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(収録作品)彗星さんたち(伊坂幸太郎)/暁光(今野敏)/墓石の呼ぶ声*(翔田寛)/恋文*(西澤保彦)/春の十字架*(東川篤哉)/コーチ人事(本城雅人)/言えない言葉ーthe words in a capsule(本多孝好)/五度目の春のヒヨコ*(水生大海)/人魚姫の泡沫(森晶麿)/不惑*(薬丸岳)
*印(日本推理作家協会賞候補(2014/67回))
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(2014/7/23読了)
短編集だからと、読み始めてから時間をかけすぎました。でも、こういうゆったりとした読書もイイかも。長編だと先が気になるし、時間をおくと忘れちゃうこともあるので、どうしても目が離せなくなるのです。
本編が始まる前の今野敏さんによる「序」に、「短編巧者は、間違いなく小説の巧者です」と書かれてます。長編を書ける作家さんこそ、腕があるのかと思っていたので、とても衝撃的でした。
この本を選んだのは、もちろん伊坂さんが入ってたから。正直、他の作家さんは、初めましてや単体では読むことが無いような方ばかり。いろんな方の作品が読めて、楽しかったです。
お目当ての伊坂さんの作品は、人の暖かさがあり、伊坂さんらしく時間の流れを巧妙に使った内容でした。
彗星さんたち(伊坂幸太郎)/新幹線の清掃をしている母子家庭の女性
暁光(今野敏)/元見当たり捜査班の刑事と組むことになった刑事
墓石の呼ぶ声(翔田寛)/石工の息子
恋文(西澤保彦)/孫娘と祖母の昔話
春の十字架(東川篤哉)/雑誌記者と女刑事、喫茶店の女オーナーによる密室殺人の謎解き
コーチ人事(本城雅人)/スポーツ紙の野球記者同士の確執
言えない言葉ーthe words in a capsule(本多孝好)/小学生を巻き込んだ中学生の恋と嘘
五度目の春のヒヨコ(水生大海)/新人社労士の奮闘
人魚姫の泡沫(森晶麿)/作家と編集者のドタバタ&恋の始まり
不惑(薬丸岳)/過去と決別しようとするビデオ撮影会社のディレクターと同窓会の仲間
(内容)
2013年に発表されたすべての短編推理小説のなかから、日本推理作家協会がもっともすぐれた10作品を選出。まぎれもない、最高の短編推理小説集!日本推理作家協会賞候補作全作収録!
(目次)
彗星さんたち(伊坂幸太郎)/暁光(今野敏)/墓石の呼ぶ声(翔田寛)/恋文(西澤保彦)/春の十字架(東川篤哉)/コーチ人事(本城雅人)/言えない言葉ーthe words in a capsule(本多孝好)/五度目の春のヒヨコ(水生大海)/人魚姫の泡沫(森晶麿)/不惑(薬丸岳)
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【収録作品】「彗星さんたち」伊坂幸太郎/「暁光」今野敏/「墓石の呼ぶ声」翔田寛/「恋文」西澤保彦/「春の十字架」東川篤哉/「コーチ人事」本城雅人/「言えない言葉」本多孝好/「五度目の春のヒヨコ」水生大海/「人魚姫の泡沫」森晶磨/「不惑」薬丸岳
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ミステリー短編10作品。
で、1つ読んだ事が。
残り9作品のうち、お目当てだったのは西澤さん。
こちらは読んだ事がなかったので、嬉しかったです♪
暗がりの中、墓地の中で親子で立っているのを
うっかり想像して怖くなったのは翔田さん。
そこよりも、父親の頑張りの方で
怖くならないといけないかと。
西澤さんは…そうだと思いました、な落ち。
いつものように、色々な想像を巡らせてくれましたが
西澤さん相手だと、色々な選択が出てくるので
まったく油断なりません。
とはいえ、結構読み進んでから、でした、気がつくの。
7つめの本多さんは、もしかして彼ら? と
思いつつ読んでました。
さすがにかなり前過ぎて、登場人物の名前を
すっかり忘れてしまっていたので…w
ガチャポンのプラスチィック、まさかの大活躍。
むしろ、性別だまされた!!w
9つ目、森さんは最後にぎょっとするものが。
女の友情は納得…所詮そんなもの、という意味で。
しかし男は少々おバカかも。
まぁ支えであった言葉を言われれば
舞い上がるでしょうが、疑いましょう。
10つ目、薬丸さんは微妙です。
