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日本人でありながら、ドイツのライノタイプでタイプディレクターをしている小林章さんの本。表題のとおりとても分かりやすい内容だが、残念ながら本文の組版には触れられていない。でもとても良い本です。
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ヘルマン・ツァップ、アドリアン・フルティガー… この名前にピンときた方は、『欧文書体』をお手に取ってみることを是非おすすめします。帯に寄せられたコメントだけで、本書を読んでみたくなるのではないでしょうか。
気がつくと、日本の街のいたる場所でも、欧文によるレイアウトがあふれています。レストランのメニュー、パンフレット、チラシ、看板…。私は以前、印刷関係の仕事に携わっていたことがあり、欧文でレイアウトされた印刷物をたびたび目にしていました。すると、その印刷物を見ているうちに、疑問がわいてくるのです。日本人が企画して、レイアウトしたデザイン、もしかすると、和製外来語のように、ネイティブの人たちには違和感のある、日本人にしか伝わらないものになってしまっているのではないか、と。
本書は、序文にまさにそんな疑問を投げかけます。欧文書体の文化も歴史もない私達に、書体の名前・用語をはじめ、文章を組むときの事細かなルールと、美しく見せる技術などを、わかりやすく説明しています。書体デザイナーとしての著者が抱いた疑問が、ありありと書かれており、今、まさにレイアウトを組むデザイナー達が直面する問題を溶かしてくれるような視点が印象的です。先に書いた通り、その国らしさを持った文字や雰囲気での書体の選び方など、著者の海外での体験の元に書かれているので、とても納得のいくのではでしょうか。
本書はデザイン書ではありますが、とてもわかりやすく、興味深く書かれています。デザインに関わりのない方でも、欧文書体に親しむ入門書として最適です。書体を目にしたとき、そのを誰が作って、いつ作られた物なのか、どんな歴史の中に存在していたのか… そんな想いをはせるようになれたら、また楽しいのではないでしょうか。
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「ローマ字」(ABC)は表音文字であるアルファベットを表意文字化したもの、と定義して欧州書体の背景と使い方を解説する本。《恥をかかないための組版ルール》などは目から鱗。また様々な書体を眺めるだけでも楽しい。著者の小林章氏はドイツのライノタイプ・ライブラリー社のタイプディレクター。
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デザインの基礎のために一冊あると便利。欧文フォントの基礎の基礎が多彩な図版を交えて説明されているので、非常にわかりやすい。
普段何気なく使っているカンマやコンマなどが地域によって使い方に差があるのは初めて知りました。
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扉のデザインを任された際に、その特集、時代に合ったタイポグラフィにしたいと思い購入。
文字を愛する人の文章はさすが感動の連続で、たくさんの海外著名デザイナーに推薦されるのも納得の一冊。
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世界に通用する欧文書体の使い方
ただのレタリングの本とは違い、難しい専門用語や堅苦しい歴史の話はほとんどありません。アルファベットの成り立ちを簡単に紹介(でも重要です)した後は、欧文書体をデザインする際にすぐ役立つ情報を図版入りで解説。記号類の正しい使い方や、時代別、国別、雰囲気別のフォントの選び方など。
引用符に " " を使っている人は絶対にこの本を読みましょう(正しくは “ ” )。
ただ、同じ助詞の繰り返しや誤字(活かす→生かす)など、日本語の表記が少し甘いのが残念。
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読みやすく楽しく、ためになる。書体の話というと専門的な堅苦しさをイメージしてしまったりもするが、自由な目で見て楽しむことを筆者は推奨しているところもいい。
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著者はアルファベットの活字書体をデザインするタイプデザイナー。
基本は、その道を目指す人のための本だと思うのだが、平易な言葉で書かれ、図版も豊富なため、素人でも読める。そして楽しい。
活字の成り立ちや、様々なフォント、スペーシングの重要さ、使用目的に応じたフォントの選び方などなど。
