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肌が粟立つ感覚。ちいさな町で起きた殺人事件。その軌跡を追うひと。あっさりな語り口で淡々と。途中でところどころ突然挿まれる写真が得体知れなくてこわかった。
なんとなく、球形の季節と月の裏側を混ぜたような感じかなぁ。違うかも。評価は分かれそうな話でした。
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2008/09/12
恩田陸の小説には、読んだときの精神状態によってザワザワとした不安になるものあある。ただ読むのをやめることは出来ない。
これはまさしくそんな感じ。
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久々の長編ということなので、めちゃめちゃ期待♪
まだ読んでいないので、読み終わったらランク付けして、感想を書くつもり。
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塔のある街で起きた殺人事件。死んだのは男。彼は何者で、何故殺されたのか? 多数の視点から、一つの街を舞台に事件が描かれる。
久々の超長編、背筋の泡立つ感覚。世界に引っ張り込まれてなかなか抜け出せない、これぞ恩田ワールド。
装丁もいいが、随所に入っている写真もいい雰囲気でした。うまい。
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冒頭、いきなり「あなた」と問いかけられ驚く。
「あなた」≠読者である私と理解しているはずなのに、どうにも落ち着かない気持ちが続く。
事件の渦中に突然放り出されたような。
ゆっくり、ゆっくり「あなた」と共に事件について調査していく私は、途中で「あなた」が特定の人物とわかっても事件から抜け出す事ができない。
その不思議な感覚が読書中ずっと身体にまとわりついている。
そのイメージは水の中をゆらめく感じ。
からまりあった糸がほぐれていくように真相が明らかになり、最後はあっけない幕切れの印象すらある。
あの人が出会ったあれは結局なんだったのか?
あの人は本当に実在したのか?
まだ気にかかる箇所はあるけれど、謎は謎のままでいいのかもしれない。
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恩田ワールド全開って感じですね!!
物語の中における、あの「街」の存在感がスゴいです。
でもラストはやっぱり強引。まーこの展開には慣れっこデス。
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曰わく「集大成」。
なるほど!
3時間かかって「こともなし」。
ライオンハートやネクロポリス、中庭の出来事等々の消化不良感、見事払拭!
まあ相変わらず後説は長いけどそこは恩田節で!
「すごいミステリー」でした!
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他の人の評価を見るとやたら高いんですけど、やっぱ俺って変わってるのかなぁ?
さんざん引っ張っておいてこんな陳腐なオチはないやろうと思うんです。ひた隠しにするような秘密か?アレが。オチがわかってもなんのカタルシスも得られず仕舞い。
恩田作品って、時々こういうハズレがあるよなぁ。時間の無駄以外の何物でもありませんでした。
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装丁や話の切り口は大好きなんだけど、ミステリならもっとスッキリ終わらせて欲しいな。
でも恩田陸はやっぱり面白いのです。
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断片的な物語がゆっくりと真相に向かって融合されていく……。ラストの辻褄は納得できるし「あぁ、そうか」と思うのですが、う〜ん、ちょっと物足りないというか、釈然としないというか。モヤッとしたものが残りました。(2008.10.17読了)
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(09年1月5日追記)直木賞候補にノミネートされましたね。ファンタジックな要素が強いので受賞はないと思うけれども……。
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2009.01.03. 分厚いけどぐんぐん読んじゃう、さすが恩田さん。登場人物がたくさんいるんだけど、書き分けも鮮やかで風景も色を持って浮かび上がってくる。ホラーかな、ホラーかな、と思いながら読んでたら落しどころはそっちかー!という感じです。怖いのは、怖いんだけど。今日の朝刊読んでたら、直木賞候補になってた。
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この人ひさしぶり。と思ったけど、そうでもなかった。直木賞候補作。
読了。最近の気分にはファンタジーっぽいのはあわないなあ。
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ある町で起こった殺人事件、その背景にあるものに興味を抱き、その町を訪れた主人公の視点を中心に話が展開される。途中で生存時の被害者視点も加わるために読みにくさを感じることもあったが、町に秘められた謎などミステリーっぽさは随所に溢れている。
まあ、読み終わって感じるのはいつもの恩田陸小説だなと。結末もややボカす感じで全ての謎が語られることもないために読者の頭の中には「?」が浮かぶこと間違いなし。直木賞候補らしいのでこの小説で初めて恩田陸作品を読むという人も多いかと思うが、恩田陸小説を読んだことがない人には薦められる作品ではないと思う。
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全てのものを記憶して忘れることができないという特殊な能力の持ち主の突然の失踪。M町の秘密・・。
主人公はM町そのものだ。この本を読んでいてしきりと辻井喬著の「萱刈」を思い出していた。
町という集合体、その中では噂は即広まり共有化し、そして都合の悪いことは共犯関係が無言のうちに成り立って風化したようにみえるけれど、低層には脈々と伝えられていく。
久しぶりに先を知りたくて読み進んだ小説だった。