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デイヴィッド・メルヴィルことヘルフォード子爵は途方に暮れた。父が亡くなり兄夫婦もなくなりメルヴィル家の家名を継げるのはデイヴィッドのみになってしまった。メルヴィル家を断絶の危機から救うにはすぐにも結婚し、子孫を残さねば。しかし、最愛の人を兄に奪われて以来、女性に関心を持てなくなってしまった。愛する人に裏切られたり、愛する人を亡くしてしまいまた傷つくよりは、妻はしかるべき条件を満たすものなら誰でも良い。そう決心して、社交界に顔を出した。がしかし久しぶりに顔を出した社交界では、友人達が幸せな結婚をして、愛する妻達と子供達と幸せを満喫している姿が・・・。皆どうしてしまったのだ?欲望は愛人で満足させればいい。彼らのように罠にはまってはいけない。そんな時、子爵はある女性と出会ってしまう。
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領主のヘルフォード子爵は結婚の必要に迫られていた。過去に恋人に裏切られたせいで、もはや愛など信じてはいない。家柄が良く財産があり、貞淑な美人なら誰でもかまわない。彼はある伯爵令嬢を選び、田舎の屋敷で求婚する手筈を整えた。やや捨て鉢な気持ちで、猛スピードで馬車を駆っていた彼は、領地に入ったところで村の若い女を危うく轢きかけてしまう。道に倒れた女は顔を上げ、美しい瞳で彼を鋭くにらみつけた。
その瞬間、恋はしないと誓った子爵がふたたび恋に落ちた。
プロポーズを待つ花嫁候補が、今にも到着する直前のこと。彼女に引かれつつも、感情の入りこまない他の女性と政略結婚をしようとする。かたや、ソフィーは甥のために自分は結婚しないと決意。計算高い結婚よりも感情に揺れていく子爵の様子が・・・おもしろかった。
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”誰でもいい”といいながら、しっかり高慢ちきな女性との婚約に近い状態になってからヒロインと出会うので、その後の展開が予想できるでしょう。
ボコボコに墓穴を掘りまくってくれるおばかさんヒーローです。
あんまり二人が幸薄いので心配になるくらい。
ヒロインと出会うまでの過程が長いが、出会ってからは楽しい。
ネズミで大騒ぎしている辺り、ある意味喜劇的。
さくっと楽しめる幸薄ロマです。
ただ、邦訳デビュー作品なのに、関連作品「仕組まれた縁組」のスピンオフなので友人がわらわら(ピーター&ペネロペや妹サラ&ジョージなど)が当たり前のように出てくる辺り、順番が悪くて気になる。
あらすじなど下記
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4828.html