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毛糸工場の息子、真尋とシャツ屋の息子、理一の不器用で可愛らしい恋のお話でした。
まさに毛糸みたいにふわふわした容姿で、縦横無尽に形を変えていくような真尋の性格と、シャツのようにピシッと形を整えたような理一の性格は真逆のようで、でも何かを作り上げていくということへの真っ直ぐなところは似ていたりして、その2人が近くなったりすれ違う心情がすごく丁寧に描かれていて、じーんとしました。
一穂さんはモチーフというかテーマの選択と、それに付随するキャラクターの作り方が本当に上手くて、文章の上手さと共にいつも感動させられます。
真尋の心情を毛糸の網目に置きかえて、連なったりほどけたりという風に表現しているところがすごく真尋らしくて、うっかり編み物したくなりました。
攻めの理一のかっこよさがもっと出て欲しかったですが(最後はすごく男って感じでかっこいいです)、ほんわかする温かい素敵なストーリーで私はすごく好きです。
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一穂ミチさんの本は見つけ次第確保と決めてます!
今回もハズレなし!
この人の書く文が好き。
すみずみまで好き。
恋に不器用な二人の出会いとそれから
最初は攻めの理一視点
そして、受けの真尋視点
どちらも読めて嬉しかった。
しかし、二人とも若いのにしっかりしてるし頑張り屋さんだなぁ〜
モノづくりがしたくなりました。
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一穂さんはどうしてこんなに、日常のちょっとした心の機微を文字にするのがうまいんだろう…たぶんBL界随一なんじゃないか…ということを再認識した作品でございました。
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穏やかな話。内容的にはリアルで日常で大変さとか悲しさとか寂しさとか織り交ざってて、すごく普遍的な良さがあった。
会社を辞めて、半世紀ぶりに父親に会いに来た攻めと、近所の工場の息子がすれ違いながらもそれこそ毛糸を編むように紡いでいくお話。
仕事辞めて、父親に会いに行って、父親の工場の存続に一役買って。
真面目でちょっと頭の固い攻めがすごくかわいく思えた。
2部構成で、視点が切り替わる。
二人とも一生懸命、不器用。
でも、決めたらとことん頑張る。
お互いに一番にかっこ良くありたい。
でも、お互いに一番近くで支えたい。
最初の話のきっかけだった父親の存在がいつの間に空気になってたけどw
ストレスフリーで読めた柔らかい作品でした。
雨霧先生の絵があってた!
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すみません。読み返しましたが、良さというか萌えが感じられないままに終わってしまいました。
話自体にも突飛な設定等もなく、どちらかというと地に足がくっついた読み手にとっても身近に感じられる普通の人たちのお話。クセもなくストレスなく読めますが、合わなかったとしか言いようがありません。
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攻め君のご両親が離婚しなかったなら、仲のよい幼馴染みだったにちがいない二人が出会って、お付き合いする話。幼馴染みだったら、お付き合いすることもなかったのかもしれないな~。
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会社を辞めて半世紀ぶりに別れた父親に会いにきた理一は父を慕う毛糸工場の息子、真尋と出会い…。
シャツの縫製工場と毛糸工場、町工場を舞台のほんわか可愛らしい歳の差ラブ。
ううーん、良くも悪くもいつもの一穂さんのディアプラの小説だなぁという感じ。ぐっさり突き刺さる勢いで好きな作品に比べるとやや印象は控えめ。
奔放な理一母とそんな母に恨み言を言わない大らかで優しい理一父。家族関係、母という存在の描き方が一穂さんだなぁ。
千鶴のキャラクターがとても生き生きしています。太一の愛くるしさにはほんわか。
モチーフづかいがすんなりやわらかに縦糸として編まれているあたりは心地よいですね。
仕事を通して働くこと、周囲の人間との関係を積み重ねていくこと、家族との絆のあり方を見つめ直していくこと--いいお話で、毛糸のようにふわふわやわらかで愛くるしい真尋は魅力的だけれどラブ要素にあまりしっくりこなくて「くっついちゃうのか…そしてあたりまえのごとく割とためらいなくセックスするんだ…」と思いました。BLだからな、ってわかっててもやっぱりどこかしら違和感はあるかな。