コンセプトに合わせて活字も選ぶべきというくだりはおもしろかった。日本でイメージに合わせたロゴを本格的に製作した企業として挙げられるのはサントリーなんだそうだ。そういわれれば、ウイスキーのラベルは、ぱっと見て「あ、サントリー」という感じがする。
タイプデザイナーは活字を作るのが仕事だが、印刷や製本についても熟知した上で、印刷物全体の監修をする人をタイポグラファと言うんだそうだ。タイプデザイナーが楽器を作る人だとすると、タイポグラファは演奏者。なるほどー。
「ツァプフィーノ・エクストラ」というフォントについては、制作途中のアンカーポイントの図もあっておもしろい。ふーん、こんな風にデザインしていくんだ、という感じ。
著者はもともと字の形に興味があって、寄席文字を学んだりもしたのだそうだ。そんな著者の来歴も興味深い。
技術ってすばらしい。技術があってきっちり仕事をしている人がする話は、何だかワクワクする。
*パラパラめくってみるだけでもいろんなフォントがあって美しく楽しい。
。
*普段はMS明朝かMSゴシック程度しか使っていないWindowsユーザーの自分・・・。Macには本書に出てきたフォントがデフォルトで入っていたりするみたいだけれど。やはりMacはアート系の人向きなのか・・・?
*日本語のフォントについては触れられていなかったが、日本語ってアルファベットに比べたら相当文字の種類が多いよな・・・? 活字の開発はアルファベットより複雑なんだろうか・・・?
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欧文書体と組版の本。
漠然とやってたことのルールと、
書体の奥深さを教えてもらうとともに
自分がどんだけ何も考えてなかったか分かるわ…!
欧文組む際に再読。
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タイポグラフィの世界にすっかり魅せられています。
欧文って視覚的に本当に美しいですね。
(内包する意味、響きは俄然日本語が好きですけれど)
わたしは別にデザイナーでも何でもなくて
ただただ趣味の範囲での興味だけれど、非常に学びが多い。
実務にも活かせる良書ではないでしょうか。
いつだったか、友人の@Umechusか@KeigoSakatsumeかが
こんなことを呟いていたのを急に思い出しました。
「アートとデザインは全然別のもの。
デザインは明確なコンセプトがあって、
目的達成のための手段である創作活動。」
とかこんな感じの内容だったと思う(あやふやでごめん)。
つまるところ、デザインには構成のひとつひとつに意図があって然るべき。
だから神は細部に宿るわけですね。
本書ではフォントそのものの効果的な活用法を
実例を用いてレクチャーしているわけですから、
デザインを業にしている人はもちろん、わたしみたいなミーハーにも
役立つことこのうえなし、な一冊です。
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タイポグラフィ初心者の私も楽しみながら勉強できた。フォントが持つ印象や歴史などたくさんのことがわかる本。欧文を組む前に絶対に見るべきだと思う!素晴らしい本。
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・カウンターと字間の空き具合が視覚的に同じような幅なら、リズムが取れているといえる。
大文字はOの文字のカウンターを基準にする。
・白抜きには少し太めのフォントを選ぶ。
・強調したい部分、慣れ親しんでいない外国語、はイタリックで書く。
・文章組みでは、長い単語は分割して改行させる。ただし分割する部分は音節がまとまるよう注意を払う。
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非常に基礎的であり実践的でありかつわかりやすい内容だった。組版の基本的なルールが記されているため、欧文書体だけでなく日本語書体を使う上でも参考になる。詳細に書かれた有名書体の特徴や背景を知ることで書体に対する見方が大きく変化した。フォントを使うなら一度は読んでおくべきだし、何度も読み返すべき本であるように感じた。
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面白かった。いつもながら小林章さんの本はとても明快かつ納得感のある説明ですごい。この方が現在の仕事に就くまでの略歴も述べられており、とても興味深かった。
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欧文タイポグラフィのバイブル。
小林さんの著書はどれもわかりやすいし、そのうえ実践の仕事でも世界的な功績を挙げ続けているので、とても説得力がある。