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ドラッカーは『断絶の時代』のなかで「知識労働者の到来」を予見した。一方、激動の時代ゆえに「プロスキル」は方向修正の困難さを内包する。その解として本書では全く新しい時代のキャリアプランを提示している。それこそ「プチスキル」だ。
超一流のキャリアを誇る筆者。定石ならば輝かしいキャリアを引っ提げて成功体験を語るだろう。しかし著者は違う。忌憚なく挫折を語り、その上で「プチスキル」の大切さを説く。だからこそ重みが違う。
「プチ」といっても習得するには相当の努力が必要だ。そして「プチスキル」はGEマトリックスのようでもある。だから、筆者はかけ算としているが、乗数で効いてくる。
ITや語学力の垣根が低くなり益々グローバル化する昨今、多様な分野で活躍を望む、志高き20~30代のビジネスマンに是非お薦めしたい。
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プチスキルの掛け合わせ。
達人になるには1万時間必要と言われる。修得にした時に必要とされないスキルになっているリスクがある。
プチスキルなら短期間であり、その掛け合わせによっては必要とされる人になることができ、リスクも少ない。
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http://kashiwabaray.com/blog/index.php?itemid=401
プチスキル(2500時間(2.5時間)で習得できるスキル)を組み合わせることで、強みを作ろうというのが本書の主旨。なかなか面白い観点で描かれており、おすすめの1冊です。
■これからの時代は「プチスキル」のかけ算が「強み」になる
「プロスキル」とはスキルの習得に1万時間(10年)を要するスキル。「プチスキル」とは2500時間(2.5年)で習得できるスキルで、100人に1人くらいの人が持つ「それなりのレア度のスキル」。
プチスキルのかけ算の発想は面白いが、プチスキルも身につけるには時間がかかる。戦略をしっかりと練って、どこで勝負するのかをはっきりさせよう。
■日本人プレミアムのある土俵「血」での戦い方
「血」で一番強いのが日本人であることが要件となる仕事。日本人であること自体を強みとしてかけ算できるなら、これからのグローバル化時代での競争という土俵では、約70分の1のレア人材になり得る。
グローバルの時代に向けて、英語の学習などを目指す人が多い。しかし、グローバルの時代で新興国と戦うには、まずは日本人としての強みを生かす方向に目を向けるのも1つの手であると言える。
■「登るべき山」を決める
孫さんが次のようにおっしゃっていました。
「志高く、人生一回しかない。
みなさんが登りたい山を、自分が登りたい山をこの1年くらいで決めてほしい。
みなさんが自分の人生を何にかけたいのか。心に決めてほしい。
遅くなりすぎると、残された人生の年限が少ないと実現できる可能性がその分減る。
だけどね、登りたい山を決めてない人、腹の底から決めきれてない人がじつは99%なんです。なんとなく人生を過ごしている。99%の人がしっかりと腹の底から自分が登るべき山、自分の夢、自分の志を決めきれてない、ということですね。」
登るべき山や自身が成すべきことの軸は、人生を通じての強烈な体験、特につらい経験や自分の大きな失敗、そして、それは許せないといった思いからたどりつくことが多い。自身が誰に言われなくとも思わずやってしまうことを探すと、自分の登るべき山が見えてくる可能性があります。くやしい、あり得ない、理不尽だという思いが、私の「登るべき山」につながっています。
人生での強烈な体験や失敗などを振り返ってみよう。くやしかったことや、理不尽だと思ったことを思い出して、自分が登るべき山を見極めよう。そして覚悟しよう。一回しかない人生を志高く、自分がすべてをかけて達成したいことを実現しよう。
【1読書1アウトプット】
身につける「プチスキル」の戦略を練る
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一点突破のスキルを身につける。
一見聞こえがいいが、果たしてそのスキルはどれくらいの期間、鮮度を保てるのか。
偏ったスキルは、実は将来にわたってはリスクになり兼ねないとこの本では警鐘をならす。
著者でもある堀場さんは、GE,BCG、起業と異色の経歴を持つ。この期間に身につけたのがプチスキル。それぞれのスキルが自分の中で醸成されてくると、結果的にはレアなスキルを持ったレア人材になるというものだ。
それぞれのスキルが折り重なることでこれまでになかったような仕事や業務につくことだって、はたまた起業だってできてしまうかもしれない。
そんなレア人材になるための方法論がまとまった本。
このGWに読まれてはいかがでしょう。
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プロスキルを身に付けるよりも、「プチスキル」を掛け合わせることで、レア人材を目指すことを提案する一冊。
プロスキルとは10年、1万時間以上をかけて身に付ける深いスキル。一方、プチスキルとは2500時間・3年程度で身に付けていくスキル。プチスキルとは言え2500時間も学べばかなりの知識は身に付けられ、これを掛け合わせることで、プロスキルよりも価値の高い人材になりうる。
プロスキルも素晴らしいが、変化の早い昨今、身に付けたスキルが陳腐する可能性も高い。1つに長い時間をかけるよりも、複数のスキルを分散して学ぶ方が、リスクヘッジも出来る。
ただ漠然とプチスキルを学ぶのではなく、自分のやりいたいことを決め、そこに至るまでに必要なスキルを洗い出し、逆算的にデッドラインを設けながら主体的に身に付けていく。またその掛け合わせの「レア度」を考えることで、より有用な人材になりえる。
今までに身に付けてきた自分のプチスキルは何か?今後どのようなプチスキルを身に付けて行くべきか、考えてみたいと思います。
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スキルにもポートフォリオ!
