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専業主夫の父と年頃の中学生の娘.食卓から飛び出すあざやかな推理の数々!ほのぼの日常ミステリ.推理部分がちょっと回りくどい気もしたけど,ハートフルな感じが全面に出てて良い作品でした.それにしても専業主夫に憧れてしまう.
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『ハルさん』に引き続き、父娘もの創元推理小説連作集を読みまして。
かなり既視感強いです。
ハルさんと。
◎父親が主夫
◎母の不在(こっちは生きているけれど最終章まで出てこない)
◎娘にとっての理解者の伯母がいる
◎父親かなり博識
そしてもって、面白さもほぼ同じ……。
まあつまりそのなんだ。
わたしはあまりおもしろくなかったというか。
ハルさんに比べれば娘の扱いにわたわたしている父親や反抗期の娘をかけているとは思うけど、キャラクターに魅力が感じられない。
作者の薀蓄ひけらかしが主題になってしまっている感がこれも強い。
そのため、ちょっと無理やりな推理も出てくる。
いや、探偵ものってその無理やりな推理も面白く感じられたら全然問題ないんだけれどね。
それと、最終章の父親が子供の頃、すごく甘やかされていて姉が弟にきがえーと呼びつけられて、もっていかされたりするエピソード、作者は主人公のちょっとおちゃめなわんぱくで探究心旺盛な子供時代のエピソードのつもりで書いたのかもしれないが、小さいんだからと弟を無法図に甘やかす馬鹿両親とあわせて寒気がするほど腹がたった。
正直、これに対しての制裁がアレで根本的にまちがっていると思うし、作者も基本馬鹿両親よりの考え方なのかなと疑ってしまうほど、いやなエピソードだった。
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父と娘の関係がクローズアップされている日常の謎系ミステリ。5つの短編からなる連作の作品である。主人公の「父」である八駒敬典は,もともとは旅行会社勤務であり,なかなかのやり手だったという設定だが,現在は会社を辞めて専業主夫状態。博識の「父」とその娘「つばめ」との間の,なんとも微笑ましく,そしてちょっと難しい関係が楽しめる作品である。
日常の謎系のミステリとして見ると,各作品で描かれている謎は魅力的であり,解決もなかなかのもの。壊れた人形の謎(人形の部屋),万年筆についての謎(銀座のビスマルク)など,傑作というほどではないが,十分楽しめる佳作が続く。
読後感もよく,なかなかの良作なんだけど,ちょっと好みの作風ではないのが難点。もっとトリッキーな作品や,ダークな作品が好みなのだ。その点を割り引いて★3で。
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面白いけど、なんかキッチンディテクティブと、父娘のわだかまりを解放する流れがちょっと唐突に繋がってた感が。
もうちょっと色々な他人や事情に関わってから、の方が自然な気がしたな。
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中学生の娘を持つ父親の気持ちって、こんな感じなんだろうな。なんだかんだいっても、この家族はうまくいっているからよかった。でもこの本は今まで読んだ本の中でも群を抜いて読み進めづらかった!!細かい説明が多すぎて、何が問題だかわからなくなってしまって残念。私には合わない作品でした。
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旅行会社で様々な経験を積んだと言っても、ここまでの蘊蓄が語れるものだろうか。やや違和感を覚えながらも、面白く読み終えた。
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基本的に蘊蓄が好きな作家さんなんだなということはよくわかった。この話、時代がちょっと古いんだろうなぁ。今ならもっと色々な手助けがあるだろうし。花言葉はちょっと面白かったかな。うーん、でも、もうつばめも高校生なんだし、働いたらと思うんだけど。