めて最後はたぶん泣けるような気がします。おすすめ。