話の内容が、ではなく、心理状態が。
もちろん納得はできますし、押しつぶされ感を考えると
こうなってしまっても、おかしくはないです。
ただ…読後感が微妙。
最初の選択を間違えた、ともいいますが
相手は恩人の娘ですしね…無理もないかと。
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毎年楽しみにしている1冊ですが、年々お手頃価格になり、作者数も減っている気がして寂しいです。・・・とは言え、昨年発表された短編ミステリーの中から、選りすぐりの10作品!ごちそうさまでした♪
「言えない言葉」と「五度目の春のヒヨコ」、おもしろかったです。パンチはないけど、じわじわくる(あ~そうゆうことね)感が、また読みたい作家さんだなーと思わせてくれました。
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伊坂幸太郎>新幹線の掃除をする人々に焦点をたあてた作品で中々面白かったです。
今野敏>刑事もの。シリーズ化できそう人物設定。
翔田寛>んー微妙。よくわからない背景設定。
西澤保彦>これも微妙。起承転結が緩やかすぎる。
東川篤哉>文体が好みではない、残念。
本城雅人>予想できた感じの結末。野球好きなら読んでて楽しいかも。
本多孝好>最後に意外な結末というかネタばらし。でもまぁそれがなくても物語に支障はなさそうな感じ。
水生大海>社労士の話。するする読めてなかなか面白かった。
森晶麿>続き物にできそうな話。少しよくわからなかったけど。
薬丸岳>設定を無理やり詰め込んだ感があったかなー。
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推理小説年鑑。さまざまな味わいの短編ミステリアンソロジー。
お気に入りは森晶麿「人魚姫の泡沫」。「偽恋愛小説家」が素晴らしかったのだけれど、この一作だけでも十分に読みごたえはありです。
伊坂幸太郎「彗星さんたち」もいいなあ。不思議な読み心地にほんわかさせられます。
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2014.10.25読了毎年よむことにしている前年度に一番面白かったと日本推理作家協会が選んだ短編集。読んだことがない作家さんが発掘できるので好きです。本城雅人さんの『コーチ人事』と森晶麿さんの『人魚姫の泡沫』が今回は印象に残った。今までのアンソロジーで読んだ新幹線クリーンスタッフを描いた伊坂幸太郎さんの『彗星さんたち』社会保険労務士が担当会社の不正と、そこの同世代の女子社員の悪意を描いた『五度目の春のヒヨコ』薬丸岳さんの夏目シリーズ『不惑』も再度読むに値する作品でした。
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今まで知らなかった人の作品が手軽に読めて、こういう本自体はいい物だと思います。内容は、ちょっと無理矢理なものから、これからこの人の他の作品を読んでみたいな、と思うものまでさまざまでした。
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よりすぐりのミステリはいかが?
普段読まない作家さんの作品も読めるし
こういうアンソロジーは大好物♪
特に気に入ったのは
伊坂幸太郎の「彗星さんたち」でした。
粒ぞろいの作品群、堪能できます
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伊坂幸太郎が読みたくて借りたら、伊坂の作品はコメットさんだった(エール!で読んだやつ)。
彗星さんたち 伊坂幸太郎 →おもしろかった。てか、すでに読んだやつ。
暁光 今野敏 →刑事物。おもしろかった。
墓石の呼ぶ声 翔田寛 →怖いよ;;
恋文 西澤保彦 →まあまあ。へんな名前の人たち。
春の十字架 東川篤哉 →まあまあ。
コーチ人事 本城雅人 →途中で返却期限がきた
言えない言葉 本多孝好 →未読
五度目の春のヒヨコ 水生大海→未読
人魚姫の泡沫 森晶麿 →未読
不惑 薬丸岳 →未読
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伊坂幸太郎さんの「彗星さんたち」が一番良かった。新幹線のクリーンスタッフさんたちの仕事のことも知れたし、温かい気持ちになるミステリ。