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「今日、人生で初めてキャバクラ嬢になった。大学では成績優秀、卒論もほぼ書き終え、来年からは京都大学の大学院への進学も決まっているのに、何をやっているのだろう。両親、○○(恋人名)に申し訳ない。」から始まる新書。
twitterの写真では、結構美女。
貧乳で、自分は「女として欠陥品である」と感じつつ、そのコンプレックスを感じ始めた時期にも「彼氏」がいたことを表明。(そして下心があると思われるプレゼントをもらい、もらった重みが気持ち悪くなり振ったそうな。)それなりに承認されていても、多分それ以上に渇いていたし、今も渇いているのだろう。
「カラダとカネ」「カオとカネ」の交換システムに疑問なり、違和感なりを感じたことが、著者を「研究」に向かわせたとか。
人のことをいえた柄ではないのだが、自分を承認したくてしょうがない著者の一人語りに、心のどこかがざわつく本だった。
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○著述家で社会学研究者の北条氏の著作。
○大学院の研究として「キャバクラ」の実際、構造、キャバクラ嬢の実態について、自身が経験することを通じて観察・分析した作品。
○大学院の論文がベースと言うこともあり、内容や分析が高度(?)になされているが、総じて読み物として面白い作品。
○キャバクラのキャストとお客との関係など、とても面白かった。
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「顔と金の交換システム」について、もう少し踏み込んだ分析が行われてると思いきや、そうでもない。
実体検の箇所がよかったとは思うので、「京大大学院生、キャバクラで働いてみました」というタイトルにすべき。
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キャバ嬢になることは「浅ましい、くだらない。でもどうしようもなく魅力的で、ハマってしまう」。「すべての女性は、キャバ嬢になりうる。この社会に生きる限り、私たちは「カオとカネの交換システム」から逃れることはできない」。ふむ、今から性転換してくるべ。
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京都大学大学院生の著者が、キャバクラとそれを取り巻く人間、環境について実体験から明らかにしていく、という内容。
自身の実体験やインタビューをもとに考察を行っており、言わば「○○潜入レポート」のような内容である。
机上の理論が展開されるわけではないため理解しやすく、文章も読みやすい。
総じて、本書から学び取る物はあまり無かったが、読物としては非常に読みやすく、スラスラと読破できる本ではないかと思う。
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キャバ嬢としての専門性と女の子としての素人性。
どちらにも偏ってはしんどくなるし、トップになろうとするとちょうど良いバランスが必要なようだ。
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それにしても、キャバ嬢を扱っていた雑誌「小悪魔ageha」の、そのネーミングは絶妙だと思いましたね。女の子の魔性の部分を私生活で存分に発揮すれば、それこそ村八分だし、それ以上のリスクすらあるでしょう。しかし、女の子のその魔性の部分こそが女の子の大きな特性のひとつであって、それを埋もれさせたまま一生を終えるのは、開花せずに枯れるようなものかもしれない。そんな女の子の性質を発揮させる手だてであり場所であるのがキャバクラなんでしょう。ルールを整えて、女の子の誰しもが持つ小悪魔性を解放できる仕事。そしてそこに魔性の魅力があるんだと思います。それは女の子のポテンシャルとも言えるんじゃないか。ポテンシャルを発揮したいから、キャバ嬢になりたい女の子が大勢いるんじゃないだろうか。
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社会学とは「あぶりだし」みたいなものだと思う。つまりは我々が生きるこの社会において、普段は人々が無意識的に行っている行動や生活を、科学的アプローチに基づき、理論構築していく中で実証するものだと考える。
そこには成果があり、何かが明確に明らかになっていなくてはならないハズだ。
さて本書はどうだろうか。
着眼点はものすごくいいし、筆者のようないたいけな女性(少なくともこの本を手に取る人はそう思っている)がキャバクラに潜入調査を試みたという話題性もある。
しかし、タイトルに社会学(ましてや修士論文)とある以上は、キャバクラ体験談に終始するのではなく、「科学」であって、「研究」であってほしかった。
とはいえ本書で彼女の評価を定めるのはまだ早いと思う。今後社会学者として、彼女の思う「研究動機」がどのように発展していくのか。そのことに注目していきたい。
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参与観察などの社会学的な視点や手法を本書を通して簡単に学ぶことができるのではないかという期待があったが、結論としてキャバクラの仕組みに詳しくなってしまっただけであると感じている。
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もっともらしい序文を書いているが、社会学的なルポとしては筆者の自分語りが多過ぎる。そりゃあ謎の出版社から発行だろうなぁというレベル。(失礼)
実録モノとして捉えると、大変社会勉強になる。
今時は、厳しくノルマを課すのではなくいかに使える商品として回していくかが大事らしい。
「キャバ嬢だけど普通の女の子」(だから若さしか売れないし、トークも期待しないでね)、「普通の女の子だけどキャバ嬢」(だから個人的な付き合いを求めないでね)、相反するメッセージを送り続けるしんどさ。この世界で生きていくことはできないと改めて思った。(誰にも求められてないけど)
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著者をTwitterで知り、確かこの本で認知度が上がったような記憶がある。
個人的にはこの後に出された『整形した女は幸せになっているのか』が気になっていたのだが、本屋でこの本しかなく、まずは手始めにということで購入。
キャバ嬢の内情を自らが体験し、その事実をもって彼女達の社会的な実情を解説するというもの。
キャバクラに特に興味を持っていないため(笑)、こういうものなのかと見知らぬ社会を覗き見たような感じである。
キャバ嬢ではあるが、キャバ嬢らしからぬ素振りを見せる事で客を惹き付けるといった素質またはテクニックなどはなるほどなと感心した。
あまり接する事のない人たちの考え方や行動についての知見を深めるには良い一冊だったかと思う。
次の著書に期待したい。
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そんなに女を虐げられた存在と思ってなかったから、作者の価値観に驚く。普通の若い女は自然と、男の気をひく態度、普段から使っている気がするけど…それを職業にしたのが、キャバ嬢で、時代のニーズ。
キャバ嬢の仕事が分かって面白かった。
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リアルキャバ嬢体験記と考察。
キャバ嬢の着替え室はまさに代理体験。ユダや黒い太陽とは違った角度からキャバクラに行きたくなくなる本です。
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前半はキャバクラの歴史や文化、後半は著者が実際にキャバクラで働いてみての体験記や考察です。著者は修士論文を書くに際しての調査のためにキャバクラで働き始めたようで、素人から見たキャバクラが書かれています。男性を気分良くさせる会話術や、キャバ嬢同士に競争を促す店の構造など、全く知らない世界が広がっています。普段、キャバクラによく行く男性が店の裏側を知るために読むのもアリかもしれません。最後に、これは内容とは関係ないことですが、修士論文のためとはいえ自らキャバクラに潜入した著者の行動力に拍手を送りたいです。
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女性の性風俗に興味のなかった著者が、社会学の見地から実際に体験取材していくもの。
キャバクラに夢を抱いてる人は読まないほうがよいかも。
そうでない人にとってはとても勉強になる一冊。