投稿元:
レビューを見る
第75回ハンガー・ゲーム記念大会、鎮めの祭典が始まる。
過去の優勝者たちの中で、カットニスはピータを生きて帰らせることだけを考える。
相変わらずカットニスは愚かで優柔不断。無慈悲な割に傷つきやすく、すぐにカッとなって無謀な行動を取る。
ピータは愛すべき誠実さだけど、戦闘能力も生存能力も低く、足を引っ張る存在になる。
一方で今回仲間になるフィニックがなかなか頼りになる。
マネシカケスを象徴とした反乱の余波が次第に広がりつつこの世界において、記念大会となったハンガー・ゲームがどう展開するのか。
後半になるほど一気に物語のスピードも増していく。
投稿元:
レビューを見る
正直ちゃんとハンガーゲームなんはもはやここまでやけど面白い
ジョアンナもここで好きになるお前良い奴すぎやわ
投稿元:
レビューを見る
もう夢中になって読んでしまった。
ゲームが終わっても自分らしく生きられないカットニス。
そして各地区で燻っていく炎。
ハンガーゲームがメインではないのに(実際ゲームが始まるのは下巻から)ここまでぐいぐい物語を引っ張っていくなんて。
カットニスがピータと表面上の恋人同士になってしまったことでピータと友達にも恋人にもなれず、行き場のない気持ちを抱えているところが辛かった。
カットニスがキャピトルでは見せ物パンダとして、各地区では希望として祭り上げられるわけだけど、どっちにしろカットニスの意志なんてものは尊重されず、彼女は1ミリも幸せなんかではないことをちゃんと描いているところが良い。
誰かを何かのシンボルにすることはその人を踏み躙ることになる。
その人が意思表示をしない限りは。
私達も気を抜いていたらやってしまうかもしれない。
その危険性をカットニスの視点で読ませるスーザン・コリンズの筆力よ。
こういうところ、ちゃんとしているなと思う。
辛面白かった。