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紙の本
真の“最後の書”登場!
2003/03/28 23:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Leon - この投稿者のレビュー一覧を見る
* うれしやな、うれしやな
* かしこいエアのその前も
* セゴイが島々こさえる前も
* 海には潮風吹いていた
* うれしやな、いざ、放たれて!
ゴントの島で静かに暮らすゲドの元へ、一人の男が訪ねてくる。
男はハンノキと名乗り、往年の大賢者を最後の頼りとして遥々旅をして来たのだという。
ハンノキは最愛の妻を失った後、夜毎に同じ夢を見るようになった。
彼が夢に見る世界はゲドがかつて行き、そして帰ってきたあの荒涼たる死の世界。
その夢の中では妻が、死者達が口々に彼に訴える。
「自由を、自由を!」
初めにハンノキが頼ったロークの長達もこの問題を扱いかねてゲドの元へ送り出したのだが…
最後の書との副題が付けられた第4巻「帰還」から十余年、ついに真の最終巻が登場しました。
個人的に「帰還」は消化不良気味で、悪く言えば蛇足とも感じましたが、本書の登場によって「帰還」を含めた本シリーズが一貫した完全な姿を見せてくれたように思います。
懐かしい登場人物が総登場する最終章は感無量でしたが、本巻で初めて登場する人々も魅力的。
特にハブナーの宮廷で議員を務める魔術師オニキスの誠実さは、かつてのゲド自信を思わせ“彼のような人物を輩出するならばロークの学院もまだまだ安泰”との安心感が。
このようにオニキスの人格に信頼を寄せたり、カッとしやすいレバンネンにハラハラさせられたりするにつれ、何やら自分の視点や感想というよりはアースシーを俯瞰する「ゲド視点」で物語を読んだような気がします。
直接的、間接的にアースシーの主要な人々に影響を与えてきたかつての大賢人ゲド。
その彼が永きに渡って心を砕いてきたアースシーの均衡が全きものとなる本書は、ゲド個人のファンとして実に感慨深いものでした。
紙の本
あのゲドが帰ってきた!
2003/03/24 10:08
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投稿者:インクリングス - この投稿者のレビュー一覧を見る
指輪物語にならぶ、この物語の続編が出るなんて思ってもみなっかた、なんて幸せなことだろう。物語り全体に広がるリアルな緊張感、すみずみまでよくできた世界観には、また驚かされた。竜が出てくる、魔法使いやまじないし、ファンタジーファンはもちろんあまり本を読まない人、大人から子供まで絶対にこの物語の世界に飲み込まれること間違いなし。
この物語は、大魔法使いであり竜王のゲドの物語、ゲド戦記シリーズには、大魔法使いゲドの誕生からゲドが体験した数々の冒険が記されています。この第5巻を気に入ったらぜひ1巻から全部読んでいただきたい。ゲド戦記の世界が何倍にも広がるはず。
兎にも角にも、ひまつぶしでもいいからこの本を開いてみてください。絶対に損はしません!!