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政変によって父王を始め家族を失った王子・莉羽は、逃亡の途中で山賊に襲われる。そこを道士の雷鬼に救われる。
そのまま雷鬼と共に生活するようになる莉羽だったが、雷鬼は顔面に大きな傷跡があり、それを隠すようにして生活し、時折、夜中に魘されていた。
また雷鬼は定期的に住まいを変え、誰かを探しているような様子であった。
そんな雷鬼と二人で庵を結ぶ生活の中で、正体がばれては困ると女の格好をしたままの莉羽は美しく成長するも、自分が逃亡中の王子であることを雷鬼には伝えられずにいた。
一方の雷鬼も莉羽に対して、隠遁生活の目的も、誰を探しているのかも莉羽に伝えようとはしない。
互いに思慕以上の感情を募らせながら、相手に対する気持ちが何なのか自覚することもなく、秘密を抱え、何処かすれ違いがちな二人。
ところが、やむをえず赴いた都で莉羽は、反乱の黒幕だと言われた男・宦官の範賛に捕らえられてしまう。
という話でした。
作者さん自身も言ってたんですが、この作者さんの書く話は受けが随分とかわいそうな目にあっててちょっと辛い……んですけど、個人的にはそういう話は嫌いじゃないんですが、莉羽に関して言えば、2回、間一髪のところで救われたんだからもう一回くらい救ってあげてもよかったんじゃないかなあ……って思ってしまいます。
2回目までは普通の陵辱だったんだけど、3回目がひどかった……かわいそう……。
なんというか、個人的には最初の1回くらいは好きな人とさせてあげたいなあ……という思いが個人的にはあるので、ちょっとかわいそう。
でも最後はきちんと莉羽も活躍してのハッピーエンドだったので、後味は悪くなかったです。