投稿元:
レビューを見る
コンピュータのシステムとネットワークがどんな風にして進化してきたかを、平易に(図も数式もなし)分かりやすく語ってくれます。Basicあたりから齧ってきた人間には、なんとも懐かしい歴史だったり。ユーモアに満ちた語り口調なので、コンピュータへ取っ付きにくさを感じている人にもオススメ。
投稿元:
レビューを見る
評論文のようなもの。コンピュータに対してちょっと引いた視点から眺めている。コンピュータの歴史を知ることもできるし、筆者の「おたく」の解釈はおもしろい。コンピュータに強い人は空間把握能力が優れているという。たまには人間とコンピュータを客観的に眺めてみては?
投稿元:
レビューを見る
コンピュータというブラックボックスを、外からの指示で動く箱の中の少女でイメージさせ、コンピュータの特徴に迫り、簡潔に説明してくれる。
歴史も、わかりやすく教えてくれていた。著作権の乱用に近い現状への疑問は説得力あり。
投稿元:
レビューを見る
「コンピュータの気持ち」という題名であるが、伝えたいことは「コンピュータを使う人間はかくあるべき」みたいなことなのかな、と思った。
パソコンのネットワークにはそもそも「共有」の概念が根底に流れているとのこと。
共有が技術を進化させてきて、これからもさせていくと。
すごく共感する。建設的。
しかしながら、共有って実際ものすごく器がでかくないとできないよなあとも思う。
知らない人とものを分かち合うってすごく難しい。
多分ハッカー文化ってこういうものなんだろうなあ。
器がでかい。
日常的にパソコンの恩恵にあずかっている身であるものの、自分が使っているものが一体なんなのかはっきり言ってわかってない。
そんなのが嫌なので本書を手に取ったが、「OSとはざっくり言うとなんなのか」みたいなことから始めてくれるのでわかりやすかった。
本書を読んで、パソコンとの距離がちょっとだけではあるものの縮まった気がする。
以下メモ
<OSとは、細かいマシンごとの違いを吸収してくれる仲介業者である>
<プログラムのむずかしさは、人はまず自分の欲しいものがわかっていないということだ>
<コンピュータにとっては人間も一種のソフトウェアである>
非公開にしないで読書メモを書いてみた。
これもある種の共有なのか、なんてめんどくさいことを考えながら。
投稿元:
レビューを見る
コンピュータに対して、モヤモヤっと理解していない若輩物へ向けた、
ちょっと変わった視点の著書。
読んでみて、モヤモヤっとした部分の輪郭が見えてきたかな・・
本編よりも番外編の「著作権を尊重しすぎるのは、本来の趣旨にはんすることなのだ」が、
熱意がこもっていて楽しかった。
著作権をあえて放棄する人、守る人。
それぞれ、作品の「機会」をつくるか、つくらないかをアーティストどう捉えるかで変わってくる。
【ココメモポイント】
・パソコンの理解というのは、その遅れを常に感じることだ。
その遅れの間に、何が起きているかを理解することだ。
P.36
・世の中には計算できないものもある、ということ。
そしてある計算式が計算できるかどうかは、やってみないとわかんない P.53
・ネットワークは貧乏から始まった
P.103
→伝える、運ぶという目的ではなく、資源を共有するために普及した
・メールで
「半角カナを使うな」は8ビット目の解釈を「半角カナ」に使うとするか、別の目的で使うとするかの、ソフトの解釈が違う
P.160
・あまりに便利すぎるために、逆にそれが人の可能性を制約するようになっている
P.177
・あなたはコンピュータにしばられていないだろうか。そして自分の不自由さ、融通のきかなさを、コンピュータのせいにしていないだろうか。 P.185
・あるものを使うだけの立場から、いるモノを自分で作れる段階にまできた人は、いつかメニューにないものを作ることができる。
いつか、お仕着せの自由を越えて、独自の自由を構築てきるようになる。
P.188
・知的財産権なんてものを考える唯一の理由は、みんながいろんなものをどんどん作るように、やる気を出させるためだからだ。新しくものを作る妨げになるようじゃ、その目的はまるで達成されていない。
P.202
関連書:そのコンピュータシステムが使えない理由