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アントン症候群という実在の病気に見舞われた少年の成長物語&ラブロマンス&ミステリと、てんこ盛りのお得な一冊。MM9も終わっちゃったことだし、新たなシリーズ作品としてお願いしたいです。
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ある出来事がきっかけでアントン症候群になってしまった青年・光輝が主人公のミステリー。
失明して目が見えない状態でも、脳が視覚以外の感覚情報から脳内イメージを作り上げ、本人は失明したことに気付かないアントン症候群。初めて知った。人間の脳の不思議さ、凄さがわかる。
色々と大変なこと・悩み・不安は尽きない状況でも、光輝の前向きな姿に重くならずに読めた。
彼の症状ならではのミステリーで、光輝と彼女・夕のこれからをもっと読みたいと思いました。
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山本弘さんの著。
視覚障害をおう主人公というところから一風変わったトリックが登場するサスペンスと言ったところか。ヒロインも変わった感じで魅力的で楽しめました。
メッセージ性みたいなものは強く無いけど、ファンタジックな面もあり良いのではと。
映像化は大変難しそうなので、ノベルで楽しみましょう。
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冒頭に高校一年生の主人公が障害を受け、不思議な体験をするところからテンポよく物語が進みます。主人公とガールフレンドのコンビが探偵役を務める青春ミステリーで、どこか懐かしい感じがします。主人公に身体の障害を設定することで、叙述トリックが無理なくよく効く構成になっています。後半の横溝正史風の小説の謎と現実に起きた事件の謎が絡み合うところはうまく考えているなぁと感心しましたが、各々の結末は期待するほど捻りが効かず、少し残念でした。作者らしいミステリーで、続編を期待しています。
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コウキの能力に興味津々で サクサク読んでしまった
推理もおもしろかったし コウキとユウの 淡い恋愛っぽい感じも可愛かった
MM9とは全然違う作風 同じ作家さんだとはきづかなかったよ^_^
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脳というブラックボックスにより視覚が実際に認知されているということから、実際に見ているものが本当のものなのかどうか分からない、脳によって補正されたCGの様なものだということから、ある症状に陥った主人公のその後の生活を描く短編集。その症状は作者が作り出したものかと思ったが、実際にある症状。ただし、そのネタは一発芸的なものであり、連作にするのは辛かった。見たことも聞いたこともない物語を創造できるとはとておも思えないし、それにミステリーを持ってきたのはネタとしてはあると思うが、少々、苦しい。でも、元ネタの昭和伝記ミステリーの様な話のネタあかしはとてもありそうで、それはそれで面白かった。
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人間が色彩を識別できる範囲は実際に見えてる範囲(視野)よりも狭い。しかし、我々が見る世界はフルカラーである。それは何故なのか?
脳が常に情報を集め、不足分を補正することで、視野全体フルカラーで見えてるよう認知するのである。
脳は、常に情報を集め、微修正を繰り返すことで違和感の無い世界を頭の中で作り上げている。
知覚していることと認識することは異なる。つまり、ある意味で、我々は常に自分の脳に騙されているのである。
そんなことを堅い文章で説明されても、ふーんという程度の感想しか抱かないが、そこをアントン症候群という障害を持つ主人公の目線で見ることで、自分が認識している世界の不安定さや脳の不思議さを痛感させられます。
自分が見ているこの世界は、本当に自分が知覚している姿そのものなのだろうか?
人は自分の五感を信じて疑わないのが常であるが、本当に自分の五感をどこまでも信じて良いものなのだろうか?
疑い出したら、何もかもが不確かになって行く感覚が堪らないですねw
各章が
・先の話の抜粋(この段階では何の話かわからず、気になる)
・その章に関わる現象の学術的な説明・豆知識
・物語の本筋
という構成になっているのもグングン興味を惹かれて行って面白いです。
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事故によってアントン症候群を発症した少年が日常ミステリーを解明していく話
読みやすいが、表紙から想像するような明るい話ばかりではないかも
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読後感がさわやかな青春探偵小説。もちろん大人も楽しめます。始終ピュアな少年目線なのですが、成長とともに人間のイヤな面とかも感じるようになり、でも彼なりにうまく折り合いをつけて行くところが微笑ましい。彼が大人になったときにどんな風に事件を解決するのか楽しみです。彼の見える風景が奇天烈になっているのか、もっとリアルになっているのか読んでみたいです。
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アントン症候群ありきの小説だが、脳の仕組みや人間の認識能力についてのウンチクも楽しい。
ネタがどうしても限られるので次回作は難しいかもしれないが、是非とも健常者が思い付かないような文字通り盲点をついた話を楽しみにしたい。
本当にある症状なのかはしらないが、あるとすれば相当取材したのだろうなというリアルな説明に、主人公が見舞われる数々の不幸が報われて尚且つ成長させもする清々しさが感じられる。
よく考えたら序盤に出てくる謎のお姉さんなど伏線をわざと回収してないところもあるので次回もあるな、という気がする。
夕ちゃんのダークエンジェルっぷりにもっとツンデレ要素を加えてくれたらいい。ラノベになっちゃうけど。
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誰かに突き落とされて川に転落した高根沢光輝だが、失明したがアントン症候群で視覚がある由.光輝は姉の美夜と住んでおり、彼女の助けでほぼまともな生活ができている.光輝は小学生の時いじめられていた神無月秀人の妹 夕と出会う.第4話「幽霊はわらべ歌をささやく」が秀逸だ.推理小説作家の鰍沢将が執筆中の「七池蔵島殺人事件」のトリックを光輝が解明するが、その過程で起きた本当の殺人事件も解決する.面白かった.
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光輝く世界、という題名に反して、現実世界の美しくない部分も描き出しているところが印象的で、魅力的な一冊だと思う。
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脳が処理する視覚。「見える」ということ。堂々と叙述トリックを出来る設定。これで終わりだとスッキリしない。まだ続くのかな?7.25
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失明しているのにあたかも見えてるかのような錯覚に陥る症状「アントン症候群」の患者・高根沢光輝が不可思議な謎を解いていく青春ミステリー。三つの短編と一つの中編が収録されています。
「アントン症候群」という目の付け所と、「主人公が見ている世界は虚構が混じっている」という特性を巧く活かしているところが良かったです。ちょっとしたミステリー談義や、作家の現実と苦悩のような小ネタも楽しめました。
ベストは【世界は夏の朝に終わる】。喋り方、化粧や体臭などで分かりそうな気もしますが、主人公が残酷な一言を浴びせられてからの反転は素直に驚きました。
中編の【幽霊はわらべ歌をささやく】は作中作の暗号の出来は良かったものの、犯人が犯した致命的なミスには拍子抜けしてしまいました。
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読書記録です。まだの人は読まないでね。
アニメーションで観るべき内容を、文章で読むのは疲れる…
現実味のない内容のなかで「2枚の板と2本のロープをこどもたちに渡して、床に触れずに向こうへ渡れ」という実験の話のくだりだけ、妙に納得しました。
与えられた条件を全部使わなきゃいけないと思い込まず、最小限で乗り切る方法を考え付く力、発想力の貧しさを指摘するところはすかっとしました。