IT化、グローバル化で急激に変わるスキルの価値
にどう対応するか、その指針を考える基準がわかりやすく
解説されています。
本書の目次と違うけど、自分が読み取ったのは
こういう感じです。
1)スキル習得にかかる時間・コスト
→プチといっても2500時間、毎日何時間?
2)すでに持ってるスキルの棚卸し
→他人が見るとそれスキルじゃん?それ普通じゃん
3)スキルの選び方
→エッジ(優位性)、乗算効果のあるスキルを選ぶには
4)スキルを組み合わせて成功した事例
→IT魚屋さん
5)スキル習得のモチベーションを高めるには?
→Have fun!
本書では、各章最後に1枚のスライドでまとめられてるので
後からザッと読み返すのに便利です。
これから、どうやってキャリアを作るか考えてる
ひとも、自分のスキルを再確認してそこにちょい足し!?
を狙う人にもどちらにもいいと思います。
FF5でいうと、二刀流+みだれうち+チキンナイフ
と、意味ある組み合わせを考えようってことかな~
ABPの振り分けとか考えながらね。
ここでふと思ったんだけどFF5のアビリティがプチスキル
とすると、レベル、HP.MPとかは教養に当たるのかな?
教養はすべてのスキルの底上げに役立つのか!?
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ああ、私は英語とベトナム語とベトナム経験と修士教育でなんとか飯のタネにしたのだと納得。確かに何とか食えるようになりますよ。
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著者は、一万時間かけて習得する「プロスキル」に対し、その四分の一、二千五百時間程度の投資で得られ、百人に一人くらいの人が持つ「それなりのレア度のスキル」を「プチスキル」と呼んでいます。
「プチスキル」を習得し、それら「かけ算」したほうが、これからの時代に食っていくための「強み」になると強調しています。
詳細なレビューはこちらです↓
http://maemuki-blog.com/?p=4074
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スキルの掛け算。
独自のポジショニングを創る。
嫌われる仕事を選ぶ。
情報に踊らされないために疑う力を養う。
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著者の考えに全面的に同意。但し、内容としては真新しくなく、最近ちょっとずつ著者のような提言をする著者は増えてきた認識。
しかし、他の作家と異なり、著者は、名古屋大学⇒米国大学院⇒GE⇒BCG⇒日系大手企業⇒(並行して)起業、経営者養成塾、といった、様々な経験をしている点は評価できる点だし、また自己の失敗談を包み隠すことなく話してくれている点も他の著者の書籍と異なる点(=差別化ポイント)だろう。
(多くの著者は、大した経験もないのに偉そうに薀蓄だけ並べるか、経験があっても失敗談を話したがらないものである)
私見だが、今後の労働市場では、専門性の高い人材よりも、広範囲かつそこそこの専門性を有しており、状況に応じてそれらを組み合わせて(外部専門家へのアウトソースを含む)対応できる人材が生き残るとみている。
(←弁護士、会計士等専門職の凋落、インターネットによる情報アクセスの利便性向上、外部市場の急激な変化による産業突然死の可能性 などを見たうえでの仮説)
そこにグローバル(特にアジア市場) × 実行力(交渉力やコミュニケーション能力、決断力)を組み合わせることができれば、キャリアとしてはより強いだろう。
スティーブ・ジョブズが言うように、一見関係のなさそうな点と点をつないで線にする、線と線を合わせて面にする能力が重要で、そのためにはアナロジー思考を用いながら、具象を高い抽象度まで引き上げて、概念レベルで自分の中に消化しておく必要があるだろう。(但し、アナロジー思考の際、抽象的命題の射程については注意を要する)
■以下、メモしておくポイント
・プチスキルを組み合わせることで希少性の高い人材を目指す。
・プロスキルはそのあまりに高い専門性ゆえ、突然死する可能性がある。
・2~3年で身に着けることができるプチスキルを複数掛け合わせるという方向性が重要。
(→大企業の人事異動もそれを狙いとしているのか。但し、大企業は従業員のスキルのシナジーまで配慮して異動してくれるわけではないが)
・スキルを組み合わせる際には、シナジーがいかに効くかを意識する必要がある。
・著者は、英語力(米国大学院)×戦略立案能力(BCG)×財務(GE)の組み合わせを強みにしており、最近はオンライン英会話学校、経営者養成塾等の取り組みをして、更なるプチスキル獲得を目指しているようだ。
自分のキャリアも著者に似ており、戦略立案能力(コンサル)×財務(ファンド)×実行力(事業会社) という組み合わせになる。(但し、著者のようにTop Tierの会社ではないし、プチスキルまで昇華できていないところもあるが)
自分のキャリア戦略の方向性が間違っていないことは確認できた。